ここから本文です
──This story is not finished yet.

書庫全体表示

TIPS1~3をまとめて、新たに考察を少し追加した記事を公開しました。
Never7の考察とTIPS(ハルトさんのブログ)

Never7「TIPS:1」「ラプラスの悪魔・短歌・キュレイシンドローム」

この物語はフィクションです。
この用語集に含まれる
人物・団体・地名・事件・歴史・その他の設定には、
架空のものが含まれております。
混乱しないようにご注意ください。



ラプラスの悪魔
フランスの数学者であり天文学者でもあるラプラス。
ある瞬間の、世界中のありとあらゆる全ての状態を、正確に知ることができる「悪魔」という生き物がいたとする……。
……たとえそれが、いかに短い瞬間であったとしても、悪魔にとっては未来や過去の状態をうかがい知るには十分なのだ。
……世界中で起こる全ての出来事は、初めから何もかも決まっている。
どんなに小さな出来事でも、当然大きな出来事でも……。
……それらは偶然ではなく必然的に起こるものなのだ……。
哲学の用語では、これを「決定論的世界観」と言う。

短歌
はるさめや みさきのはてに なりひびく
すずとともにや ときはとかれん

とこしえの ときのはざまに ひとしずく
あまかけるとり うかびしずみつ
かんなぎの うまれしそらの ときつかさ

さきのさきにて すぎのすぎにて
まほろばの たいちゆるがす しきのもり
すずねひびいて ときつかさどる

キュレイシンドローム
妄想が人から人へと伝播する症状を、ある種の感応精神病として定義するならば、その精神疾患における妄想内容とは、ひとつの生物にたとえることができる。
ひとりの人間の中に、突然変異によって生み出されたこの生物は、それが存在することの妥当性と、存在して欲しいと願う人々の意思を糧として、次からつぎへと人々の意識の中に繁殖していくものなのかもしれない。

従って、この生物が生まれたときの時代背景に相応しい妥当性と、人々の願望……この2つが強大であればあるほど、その生命力もまた激しさを増していくのである。

ところで、この生物が繁殖する過程において、最大の天敵となるものは常識である。
常識を淘汰するだけの生命力を持ち得たとき、初めてこの生物は新たな現実として姿を現す。

或いは、世界各地に伝わる宗教的奇跡も、この生物の胎動として見ることができるのではないだろうか?
人々の意識(妥当性による信頼感と強い願望)が、この生物を現実のものとして生み出した。

強固な思念(妄想)は、新たな現実を創造することができるのかもしれない。
まずある人が、嘘をついた。
その嘘には「人々に信じたいと思わせる」だけの魅力があった。
さらにその嘘には、確かな証拠もあった。
例えば、奇跡を目の当たりにしたとか、実際に自分で体験したとか……。

だから嘘をつかれた人も、当然、それが真実だと信じ込んでしまった。
信じ込むというのは、どういうことか……。
その人の中では、嘘が嘘じゃなくなるということである。

妄想が真実となり、虚構が現実となる……

キュレイシンドロームの特徴、それは妄想が真実になること。
強固な思念が、新たな現実を生み出すこと。

「レグルス(星)は今でも……輝き続けてる……
真実かどうかよりも、信じられるかどうかのほうが、大切なことなの」
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

ハル
ハル
非公開 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

開​設日​: ​20​05​/1​0/​4(​火)​

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事