新幹線小松駅舎の予定地近くで高架橋を見学する親子連れ=小松市内
小松商工会議所は30日、小松市内の北陸新幹線建設工事現場で見学会を開いた。午前と午後の2回で計約80人の親子連れらが参加し、JR小松駅や木場潟近くで建設が進む高架橋に上がり、新幹線の車窓の風景を一足早く楽しんだ。橋上からは新幹線小松駅舎の建築予定地を望むことができ、一行は敦賀にレールが延びる2023年春の「小松開業」を心待ちにした。
小松駅周辺では、28日に新幹線の駅舎建築工事が落札され、スケジュール通りに進めば今年度内に工事が始まる見通しだ。
参加者は高さ約8メートルの橋上から駅舎の予定地を眺めた。小松市稚松小2年の寺田ひすい君(7)は15年3月の金沢開業日に新幹線に乗車したといい、「(敦賀開業日も)小松から新幹線に乗りたい」と話した。
一行は引き続き、木場潟から流れる前川をまたぐ高架橋に移動。潟や白山、こまつドームを見渡す360度のパノラマを満喫し、うっすらと頂上部に雪化粧が施された白山を背景に記念写真に納まった。
鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)の福山達雄小松鉄道建設所長が工事の進ちょく状況や工法を説明した。