◆チャンピオンズC追い切り(27日・栗東トレセン)
最後は“静”の調整で仕上げた。インティは栗東・坂路で単走追い。落ち着き、ゆったりと自分のリズムを守るように駆け上がった。野中調教師は54秒1―12秒3という時計を確認すると、「予定より少し遅くなったけど、心配するところはないよ」と満足そうに振り返った。
長いトンネルに入っている。今年のフェブラリーSでは未勝利からの7連勝で頂点へ立ったが、その後の3戦は未勝利。前走のみやこSでは15着と大敗を喫した。「1コーナーの入りでエキサイトしたからね。負け方としては割り切れるもの」と野中師は前を向く。
鞍上は主戦の武豊に戻る。「東海SとフェブラリーSは強かった。ポジションよりは折り合いひとつ」と冷静に分析。先週、4年ぶりのJRA年間100勝を達成したレジェンドの手綱さばきで本来の走りを取り戻す。