韓国・文在寅政権はこうしてアメリカの恫喝に屈した

日本にとってはチャンスだ
歳川 隆雄 プロフィール

ラッシュアワー並みの…

時系列を振り返って検証する。10月下旬から11月中旬にかけてトランプ米政権は相次いで政府高官や軍幹部をソウルに送り込んでいる。

マーク・ナッパー国務次官補代理(日本・韓国担当)10月30日、デビッド・スティルウェル国務次官補(東アジア太平洋担当)11月5日、マーク・ミリー米統合参謀本部議長(陸軍大将)13日、フィリップ・デービッドソン=インド太平洋軍司令官(海軍大将)13日、マーク・エスパー国防長官14日、ランドール・シュライバー国防次官補(アジア太平洋担当)14日、ジェームズ・ディハート米韓防衛費特別協定(SMA)交渉首席代表18日――ラッシュアワー並みの要人韓国訪問である。

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こうした米側要人の訪韓もさることながら、実は韓国が対日強硬路線の大転換に踏み切らざるを得なかった契機は、青瓦台の国家安保室(鄭義溶室長)の金鉉宗第2次長が18~20日に訪米したことだった。文政権において一貫して対日強硬策を主導してきた同氏は、事実上、ホワイトハウスに呼びつけられたのである。

米国家安全保障会議(NSC。事務局長=ロバート・オブライエン国家安全保障担当大統領補佐官)ナンバー2のマット・ポッティンジャー国家安全保障担当大統領副補佐官が呼びつけた張本人である。

この米韓安保実務責任者協議には、先にオブライエン大統領補佐官の顧問に迎えられたばかりのホワイトハウスきっての論客で知られるアレックス・グレイ大統領特別補佐官も同席した。