モルガンSがトレーダー解雇、100億円以上の損失隠した疑い
Stefania Spezzati、Donal Griffin、Viren Vaghela
更新日時
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新興国通貨に関連するトレーディングで虚偽の報告か
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モルガン・スタンレーの広報担当者はコメントを控えた
Monitors display stock information outside of Morgan Stanley global headquarters in New York, U.S..
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg米モルガン・スタンレーは、虚偽の報告で1億-1億4000万ドル(約109億-153億円)の損失を隠蔽(いんぺい)した疑いがあるとして、少なくとも4人のトレーダーを解雇または休職とした。事情に詳しい関係者が明らかにした。
詳細が非公開だとして匿名を条件に述べた関係者によれば、問題となったトレーダーはロンドンとニューヨークの在勤。新興国通貨に関連した証券で実際の価値に反する報告を行っていたとみられ、モルガン・スタンレーは調査を進めている。同社の広報担当トム・ウォルトン氏はコメントを控えた。
関係者によると、調査の中で特定されたトレーダーはロンドン在勤のスコット・アイズナー氏とロドリゴ・ジョリグ氏、ニューヨーク在勤のチアゴ・メルツァー氏とミッチェル・ネーデル氏だという。4氏に取材を試みたが返答はない。雇用状況はまだ明らかになっていないが、少なくとも一部は退社していると関係者は話した。
メルツァー氏は3月に外国為替と米州の新興市場取引の責任者に起用されていた。ネーデル氏は米州の金利・通貨を含めたマクロトレーディング業務に従事。アイズナー氏は中欧と東欧、中東、アフリカの通貨注文を管理していたことがリンクトインのプロフィルに示されている。
原題:Morgan Stanley Ousts FX Traders as It Probes Concealed Loss (1)(抜粋)
(トレーダーの名前などを追加して更新します)
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