朝鮮日報

「朝鮮はいっそ外国の助けを受けよ」

「朝鮮はいっそ外国の助けを受けよ」

【新刊】チェ・ソンラク著『100年前、英国メディアは朝鮮をどう見たか?』(ペーパーロード刊)

 英国の『エコノミスト』は、およそ170年の歴史を持つ経済週刊誌。経営学の教授を務める著者は、同誌が旧韓末および日帝強占期の韓国をどのように描写したか気になり、韓国と日本の図書館を探し回った。エコノミスト誌の当時の記事を翻訳し、解説を付した結果物が本書だ。

 「ロシアと日本の利益が極東アジアで衝突している。利害関係の衝突は結局、両帝国を紛争に導くだろう」

 エコノミスト誌のこの記事について、驚くべきはその時期だ。1904年の日露戦争勃発を5年さかのぼる1899年11月18日付の記事だ。当時、欧州ではロシアと日本の衝突は不可避と予想していたのだ。同誌は「欧州の武器をウラジオストクに運ぶロシアの鉄道は完工まで3年は残っており、完工してもきちんとした輸送を始めるのにさらに1年は必要だろう」とも予測した。実際、5年後に戦争が起きた。

 本書を読めば、旧韓末の韓国が海外列強の目にどう映っていたかが分かってくる。19世紀の開港後、韓国が最も多く輸入した品は英国産の綿織物だった。清や日本の商人がインドを通して貿易取引を行った。韓国は食料不足にもかかわらず、コメを輸出しなければならなかった。

 風前のともしびのような立場にあった旧韓末の韓国に対し、エコノミスト誌は一抹の同情も示さない。韓日強制併合前年の1909年、同誌は「朝鮮はいっそ外国から現代的行政システムの助けを受けた方が、朝鮮国民の利益にとって役立つだろう」と報じた。現在の激動の韓半島は1世紀前とどれほど違うのか-と反問させる。216ページ、1万5800ウォン (約1460円)。

キム・ソンヒョン記者
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