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2019年11月30日 紙面から
2017年1月、明大野球部の祝勝会で、楽天の星野仙一・球団副会長(左)のあいさつを聞く柳=東京・神田駿河台の明大で
中日の柳裕也投手(25)は29日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉を行い、約3倍増の4500万円でサインした。3年目の今季は初の2桁勝利となる11勝(7敗)をマーク。明大の大先輩で昨年1月に亡くなった中日OBの星野仙一さんとの約束を果たすため、来季は15勝以上とリーグ優勝を誓った。この日は計9選手が契約を更改した。
充実感はあっても、満足はしていない。初めて1軍で1年間を投げきり、チームトップの11勝を挙げた柳。来季の個人的な目標はあえて挙げなかった。ただ、闘将と約束した「15」という数字は忘れられない数字だ。
「1年だけ活躍して終わる選手はたくさんいる。星野さんがいらっしゃる時に自分は思うような活躍ができなかった。その分、もっといい報告ができるように頑張ります」
大学4年だった2017年1月。明大で開かれた東京六大学リーグの春秋連覇と明治神宮大会優勝の祝賀の席に星野さんが出席した。まさに今からプロの門をたたこうとしている時、星野さんから「彼の投球なら15勝はしてもらわないと」と具体的な数字を挙げて激励された。直立不動で聞いた柳の心に、今もその数字は刻まれている。
いざプロに入ってみると最初の2年間で計3勝9敗。故障を抱えながら、思うような投球ができなかった。「けがだけはするなよ」。星野さんに会う度に繰り返されていた言葉が身に染みた。ようやく、3年目の今季は「体の不調なく1年間やり切ることができた」と言えるようになった。不安なく投げられたことが初の2桁勝利につながった。
なぜ「15勝」という数字を挙げたのか、今となっては分からない。ただ、星野さんが前年の16勝に続く15勝を挙げた1974年は、チームが20年ぶりのリーグ優勝を飾った年。誰よりも勝ちにこだわった闘将にとって、プロで初めて経験する優勝の味は格別だったのかもしれない。
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