【ステイヤーズＳ】２階級格上挑戦サンシロウで柄崎調教師２９年ぶりの制覇狙う

◆第５３回ステイヤーズＳ・Ｇ２（１１月３０日・芝３６００メートル、中山競馬場）　　

　２勝クラスのサンシロウが２階級格上挑戦のステイヤーズＳ（３０日、中山）で重賞Ｖを狙う。身上は抜群の安定感。ここ５戦連続で２着。競馬場が替わっても中長距離戦で崩れないのが強みだ。１７年セントライト記念（１１着）以来２年２か月ぶりの重賞挑戦。「スタミナがあるし、折り合いも問題ない。距離は長ければ長い方がいいみたいだね」と柄崎調教師は３６００メートルの距離に望みを持っている。

　ステイヤーズＳは９０年にドクタースパートで制している柄崎師。「皐月賞を勝ったあと、いい競馬をしてなくてね。それまで着けていたメンコ（覆面）を外したら３コーナーから出し抜けみたいに…」と振り返る。勝てば、ステイヤーズＳ２９年ぶりの制覇。「体調も落ちたりしない。追い切りもいつも通り動いたから」。スタミナ比べの一戦で、サンシロウがどんな“技”を仕掛けるか。