2019年11月28日(木)
先週24日(日)から美浦トレセンの検疫厩舎に入っているウインブライトは、昨日Wコースにて松岡騎手騎乗で追い切りがかけられました。検疫厩舎に入った馬の調教は他の馬達と違う時間帯で、まだ真っ暗い中、香港遠征するアーモンドアイ、グローリーヴェイズと一緒に馬場に入ります。ブライトは他の2頭の併せ馬の後に単走でスタートすると、テンはガッチリと抑えてゆっくりと進みます。直線では手綱を放すと持ったままで一気に脚を伸ばし、ゴール板を駆け抜けていました。時計は5F70秒0、ラスト1F12秒2でした。
松岡騎手は「前回は輸送をこなしてくれましたが、基本的には輸送が得意でない馬ですからね。向こうへ着いてから余裕がある方が調整もしやすいので、今朝は軽めの内容でしたが、動き、気配ともに良かったですよ。前走は少し上向いてきたかなという感じでしたが、そこから明らかに良くなっていますし、春のデキに近いづいてきたと思います」と状態に太鼓判を押し、「あとは来週、火曜日にシャティンの角馬場で乗せてもらって、腰への反動や気持ちの乗りなどを確認してから、水曜日の芝コースでの追い切り内容を畠山先生と相談させていただきます。アーモンドアイに勝つためには極限の仕上げでないといけないと思っていますし、今回はそういう攻めた調整をしたいと思っています」と来週の予定も話していました。
また、野木厩務員は「春は検疫厩舎が初めてだったので、うるさくなることはなかったのですが、もう2回目で馬が理解しているみたいですね。ここから輸送をして競馬になるということを分かっていて、気がかなり入ってきていますし、自分で体も作ってきました。春は向こうへ着いてから気合不足もあり、現地での追い切りを少し強めにやりましたが、今回の流れだとそれも必要ないかもしれませんね。あとは馬体重は火曜日の測定で492キロですが、体を減らすことなく輸送を無事にこなしてくれればと思っています。状態自体は良くなってきていますし、また結果を出せるよう、頑張ってきます」と力強く語ってくれました。
そして本日は引き運動のみで様子が見られ、香港への出発は春の遠征と同じタイムスケジュールとなっており、30日(土)の夕方に美浦トレセンを出発し、夜の便で成田空港から出国の予定となっています。
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