第3の眼
なぜ我々の眼はふたつなのか?
目標物までの距離を測り、正確にピントを合わせて「よく見る」ために、 物理的にはふたつの眼球で充分なのだ、と解釈するのが常識である。 しかし本当は「眼は3つあった」と考えてはどうだろうか? 実を言うと──脊椎動物の祖先は3眼体制の生物だったのだ。 原始的な動物といわれる爬虫類…… 例えば「ムカシトカゲ」などでは、今でも頭頂部に3番目の眼が残っている。 ──第3の眼(the third eye) この器官は「頭頂眼」と呼ばれ、眼球に似た構造を持っている。 これは外界の明暗を感知して内分泌をコントロールする器官で、一応は光を感じることができる。 頭頂眼は常に上方(上空)を見つめているわけで、まさに昼と夜の明暗差を感じるための眼といえる。 右目と左目、そして上── つまり空を見るための頭頂眼。 しかし我々ヒトのように、もっと高等な脊椎動物になると、 第3の眼は長い進化の過程で大脳に覆い隠されてしまい、 直接光を感じることができなくなっている。 ゆえに、光刺激のセンサーは左右ふたつの眼球で代用しているというところだろうか。 この退化した第3の眼は「松果体(ショウカタイ)」と呼ばれている。 なお、松果体は内分泌器官としては機能しており、 我々の脳の内部で、太古の時代と変わることなく、今でも24時間のリズムを刻みつづけている。 俗に言う「体内時計」とは、この松果体あっての能力なのである。 第3視点とは
「n次元上の全体像は、n+1次元から俯瞰することによってのみ認識することが可能となる」という理論に基づいて作り出された、3次元を俯瞰できる視点。それが「第3視点」である。
3次元上に存在する者は2次元的視覚情報しか持ち得ないが、長さ(縦)・幅(横)・高さの空間内を自由に移動することで、3次元自体を知覚することができる。これはつまり、4次元上に存在する者は3次元的視覚情報を持ち、3次元+時間で構成される「時空間」を自由に移動及び知覚できるということになるだろう。「第3の眼」とは、以上の説を逆説として利用し、3次元的視覚さえもち得れば4次元を知覚することも可能、という論理の元に考えられた能力なのである。 では、どうすれば3次元的視覚を持てるのか? 人は、2次元的視覚をふたつ持つことで擬似的に3次元を見ることができる。片目だけでは2次元。両目になると3次元。では3つ目ならば……。優春と優秋が口にする「第3の眼」とは、この仮説に由来。4次元上の存在が持つ3次元的視覚、つまり立方体の6面すべてを同時に見れるような眼を得ることで、未来視や過去視、透視といった、万物を見通す(4次元から3次元を俯瞰する)ことができると説いているのである。これが、ヒンズー教のシヴァ神やヨガの「アジナー・チャクラ」のイメージと重なり、「第3の眼」と名付けられたのであろう。 ちなみに、優春がBW自身のことを第3視点と呼んでいることから、第3視点には、4次元から3次元を観測する者の意もあるようだ。 *ちなみにレミュールとは、ラテン語で幽霊を意味する。 引用元:Ever17設定解説ファンブック なっきゅ先生の第3視点講座
▽「0次元」
それは点の世界。 0次元の存在は、体積も面積も持たない。 ただ、「座標」だけによって表されるもの。 あるいは我々にとってそれは、「無」であると言えるのかもしれない。 ▽「1次元」 それは点の連続体──直線の世界。 つまり、直線の断面は点となる。 「長さ(縦)」……ひとつの概念によって表されるもの。 ▽「2次元」 それは直線の連続体──平面の世界。 つまり、平面の断面は直線になる。 「長さ(縦)」「幅(横)」……ふたつの概念によって表されるもの。 ▽「3次元」 それは平面の連続体──立体の世界。 つまり、立体の断面は平面になる。 「長さ(縦)」「幅(横)」「高さ」……3つの概念によって表されるもの。 本来、これらは正確な言い方ではないが、あえてわかりやすく言うと、 3次元とは「縦・横・高さによって構成された空間」のことであると言える。 (これら縦・横・高さを、それぞれx軸y軸z軸とすると、 ひとつの軸は、他の2軸に対して垂直に交わるものとする) そして…… 4次元とは、これら3軸に「t軸=時間」を加えたもので、 すでに4次元は空間ではないから、これを「時空間」と称す。 x軸y軸z軸t軸のうちのひとつの軸は、他の3軸に対して垂直に交わる。 ▽「4次元」 立体の連続体──時空体の世界。 つまり、時空体の断面は立体になる。 「長さ(縦)」「幅(横)」「高さ」「時間」……4つの概念によって表されるもの。 四次元
4次元の4本目の軸が時であることを定説にしたのは、かの有名なアインシュタインである。彼は、光の速度で移動する物体は静止した物体よりも時の流れが遅くなるということを実証し、時間はすべてのものに等しく流れるわけではなく、相対的に流れるものだと説いた。この時の流れを数式として表わすために、時は空間の4本目の軸として加えられたとされている。ちなみに、時が止まっていれば同じ時間軸上で物体の全方位を見ることも可能である、ということから、4次元は時が止まった世界だとする説も少なくない。
引用元:Ever17設定解説ファンブック |
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