ここから本文です
──This story is not finished yet.

書庫全体表示

Ever17「TIPS:2」

TIPS1と2をまとめて、新たに考察と画像を少し追加した記事を公開しました。
Ever17の考察とTIPS

Ever17「TIPS:2」

この物語はフィクションです。
この用語集に含まれる
人物・団体・地名・事件・歴史・その他の設定には、
架空のものが含まれております。
混乱しないようにご注意ください。



記憶喪失
追想障害のひとつである、全般健忘(または全生活史健忘)とは、社会的事実についての知識はよく保たれていながら……
名前・生い立ち・家族や友人のことなど、自分の全生活史にわたるすべてを想起できない状態のこと。
通常は、数日から1、2ヶ月経てば、自然に記憶は回復する。
催眠療法や電撃療法という手段も考えられなくもないが、記憶喪失は通常、なにもしなくても自然に治るものである。
あまり気にしないこと、深く考えないこと、これが、最善の治療方法になる。

クローン法
2010年に人間のクローン受精は、法律で認められた。
現在では、省庁の許可さえ得られれば、誰でもクローン受精による不妊治療が受けられる。
培養した体細胞から核を抜き取り、別の、既に核を抜き取ってある卵細胞の中にそれを移植し、母体子宮内に着床させることで(以下略)

RSD 【RETINAL SCANNING DISPLAY】
 対象の挙動をLeMU館内のセンサーと音声変換器で走査して、レーザーにより映像を網膜に直接照射し、映像を映し出す装置。空の姿はこれによって作り出される。
人間は自分が見ている情報を、正確に他者に伝える手段がない。見た情報は誰でも同じように見える、そう思ってしまう盲点をついた装置でもある。
ある程度の同じ映像を見せることで、事足りるのである。

引用元:Ever17設定解説ファンブック

偏在
私は──偏在している
同じ空間の中に、時間の中に、複数の私が存在できるのです。
あそことここに、ふたりの私がいる。
けれどそれは、決して「W」ではなく……
「Y」なのです。

もしも、あなたという人格を、そっくりそのままコピーすることができるとしたら……?
たとえば、あなたの脳に刻まれたすべての記憶、考え方、人格、性格、感情……
それらすべての情報を、正確に忠実に摘出することができたとして、
それを何らかの記憶媒体に複製し、しかもその機能を再現できるとしたら。

そのとき、本当のあなたは、どこにいるのでしょうか?
肉体に残ったままの人格が、本当のあなた?
それとも、複製した人格が、本当のあなた?

第3視点発現計画
仮に、2次元世界に知性を持った存在がいたとしましょう。
その2次元存在が3次元存在とコンタクトを取るにはどうすればいいと思う?
例えば、XY平面上に、2次元的な存在の、点ABCがあり……
XYZ空間の中に、3次元的な存在の、点Dがあったとする。
点ABCはXY平面の上しか移動することはできない
では、点Dを取り込むためにはどうすればいいのか?
点ABを通る直線上に、点Cを移動すればいいの
すると、点ABCは同一直線上に並ぶから、この直線と点Dを通る平面が生まれることになる
つまり、点Dはこのとき、点ABCと同じ平面内に存在することになるの
ここで、点Dは、あたかも自分自身が点ABCと同じ世界にいるかのような錯覚を覚える

私達がやったのは、これと同じこと……
2034年の世界を2017年であるかのごとく見せかけることによって……

ひとりぼっち
ブリックヴィンケルに、ココはやっと会えたねと言った。彼と話せる日を待っていたのだ。
ココは今よりずっと小さかった頃、素直で天真爛漫、感情がすべて表に出る子供だった。

そんなある日、素質があったのか、ココには不思議なものが見えた。
驚いてすぐ周囲にそれを伝えるが、ある者は彼女を心配し、ある者はあきれ、一様に不快な顔をして誰も真面目にとりあってくれなかった。彼女が必死になって訴えるほど、ひとが離れていく。
しばらくして、それが自分にしか見えないものであることに気付いた。そして、ココは感情を抑えることを知った。

見えるものはときに未来であり過去であり、見たこともない場所や物体である。
気が触れてもおかしくない状況といえた。
だが、幼さと天性の素直さからそういうものなんだと、彼女はすべてをそのままに受け入れられたのだ。
それらを恐れることなどできず、逆に未知の光景が楽しくて仕方がなかった。
だが、誰かとその感動や面白さを分かち合うことは叶わない。
ココと同じものを見ることができる者など、おそらくこの世のどこにもいない。
少し大きくなって、そのことがはっきりと分かってしまっていた。

今では友達もたくさんいて、近所の子供たちの人気者でもある彼女だが、そこだけぽつんと孤独であった。
自分の見るものがなんとなく理解できたし、見る方法についてもおぼろげに分かってきたが、その孤独だけは昔から変わらない。
誰かといてもひとりぼっちだった。浸水事故に巻き込まれ、IBFでハイバネーションに入ってからの17年間も、そうであった。

引用元:Ever17設定解説ファンブック

真相と裏側
『第3視点発現計画』の真の目的は2017年の再現ではなく、BWが告げた2034年の再現。

「世界は無数に遍在し、単一から分かれた『Y』はひとつになれる」
 これはつまり、遍在する世界のひとつ「BWが覚醒した2034年」のBWが、『Y』に分かれる以前(2017年)の優春に計画を告げたという事実さえあれば、
ココの言うような2034年も存在しうるということ。
正史とパラレルの違いは、それを正史として信じるか信じないかの違いしかない。

「ボクという存在や、彼らの存在もまた、そこにあると信じることによってのみ、そこにあるのかも知れない」
これはつまり、信じたものがそこに存在するということ。
彼らの世界は、BW=プレイヤーが創造した思いの数だけ、真実があるということ。

引用元:Ever17設定解説ファンブック
検索 検索

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

ハル
ハル
非公開 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

開​設日​: ​20​05​/1​0/​4(​火)​

よしもとブログランキング

もっと見る
本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事