「北風小娘」には友だちが少ない
「風族」には「南風」・「東風」・「北西風」等々
たくさんいるの種族がいる
けれども
それぞれが仕える神様の元で
みんな忙しく走り回っているので
なかなか遊ぶことが出来ない
でも、最近は「働き方改革」のおかげで
休日が少し増えた
神様も、部下を休ませないと
BG(ブラック ゴッド)と陰口をたたかれるので
管理が大変だ
愛弟子である天使の中にも、長時間勤務に嫌気がさし
転職組が増えた
地上に舞い降りた天使を「堕天使」というが
業界用語ではBE(ブラックエンジェル)と呼ぶ
でも聞こえが悪いので、以前通りの「天使」や
「エンジェル」と人間界では名乗っている
転職成功組では、菓子業界の「エ〇ゼ〇パ〇」
ランドセル業界で「天〇の〇」
女性下着業界で「天〇の〇ラ」などが有名ではあるが
転職者全てが成功者になれるほど、世間は甘くない
この件は、いずれ「スピンオフシリーズ」で
話をしよう(ウソです。本当は、後先考えずに、
思い付きでPCを打ち込んでいるので、適当な設定して、
あとでつじつまが合わなくて苦労しそうなのに気付いて、
書き直すのも面倒なので、話を戻したいだけです)
「北風小娘」はさびしんぼうだ
でも、いつもニコニコしている
最近のお気に入りは「動物園」だ
休日になると、園内にある樹の上に座りながら
「ぞう」の鼻でシャワーを浴びてみたいとか
「キリン」の首で滑り台をしてみたいとか
「カバ」の口の中に入って記念写真を撮りたい等と
眺めて考えている
でも、「スカンク」は苦手だ
幼い頃に、兄の北風小僧にだまされて
「スカンク」のお尻はいい匂いがすると教えられたので
匂いを嗅ぎにいったら、鼻が曲がるほどひどい目に遭ったので
トラウマなのである
遠足に来た子どもが、楽しそうに遊んでいてる
「北風小娘」は
本当は人間と友達になりたいし
子どもたちと遊びたい
でも、人間には「北風小娘」は見えないし
子どもたちの親は
「北風小娘」が近づくと
「う~寒い、寒い」と云いながら
「お部屋の中で遊ぼう」とか
「今日はもう帰ろうね」とバイバイしてしまう
もっともっと、遊びたい子供たちは
悲しい思いをすることになる
だからいつも遠くから眺めているだけだ
「北風小娘」はいつもニコニコしている
楽しい遊びの時間を奪って
「自分よりさびしい子が増えないように」と
願いながら、にこやかに眺めている
だから「北風小娘」の笑顔は
少しだけ寂しい
でも、心はとても暖かくて
とてもいい子なのである