奈良・興福寺の御朱印授与について(授与所の場所・種類・料金など)

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奈良を代表する観光名所として知られる世界遺産「興福寺」。興福寺は南円堂が西国三十三所観音霊場(第9番札所)ということもあり、御朱印の授与を受けるために参拝する方も非常に多くなっています。

こちらのページでは、興福寺で授与して頂ける御朱印の種類や、御朱印授与所の場所・受付時間、御朱印授与の料金などについてご案内してまいります。

なお、情報については2019年現在の情報を掲載しています。ご紹介している内容については興福寺により変更される場合がありますので、その点はご留意下さい。

興福寺の御朱印授与所は2か所(場所・受付時間のご案内)

興福寺境内にある御朱印授与所については「中金堂前」と「南円堂前」の2か所となっています。東大寺のように数か所巡るような形にはなっておらず、全ての種類の御朱印を短時間で頂きやすい環境です。

中金堂前授与所(興福寺勧進所)

中金堂前授与所(興福寺勧進所)

受付時間:9時頃~16時45分頃

中金堂前の御朱印授与所は、2018年に落慶した真新しい中金堂の東側、拝観受付のそばにあります。東金堂・五重塔からも徒歩すぐであり、興福寺で最も人通りの多い場所に位置します。

授与所の建物は「興福寺勧進所」と記されており、わかりやすく言えば「プレハブ」のような建物となっていますので、すぐに場所はわかります。

御朱印の授与は、建物内の受付で行う形となっています。

南円堂前授与所

南円堂前授与所

受付時間:7時頃~21時頃(大人数の場合は中金堂前の授与所に準ずる)

南円堂前の御朱印授与所は、南円堂の向かって右側、「一言観音堂」の隣に売店とともに設けられています。

こちらは中金堂前の授与所と異なり、西国三十三所霊場巡りへの対応という意味もありますので、受付時間はお寺の御朱印授与所としては例外的に長くなっており、個人の参拝等であれば夜間でも御朱印の授与を受けることができる場合もあるようです。但し、確実に御朱印を頂きたいのであれば、昼間時に訪れるのが無難かもしれません。

なお、中金堂前の授与所と異なり窓口は一つだけありますので、そちらで御朱印の授与を受けることが可能です。

授与して頂ける御朱印の種類・料金について

授与して頂ける御朱印の種類については、それぞれの授与所ごとに以下の通りです。

◇中金堂前の授与所(興福寺勧進所)
・「中金堂」
・「令興福力」
・「東金堂」
・「千手観音」
・御詠歌「さるさわの いけのほとりの てらにはに るりのひかりは あまねかりけり」

・「菩提院大御堂」
・御詠歌(菩提院大御堂)「ありがたや ぼだいのえんに おおみどう ねむりをさます あかつきのかね」

◇南円堂前の授与所
・「南円堂(西国三十三ヶ所第九番)」
・御詠歌「春の日は 南円堂に かがやきて みかさの山に はるるうすくも」
・「一言観音(大職冠持佛)」
・御詠歌(大職冠持佛)「たのもしく あゆみをはこべ ひとこその ねがひもすてぬ ちかひりませは」

・「令興福力」
・「北円堂(期間限定)」

それぞれの御朱印授与所では「令興福力」の御朱印を除いては異なる御朱印を授与して頂けます。

南円堂については、南円堂内部が拝観可能なのは通常年1回(10月17日)のみですが、南円堂に関する御朱印は通年授与して頂けます。また北円堂については期間限定となっています。

また、境内の南側にある興福寺子院「菩提院大御堂」の御朱印については中金堂前の授与所で通年授与して頂けます。

なお、これ以外にも期間限定の御朱印を授与して頂ける場合があります。

興福寺オリジナルの御朱印帳については、東金堂の拝観受付や南円堂前の御朱印授与所のそばの売店で発売されていますので、ぜひお買い求め頂ければと思います。

北円堂の御朱印について

興福寺では、ほとんどの御朱印は通年頂くことが可能ですが、特別公開期間に限り拝観可能な北円堂の御朱印については、特別公開期間しか授与して頂くことが出来ません。

特別公開は、例年春の特別公開期間は4月の第4土曜日~5月の第2日曜日頃、秋の特別公開期間は10月の第4土曜日~11月の第2日曜日頃となっています。

なお、年によっては他の特別公開と合わせて開催される都合などで特別公開期間がずれる場合がありますのでご注意下さい。

関連記事:【興福寺北円堂】「日本で一番美しい八角堂」には「無著菩薩・世親菩薩像」などが安置される

北円堂の拝観に関する情報などについては、上記関連記事をご参照ください。

混雑状況などについて

興福寺の御朱印授与所は、東大寺などと比べると分散しておらず、1か所で多数の御朱印を授与して頂けるようになっているため、訪れる参拝者の数は多くなっています。

しかしながら、中金堂前の授与所などでは受付の人数なども参拝者数に応じて増やしての対応が行われていますので、目立った混雑になることは多くありません。観光客がそれほど多くない平日は基本的にすぐに授与して頂ける状況です。

春や秋の連休・正倉院展開催期間などには一定の待ち時間が生じることもありますが、待っても10~20分程度であることが多いので、特に心配はありません。

また、南円堂前の授与所については、中金堂前の授与所と比べると訪れる参拝者は少な目となりますが、受付は1か所しかありません。西国三十三所巡りのグループなどが訪れる場合など、参拝者が集中した場合は多少の待ち時間が生じる場合がありますのでご留意下さい。

まとめ

興福寺の御朱印授与所は、「中金堂前(勧進所)」と「南円堂前」の2か所が設けられています。受付時間はそれぞれ異なりますが、昼間時であればいずれも問題なくご利用頂けます。

頂ける御朱印の種類は「令興福力」を除き各授与所ごとに異なっています。南円堂については内部の公開は原則年1回のみですが、御朱印については通年授与して頂けます。なお、北円堂の御朱印については特別公開期間のみ南円堂前の授与所で頂くことが可能です。

混雑については、中金堂前の授与所については観光シーズンには一定の待ち時間が生じることもありますが、大きな混雑になることはそれほど多くはありません。また、南円堂前の授与所は空いていることが多いですが、受付が一つですので参拝者が集中した場合は待ち時間が生じることもあります。