Googleの検索結果でキーワードの順位を追い続ける事は有効なSEO対策を調べる上で最も重要な事である。どういった施策がSEO対策上有効なのかは検索順位を見ることでしか、表面上わからないからだ。
自身の所有するサイトならGoogleのサーチコンソール等でもキーワードの検索順位を追うことは可能だ。しかし、検索順位が相対評価(他と比較した評価)である以上、検索結果が動いた際には、自身で保有するサイトの動きだけでは判断できない。他のサイトの動きもチェックしなければならないだろう。
こういった他者の所有するサイトの登録も可能な検索順位チェックツールは国内外にいくつかある。日本ではGRCは以前から有名だった。ただ最近は無料で使う事が出来るSerposcope利用者が最も増えているかと思う。
どの検索順位チェックツールを選ぶかは登録キーワード数による部分が大きいと思うが、ツール自体の機能に大きな差が無い以上、
▶ お金を出す価値があるかどうか
▶ (Macユーザーなら)Macでも利用できるかどうか
と
▶ 安定性
が大きなポイントになるかと思う。
下記では初心者におすすめのSerposcopeの使い方から、お金はかかるが安定性の高いGRC、有料で少々手間はかかるが買い切りのCOMPASSといったツールの特徴についても紹介していきたいと思う。
目次
Serposcope
Serposcopeは
▶ 無料
▶ Macにも対応している
▶ PC及びモバイルの順位チェックが可能
▶ 登録出来るキーワード数、サイト(URL)数が無制限
▶ クラウド上に十分な量の順位チェックデータを保存できる
といったキーワード検索順位チェックツールとして十分なサービスを提供している。GRCも一応無料版はあるがURLは3つまで、キーワード登録数も20個までしか無い。
無料でここまでの機能が充実しているのはSerposcope以外には無いだろう。
登録キーワード数が数百以内の人だったり、本格的に順位チェックをする必要の無いブロガーであればSerposcopeで十分である。また、Macで利用できるのはMacユーザーには嬉しいだろう。
Serposcopeの使い方
使い方を簡単に説明すると、まずSerposcopeトップページへ向かい、ダウンロードボタンを押す。
PCのOSに合わせてソフトをダウンロードする。
ダウンロードの仕方は他のソフトとも違いは無いので省略する。
ダウンロード後にSerposcopeを起動するとブラウザ上でSerposcopeが開く。ここでまず一番上の「GROUPS」を押す。
すると、次のページで「New group」というボタンがあるのでこれを押し、名前を付ける。グループ内では同じキーワードを登録し順位のチェックが出来るので、ジャンル名で良いだろう。
上で作ったグループ名をクリックすると下記のような画面になる。
このグループページ毎に「ウェブサイト」と「キーワード」を登録していく。
ウェブサイトの登録方法
グループページを開いたまま右上の「☆」マークをクリックする。
すると、下記のような画面が出てくる。
ここでは
▶ Name(サイト名)
▶ Pattern(URL)
を登録する。サブドメインなどが特に無ければ、真ん中の「Domain + subdomains」にチェックを入れ、ドメインをそのまま入力すれば良いだろう。例えば、このブログのURL場合「bloglifer.net」と入力すれば良い。
これだけでウェブサイトの登録は終わりである。
キーワードの登録方法
キーワードの登録するにはグループページを開いたまま右上のボタンの「虫眼鏡」マークをクリックする。
すると、下記のような画面が出てくる。
1つ1つ条件を分けて登録する事も出来るが、面倒かと思う。一括で登録したい場合は一番下にある「Bulk import」をクリックする。
すると、下記のような画面が出てくる。
改行で分ければキーワードをまとめて登録する事も出来る。
キーワードの順位のチェック
サイトとキーワードを登録すれば、検索順位をチェック出来る。検索順位のチェックを起動するにはトップにある「CHECK RANKS」をクリックする。
「CHECK RANKS」をクリックすると下記のような画面が出てくる。
「Check all keywords」をクリックするとキーワードのチェックが始まる。エラーが出た時(100%以下の場合)、新しくキーワードを登録してその日のうちにチェックしたい場合は下にある「Recheck failed/new keywords」をクリックする。
Serposcopeの限界
登録キーワード数が数百になった辺りからエラーが出始め、1000を越えた現在は3日程度リチェックを繰り返さないと全てのキーワードが拾えなくなっている。
数時間毎に「Recheck failed/new keywords」をクリックして、3日後ぐらいでようやく100%に達する。
つまり、3日に1度しか各キーワード順位がチェック出来ない。恐らく、キーワード数をこれ以上に増やすと更に全取得に時間がかかると思う。
スムーズにキーワードをチェックできなくなるという欠点はアフィリエイターやSEO専門家には非常に大きな障壁となるはずだ。
SerposcopeはGRCの代わりとして期待した検索順位チェックツールだったが、チェックしている登録キーワードが多い人には不向きだろう。GRCでもキーワード登録数が多いと時間はかかるが、一度チェックが進めばエラーになる事はない(少なくとも今までは)。1時間で1000程度のキーワードをチェックする事が可能である。
順位チェックしたいキーワード数が300以内なら無料のSerposcopeで十分である。しかし、これ以上の人、これから増やしていく予定の人は Serposcopeの導入はおすすめ出来ない。
GRC
GRCは利用するまでの設定が他のツールよりも簡単であることに加えて、順位の取得を安定して行ってくれる。
ただ、GRCはOSがWindowsにしか対応していない。また、毎年お金がかかる上、PC、モバイルの順位チェックで別々に料金が発生する。
下記がGRCの料金表である。検索キーワードや登録サイト数で値段は変わってくる。
無制限のプランは24300円となる。
50URL、5000キーワード以下であれば値段は抑える事が出来るが、多くのアフィリエイターにとって登録URLを50個以下にするのは難しいだろう。
もちろん、お金を出す事に抵抗が無いなら、初心者にも使いやすくおすすめのツールである。GRCについて詳しくは公式販売ページも参考に。
COMPASS
COMPASSは情報商材やツールなどの販売サイト「インフォトップ」で扱われている検索順位チェックツールである。
こちらもGRCやSerposcopeと同様の機能を持つ。主な特徴は
▶ 有料(税込価格8618円)だがGRCと違い支払いは一度だけ
▶ PC及びモバイルの順位チェックが可能
▶ 登録出来るキーワード数が無制限
以上のようになる。
毎年費用のかかるGRCと違い、支払いは一度だけなので負担も少ないだろう。
COMPASSのデメリット
まず、ツールを起動させるまでの設定が少々面倒である。アメリカのSEOマーケティング会社である「Moz」に登録し、アクセスIDや暗証キーを取得しなければならない。また、こうしたアクセスIDや暗証キーはエラーになる事が度々ある。エラーになったらしばらく時間を置いて起動させなければならない。
エラーが出ると、キーワード順位の取得も出来ない。
他にも、順位チェックの際に制限が度々かかる。
Googleによる同一IPからの連続リクエスト制限
順位の取得の際の安定性とも言える部分に不安があると言えるだろう。とはいえ、COMPASSで満足している人がいるのも確かだ。
ウチは固定費節約のために1年以上前からCOMPASS(今7980円買い切り)でやってた。Bingの順位は取れないし1日1回しか回せないけど、GRCのデータ引き継ぎ&GRCへも以降できるし、PC&スマホのGとYの順位が取れる。URLも無制限なり。ウチの用途では必要十分。
一見、販売ページが情報商材のようなのでこの部分でも抵抗がある人はいると思うが、買い切りの順位チェックルールとして選択肢に入れても良いかと思う。
キーワード検索順位チェックツールの重要性
今回紹介したキーワード検索順位チェックツールはどんな人におすすめ出来るか簡単にまとめると
Serposcope:登録キーワード数が数百以内に収まる人。具体的にはキーワードを広げていない(広げる予定もない)初心者ブロガーやアフィリエイター向け。
Compass:買い切りなのでGRCよりは安い。多少不便でも出費を抑えたい人向け。
GRC:安定した順位チェックを求め、順位を追っているキーワードの多いアフィリエイター、SEO対策の専門家向け。日本語化されており、お金を出せば初心者にも使いやすい安定したツールとして使う事が出来る。
以上のようになる。
効率良く作業の出来るアフィリエイターは「Googleの検索順位上昇に有効な施策」を
▶ 重要性
▶ コスト(金銭的、時間的労力)
の2点から分類し、目的に応じて適切な対応を取っていると思う。
少ない作業で検索順位を上げる事が出来れば、作業時間を減らす事が出来る。作業時間あたりの売上(収入)を増やしたいなら、有効な対策を把握しなければならない。
Googleの検索結果でキーワードの順位を追い続ける事はリアルタイムで有効なSEO対策を調べる上で最も重要な事である。その際キーワード検索順位チェックツールは必要不可欠だ。
キーワード検索順位チェックツールの大きな違いは「安定性」と「値段」だろう。
登録キーワード数が数百以内のキーワード数で十分と感じている人は無料のSerposcopeで良いかと思う。ただ、複数、もしくは本格的なサイト運営を考えている人は数百では足りなくなると思うのでGRCを導入した方が良いだろう。
COMPASSは設定が面倒だし、順位チェックに制限が入るなど安定性にも不安がある。ただ、支払いは一度だけの買い切りである。
出来る限り出費を抑えたい人にはおすすめのキーワード検索順位チェックツールとなっている。
それぞれの好みに合わせ、必要なキーワード検索順位チェックツールを導入してほしいと思う。
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