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SBI証券と楽天証券を比べてわかった賢い使い方を紹介する


SBI証券と楽天証券を比べてわかった賢い使い方を紹介する

 

米国株を含む海外株式や海外ETF、海外債券の購入ではSBI証券、投資信託や金・銀・プラチナの購入では楽天証券を使うのがおすすめである。海外の金融商品でSBI証券がおすすめなのは住信SBIネット銀行で外貨を安く調達できるからだ。

 

SBI証券や楽天証券はネット証券と呼ばれ、大手証券会社よりも手数料が安い。いずれも口座を開設しておいて損はなく、マイナーな投資商品を選ばなければ、これ以上証券口座を開設する必要も無いだろう。

>>> 【海外株式や海外ETF、海外債券の購入でおすすめ】SBI証券

>>> 【投資信託、金・銀・プラチナの購入でおすすめ】楽天証券

 

この記事では

▶ SBI証券と楽天証券の比較まとめ

から

▶ SBI証券と楽天証券の使い分け方法

まで詳しく紹介していきたいと思う。

 

 

SBI証券と楽天証券の比較まとめ

SBI証券と楽天証券の比較まとめ

 

証券口座で取り扱いの多い人気金融商品

1.国内株式

2.海外株式

3.海外ETF

4.投資信託

5.債券

6.金・銀・プラチナ

7.iDeCo

をSBI証券と楽天証券において、手数料を中心に比較すると下記のようになる。

  SBI証券 楽天証券
国内株式

スタンダードプランとアクティブプランがある。

超割コースといちにち定額コースがある。

海外株式(米国株) 手数料は「為替コスト」「買付手数料」。買付手数料は0.45%+消費税。 住信SBIネット銀行で買った外貨を使える。 手数料は「為替コスト」「買付手数料」。買付手数料は0.45%+消費税。
海外ETF 手数料は「為替コスト」「買付手数料」「総経費率」。買付手数料は0.45%+消費税。 住信SBIネット銀行で買った外貨を使える 手数料は「為替コスト」「買付手数料」「総経費率」。買付手数料は0.45%+消費税。
投資信託 手数料は原則として信託報酬のみ。保有金額に応じたポイント還元あり。 手数料は原則として信託報酬のみ。楽天カード、楽天ポイントで投資信託が買える。保有金額に応じたポイント還元あり。
債券 取引手数料は無料。ただし、外国債券は為替コストがかかる。 住信SBIネット銀行で買った外貨を使える。 取引手数料は無料。ただし、外国債券は為替コストがかかる。
金・銀・プラチナ 買付代金の2.0%(税抜)。保管料、売却手数料は無料。 買付代金の1.5%(税抜)。保管料、売却手数料は無料。
iDeCo

加入時・移換時の手数料 2829円

口座管理費 月171円

還付手数料 2148円

加入時・移換時の手数料 2829円

口座管理費 月171円

還付手数料 1488円

下記でそれぞれ詳しく紹介していく

 

国内株式

国内株式や先物取引で生計を立てるプロのトレーダーなら売買システムも判断基準となるかもしれない。しかし、一般向けでは国内株式におけるSBI証券と楽天証券の違いは主に手数料になるだろう。

 

SBI証券および楽天証券の取引手数料には

・1回の取引ごとに手数料を取られるプラン

・1日の取引金額合計で手数料が決まるプラン

の2種類がある。

「1回」の取引ごとに手数料を取られるプラン=SBI証券「スタンダードプラン」、楽天証券「超割コース

「1日の取引金額合計」で手数料が決まるプラン=SBI証券「アクティブプラン」、楽天証券「いちにち定額コース

 

いずれのプランでも100万円程度まではSBI証券、楽天証券ともに同じ料金である。100万円を越えると、SBI証券の方が安くなる。SBI証券および楽天証券では一定の条件を満たすと大口優遇を受けられる。大口優遇が適用されると信用取引が0円になる。

また、SBI証券、楽天証券ともに手数料の一部がポイントとして還元される。

 

1回、1日の約定代金が100万円を越えない人はSBI証券、楽天証券いずれでも大きな違いはない。デイトレーダーでもなければ100万円は越えないだろう。

 

1回もしくは1日に約定代金合計100万円以上の取引をする人は手数料について詳細に理解すべきだ。手数料について更に詳しくは下記ページを参考に。

 

海外株式

海外株式では扱いのある株式数や手数料で違いが出てくる。

SBI証券では楽天証券では扱いのない韓国株、ベトナム株、ロシア株が買える。

取扱状況 SBI証券 楽天証券
米国株
中国株(上海、香港)
韓国株 ×
シンガポール株
タイ株
マレーシア株
インドネシア株
ベトナム株 ×
ロシア株 ×

○取扱あり、×取扱なし(site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより。2019年11月現在)

 

各国株式の銘柄数は下記のようになる。

取扱銘柄数  SBI証券 楽天証券
米国株 1942銘柄 2373銘柄
中国株(上海、香港) 1387銘柄 924銘柄
韓国株 63銘柄 0銘柄
アセアン株 553銘柄 258銘柄
ロシア株 30銘柄 0銘柄
合計 3975銘柄 3555銘柄

2019年11月現在(site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより)

 

SBI証券は扱う外国株式の数では日本の証券会社の中でもトップクラスに多い。

 

また、手数料について、外国株を買う際にかかる手数料としては

1.為替コスト

2.買付手数料

がある。

SBI証券の為替コストは住信SBIネット銀行で外貨を購入することで抑えられる。

買付手数料についてはどの国の株式かによっても異なる。米国株ではSBI証券も楽天証券も手数料に違いはない。

為替コストと各国株式の買付手数料について下記で詳しく紹介していく。

 

 

為替コスト

SBI証券と楽天証券の為替コストを比較すると下記のようになる。

通貨 SBI証券の為替コスト 楽天証券の為替コスト
米ドル/日本円 25銭 25銭
ユーロ/日本円 80銭 50銭
英ポンド/日本円 FXでのみ取扱 70銭
豪ドル/日本円 100銭 70銭
NZドル/日本円 100銭 70銭
カナダドル/日本円 80銭 80銭
南アランド/日本円 30銭 30銭
トルコリラ/日本円 150銭 150銭
メキシコペソ/日本円 30銭 30銭
ロシアルーブル/日本円 8銭 8銭
中国人民元/日本円 20銭 FXでのみ取扱
香港ドル/日本円 15銭

香港株 15銭

上海株 20銭

韓国ウォン/日本円

20銭

(100ウォンあたり)

取扱商品無し
インドネシアルピア/日本円 0.03銭 0.03銭
シンガポールドル/日本円 83銭 83銭
タイバーツ/日本円 8銭 8銭
マレーシアリンギット/日本円 43銭 43銭
ベトナムドン/日本円

200銭

(1万ドンあたり)

取扱商品無し

2019年11月現在、株式を買えない国の為替コストも含む(site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jprakuten-sec.co.jprakuten-sec.co.jprakuten-sec.co.jpより)

 

証券口座にの為替コストについて、取扱通貨では楽天証券の方が安くなっている。しかし、住信SBIネット銀行でも外貨購入ができ、購入した通貨はSBI証券へ入金し外国株式の購入に充てられる。

住信SBIネット銀行ではSBI証券よりも安いコストで外貨購入ができる。取り扱いのある外貨は米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランドの9通貨である。

通貨 住信SBIネット銀行の為替コスト
米ドル/日本円 4銭
ユーロ/日本円 13銭
英ポンド/日本円 28銭
豪ドル/日本円 25銭
NZドル/日本円 25銭
カナダドル/日本円 25銭
南アランド/日本円 14銭
スイスフラン/日本円 28銭
香港ドル/日本円 5銭

netbk.co.jpより

 

更に住信SBIネット銀行では頻繁に為替コスト無料のキャンペーンが行われている。

住信SBIネット銀行の外貨買付手数料無料キャンペーン

2019年7月22日から9月27日まで行われた米ドルの買付手数料0円キャンペーン。外貨積立なら全9通貨も買付手数料無料キャンペーン(netbk.co.jpより)。

 

住信SBIネット銀行を使うことにより、為替コストはSBI証券の方が抑えられるだろう。

 

買付手数料

米国株はSBI証券、楽天証券ともに同じ手数料になっている。

 米国株 SBI証券 楽天証券
手数料 0.45%(税抜) 0.45%(税抜)
最低手数料 0ドル 0ドル
最高手数料 20ドル(税抜) 20ドル(税抜)

1回の取引(約定代金)に対する手数料(インターネット注文。site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより)。それぞれの手数料には消費税10%がかかる。

約低代金が2.22ドル以下の場合は手数料無料。約低代金が4444.45ドル以上の場合は一律20ドルの手数料になる。

買付手数料が同じなので、安い住信SBIネット銀行における為替コストを考慮すると、SBI証券の方が米国株を安く買える。

 

中国には上海証券取引所、深セン証券取引所、香港には香港証券取引所がある。海外投資家は香港経由で中国市場に上場する株式の取引もできる。

中国株はSBI証券と楽天証券で手数料が異なっている。

 中国株 SBI証券 楽天証券
手数料 0.26%(税抜) 0.5%(税抜)
最低手数料 47香港ドル(税抜) 500円(税抜)
最高手数料 470香港ドル(税抜) 5000円(税抜)

1回の取引(約定代金)に対する手数料(インターネット注文。site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより)。それぞれの手数料には消費税10%がかかる。

 

47香港ドルは2019年11月現在約652円、470香港ドルは約6526円。

楽天証券は約低代金が100万円を越えると、手数料が一律5000円+消費税になる。

SBI証券は約低代金が約1.8万香港ドル(約25万円)まで47香港ドル(約652円)、約18万香港ドル(約250万円)を越えると、手数料が一律470香港ドル(約6526円)となる。

13万円ぐらいまでなら楽天証券の方が買付手数料は安くなる。

例)約定代金が13万円

SBI証券:0.26%=338円⇒最低手数料の約652円(税抜)を請求される

楽天証券:0.5%=650円⇒650円(税抜)が手数料となる。

 

為替コストはSBI証券が1香港ドルあたり15銭、楽天証券は香港株が15銭、上海株が20銭となっている。

ちなみに、香港ドルも住信SBIネット銀行で購入でき、住信SBIネット銀行では香港ドルの為替コストは5銭になる。

1香港ドルは約13.88円、住信SBIネット銀行で1万香港ドルを購入すると500円の為替コストがかかる。

楽天証券では香港株を1万香港ドル分購入すると1500円、上海株で2000円になる。

香港株でも1000円の差があるため、買付手数料および為替コストを合計すると住信SBIネット銀行で香港ドルを購入し、SBI証券で中国株を買った方が安くなる。

 

タイ株でもSBI証券と楽天証券で最低手数料が異なっている。

 タイ株 SBI証券 楽天証券
手数料 1%(税抜) 1%(税抜)
最低手数料

761バーツ(税抜)

(ただし、売却代金が最低手数料に満たない場合は約低代金の50%(税抜)が手数料)

500円(税抜)
最高手数料 上限なし 上限なし

1回の取引(約定代金)に対する手数料(インターネット注文。site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより)。それぞれの手数料には消費税10%がかかる。

 

761バーツは約2736円(2019年11月現在)。SBI証券では売却代金が761バーツに満たない場合、約低代金の50%(税抜)が手数料となる。

SBI証券では1回の取引で約27.3万円まで買付手数料が約2736円、楽天証券では5万円まで500円、5万円以上は1%となるため、約27.3万円までは楽天証券の方が安くなる。

SBI証券および楽天証券の為替コストは1バーツあたり8銭と同じである。タイバーツは住信SBIネット銀行では買えない。従って、為替コストを考慮しても、約27.3万円までは楽天証券の方が安くなるという結論は変わらない。

 

海外ETF

海外ETFの取扱本数についてSBI証券、楽天証券で比べると下記のようになる。

  SBI証券 楽天証券
米国ETF/ETN 280本 301本
中国ETF 29本 29本
シンガポールETF 5本 34本
韓国ETF 2本 34本
合計 316本 364本

2019年11月現在(site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより)

 

たとえば、米国ETFも株式と同様に下記のような買付手数料が請求される。

 米国ETF SBI証券 楽天証券
手数料 0.45%(税抜) 0.45%(税抜)
最低手数料 0ドル 0ドル
最高手数料 20ドル(税抜) 20ドル(税抜)

海外株式の違いとしては為替コスト、買付手数料に加えて

・総経費率(エクスペンスレシオ)

も手数料として取られる点だろう。

総経費率は投資信託の信託報酬と同じような性質の手数料である。投資信託の信託報酬と同様な性質の手数料であり、1年間に少しずつ引かれる。アメリカの人気ETFの多くは総経費率0.1%以下になっている。

たとえば、1年で100万円保有していた場合、総経費率が0.1%だと1000円が引かれる。

総経費率はETFによって異なり、証券会社ごとに違いはない。従って、ETFで比較すべき手数料も海外株式と同様に為替コストと買付手数料である。

ちなみに、ETFの買付手数料はNISA口座だと無料になる(売却手数料はかかる)。もちろん、SBI証券、楽天証券いずれのNISA口座でも買付手数料は無料になる。ただし、ETFを購入できるのは(一般)NISA口座である。つみたてNISA口座ではほぼETFを買えないので注意。

 

日本で人気の投資信託とETFの比較については下記記事を参考に。

 

投資信託

投資信託の購入では扱う商品にほとんど違いはない。

信託報酬の手数料については

1.買付手数料

2.解約手数料

3.信託報酬

の3つがある。この信託報酬を含む手数料は証券会社ごとに違いはない。

最近は多くの投資信託がノーロードと呼ばれ買付手数料、解約手数料が無料となっている。従って、投資信託でかかる手数料は基本的に信託報酬のみとなっている。

信託報酬は安いもので年0.1%、高いもので年2%程度となる。信託報酬は1年間少しずつ引かれる手数料である。100万円保有している場合、信託報酬が0.1%なら1年間で1000円、信託報酬が2%なら2万円となる。

 

扱い商品、手数料に違いはなく、証券会社ごとの違いは投資信託の購入や保有における還元で決まる。

投資信託の購入・保有で受けられる還元について、SBI証券、楽天証券でまとめると下記のようになる。 

  SBI証券 楽天証券
投資信託の購入 無し 楽天カード(クレジットカード)で購入すると1%還元
投資信託の保有

月間平均保有金額に対し年率0%から0.2%還元

投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント(年率0.048%還元)

 

 

SBI証券で投資信託保有により受けられる還元

SBI証券では投資信託の月間平均保有金額に対し、SBIポイントの還元が受けられる。これはNISA口座の投資信託も対象になっている。

 

受けれる還元率は投資信託によって異なり、

1.通常銘柄:1000万円以下で年率0.1%、1000万円以上で年率0.2%

2.指定銘柄Ⅰ:年率0.05%

3.指定銘柄Ⅱ:年率0.03%

4.指定銘柄Ⅲ:年率0%

にわかれている。SBIポイントは毎月付与されるため、毎月付与時には上記パーセントの12分の1になる。

 

投資信託ごとの還元率について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

 

SBIポイントは1ポイント=1.2円の価値にまで高められる。

SBI証券でもらえるSBIポイントを含めて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

 

楽天証券で投資信託の購入と保有により受けられる還元

楽天証券では月5万円、年60万円まで 楽天カード(クレジットカード)で投資信託の購入ができる。クレジットカードによる購入では通常の買い物と同様に1%還元も受けれる。

 

また、楽天証券では楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」および「楽天銀行ハッピープログラム」に登録すると、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントもらえるプログラムも提供されている。1000万円分の投資信託を持っていれば毎月400ポイント貰える。年利にすると0.048%である。

 

マネーブリッジおよびハッピープログラムに登録してない人は投資信託資産形成ポイントをもらえる。マネーブリッジおよびハッピープログラムによるポイントと投資信託資産形成ポイントの両方はもらえない。マネーブリッジおよびハッピープログラムに参加していないなら、自動的に投資信託資産形成ポイントが付与される。

 

投資信託資産形成ポイントは投資信託の残高が50万円以上で50ポイントから1000ポイントまでもらえる。

ポイント獲得に必要な残高

(毎月末時点)

付与されるポイント数
50万円以上~200万円未満 50ポイント
200万円以上~400万円未満 100ポイント
400万円以上~600万円未満 150ポイント
600万円以上~800万円未満 200ポイント
800万円以上~1000万円未満 300ポイント
1000万円以上~2000万円未満 500ポイント
2000万円以上 1000ポイント

rakuten-sec.co.jpより

 

50万円で50ポイントなので、マネーブリッジおよびハッピープログラムよりも還元率が高くなる。しかし、250万円を越えると、マネーブリッジおよびハッピープログラムの方が還元率は高くなる。

 

マネーブリッジおよびハッピープログラム:投資信託の残高250万円⇒還元されるポイントは100ポイント

投資信託資産形成ポイント:投資信託の残高250万円⇒還元されるポイントは100ポイント

 

マネーブリッジおよびハッピープログラム:投資信託の残高260万円⇒還元されるポイントは104ポイント

投資信託資産形成ポイント:投資信託の残高260万円⇒還元されるポイントは100ポイント

 

投資信託においてSBI証券と楽天証券どちらがおすすめか?

楽天カードによる決済で1%還元を受けれるため、月5万円以内の積み立てを行うなら楽天証券の方がおすすめである。1%還元なので、手数料(信託報酬)の安い投資信託なら、5、6年分をまかなうことが可能だ。

また、楽天証券で投資信託を保有すると10万円ごとに4ポイント、年利0.048%の還元を受けられる。

 

SBI証券において楽天・全米株式インデックス・ファンドは年利0.03%の還元、楽天証券では年利0.048%の還元となっている。人気のeMAXIS SlimシリーズおよびiFreeシリーズはSBI証券だと0.05%もしくは0.03%となっている。楽天証券ではこららの人気シリーズも0.048%である。

 

ただし、人気投資信託である「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は楽天証券において現状取扱が無い。SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの購入をしたい場合はSBI証券を使うことになる。

 

債券

外貨建債券は日本国内の債券に比べて高金利を受けられる一方で、為替の変動によるリスクもある。為替変動では円安になれば償還金が増える一方で円高になると償還金が減ってしまう。金利が得られるにもかかわらず、円高になると、元本割れを起こす可能性もある。

 

SBI証券、楽天証券いずれも債券の取引手数料は無料になる。ただし、外国債券については為替コストがかかる。為替コストは外国株式や外国ETFで紹介したのと同様である。

通貨 SBI証券の為替コスト 楽天証券の為替コスト
米ドル/日本円 25銭 25銭
ユーロ/日本円 80銭 50銭
英ポンド/日本円 取扱商品無し 70銭
豪ドル/日本円 100銭 70銭
NZドル/日本円 100銭 70銭
カナダドル/日本円 80銭 80銭
南アランド/日本円 30銭 30銭
トルコリラ/日本円 150銭 150銭
メキシコペソ/日本円 30銭 30銭
ロシアルーブル/日本円 8銭 8銭
中国人民元/日本円 20銭 取扱商品無し
香港ドル/日本円 15銭

香港株 15銭

上海株 20銭

韓国ウォン/日本円

20銭

(100ウォンあたり)

取扱商品無し
インドネシアルピア/日本円 0.03銭 0.03銭
シンガポールドル/日本円 83銭 83銭
タイバーツ/日本円 8銭 8銭
マレーシアリンギット/日本円 43銭 43銭
ベトナムドン/日本円

200銭

(1万ドンあたり)

取扱商品無し

2019年11月現在、債券を買えない国の為替コストも含む(site2.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jprakuten-sec.co.jprakuten-sec.co.jpより)

 

SBI証券と楽天証券における債券取引は為替コストの他に取引商品でも違いがある。各証券会社の取引債券については下記ページを参考に。

 

 

債券へ投資するETF

債券を買いたい場合、債券へ投資するETFを買う選択肢もある。債券へ投資するETFとしてはAGGが有名である。AGGはアメリカのドル建て債券ETFとしてシェア1位にもなっている。

 

iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)

5年間のAGG価格推移(アメリカドル)。iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFより。

 

AGGは元金や利子の支払いが確実と見込まれるアメリカ債券へ投資するETFである。アメリカ政府・地方自治体債や政府機関モーゲージなど、信用評価としてAAA(ムーディーズの信用格付け)の債券で7割以上を構成している。

総経費率が年0.04%に対し、直近の配当利回りは年2.7%。高い利回りを期待でき、ETFの性質からいつでも売却できるため、株式とともにポートフォリオへ含めている投資家が多い。

AGGはSBI証券および楽天証券で購入できる。

 

金・銀・プラチナ

SBI証券、楽天証券では金・銀・プラチナの購入ができる。

手数料についてまとめると下記のようになる。

 金・銀・プラチナ SBI証券 楽天証券
手数料

買付手数料 2.0%(税抜)

売却手数料 無料

買付手数料 1.5%(税抜)

売却手数料 無料

スプレット

金 80円

プラチナ 145円

銀 4円

金 78円

プラチナ 125円

銀 3.9円

年会費 無料 無料
保管料 無料 無料

sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより

 

買付手数料はSBI証券で2.0%。消費税を含めて2.2%になる。楽天証券は税込で1.65%になる。

スプレットは売買で生じる価格差であり、金額が小さい方が手数料としては安くなる。買付手数料およびスプレットを考慮すると、楽天証券は金・銀・プラチナの主要取扱会社の中で最狭水準となっている。

金・銀・プラチナの証券会社ごとの手数料

rakuten-sec.co.jpより

 

SBI証券の特徴としてはネットで積み立てた金、銀、プラチナを現物転換請求できる点にある。現物転換請求とはその名の通り、現物を保管庫から自宅へ配送するサービスである。

金は1kg以上、プラチナは1oz(約32g)以上、銀は100oz(約3.2kg)以上積み立てると請求が可能になる。

現物転換にかかる費用から申し込み方法について詳しくは下記記事を参考に。

 

 

ゴールドの国際価格と連動するETF

ゴールドへの投資としては直接ゴールドへ投資をするのではなく、ゴールドの国際価格と連動対象としているETFへ投資する方法もある。

資産総額が約4.3兆円で世界最大のゴールドETFとしてSPDRゴールドシェアがある。米国だけでなく、メキシコ、香港、シンガポール、そして、日本の東証にも上場している。米国・NYSEアーカでのティッカーはGLD、東証では1326である。

SPDRゴールド シェアの総経費率は0.4%であり、上でも述べたようにSBI証券のNISA口座では為替コスト、買付手数料も抑えられる。

東証で買えば円建てで1単元15000円程度から購入できるため、金への投資ならETFもおすすめである。

 

SPDR ゴールド シェア(GLD)のチャート

5年間のGLD価格推移(アメリカドル)。チャートおよびデータ > 日本 > SPDR Gold Shares (GLD)より。

 

GLDもSBI証券および楽天証券で購入できる。

 

貴金属は安全資産として不況時に価格の下がりづらい資産となっている。資産を増やす目的で保有するよりも、リスク分散の手段として利用すべきだ。

 

iDeCo

iDeCoについてもSBI証券および楽天証券は業界最安値圏の手数料で運用できる。iDeCoにおける主要手数料でまとめると下記のようになる。

 金・銀・プラチナ SBI証券 楽天証券
加入時・移換時の手数料

2829円

2829円

口座管理の手数料

(掛金を拠出している場合)

月171円

月171円

給付事務手数料 1回につき440円 1回につき440円
還付事務手数料 2148円 1488円

site0.sbisec.co.jpdc.rakuten-sec.co.jpより

 

iDeCoへ加入する際、移転する際に払う手数料は2829円とSBI証券、楽天証券で違いはない。

投資先商品への信託報酬はあるものの、毎月支払う手数料は口座管理手数料のみであり、こちらはSBI証券、楽天証券ともに171円になる。

給付を受ける際の手数料はSBI証券、楽天証券ともに1回につき440円。

還付事務手数料は限度額を越えて拠出された掛金、あるいは加入資格のない月に拠出された掛金などを還付する際に取られる手数料となる。還付事務手数料は楽天証券の方が660円安い。

 

SBI証券と楽天証券の使い分け方法

SBI証券と楽天証券の使い分け方法

 

証券会社に口座を複数持っていると管理するのが面倒にはなる。しかし、複数の証券口座を開設しても余分にお金を取られるわけではない。従って、複数の証券会社に口座を開設しておき、投資目的によって利用する証券会社を分ければ良い。

 

単元未満株式を安い手数料で投資し、広く国内株式へ投資したい人、Tポイントが貯まりやすい環境にある人はSBIネオモバイル証券もおすすめである。

しかし、SBIネオモバイル証券はNISA口座の開設ができない。少額投資向けの証券会社でこれは致命的である。SBIネオモバイル証券で広く国内株式へ投資する場合も、NISA口座の開設できる証券会社にて、NISA枠の消化してからが良いだろう。

 

日本でメジャーな金融商品へ投資するなら、NISA口座も開設できるSBI証券と楽天証券の口座を開設すべきだと思う。SBI証券を利用する際には住信SBIネット銀行口座も作っておくべきだ。

>>> 【海外株式や海外ETF、海外債券の購入でおすすめ】SBI証券

>>> 【投資信託、金・銀・プラチナの購入でおすすめ】楽天証券

 

海外株式や海外ETF、海外債券を中心に投資したいならSBI証券、投資信託や金・銀・プラチナなら楽天証券を利用すれば良い。

 

上でも述べたように、NISA口座は1社にしか開設できない。優先投資先で利用する証券会社でNISA口座開設の申し込みをしておくべきだ。 

SBI証券および楽天証券におけるNISA口座の生かし方について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。