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セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドへ投資する前に知っておくべきこと


セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドへ投資する前に知っておくべきこと

saison-am.co.jp

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドバンガードのインデックスファンドを通し、世界の株式と債券へ半分ずつ投資する投資信託である。

セゾン投信という日本の独立系投信会社が運用、販売している。セゾン投信の株主はクレディセゾンが60%、日本郵政が40%となっている。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは信託報酬が年0.62%、信託財産留保額で0.1%取られる。

バンガードのインデックスファンドはそれぞれ直接購入もでき、信託報酬に該当する総経費率も低く抑えられている。しかし、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに組み入れているファンドの多くは日本の証券会社で購入できない。

また、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはネット証券で購入する場合、iDeCoに限られている。投資信託、ETFは手数料よりも税金が負担になるため、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドもiDeCoに組み込むのが賢い買い方になるだろう。

 

この記事では

▶ セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの手数料

▶ セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに含まれているバンガードのインデックスファンド

から

▶ セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの賢い買い方

まで詳しく紹介していきたいと思う。

 

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの手数料

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの手数料

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはセゾン投信を通し、日本円で購入ができる。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを含む投資信託の購入および保有では

1.信託報酬

2.信託財産留保額

といった手数料を取られる。

 

買付手数料について、最近はノーロードと呼ばれる買付手数料無料の投資信託も増えており、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのノーロードのファンドである。つまり、購入時の買付手数料はかからない。

信託報酬が年0.62%、信託財産留保額で0.1%取られる。

信託報酬は1年間でかかる手数料の合計で、毎日計上されている。信託財産留保額は投資信託を解約する際に投資家が支払う費用である。例えば、10万円分を購入し、1年間保有した後、同じ評価額で売却した場合の手数料は

信託報酬620円+信託財産留保額100円=計720円

となる。

 

また、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは日本円で購入できるため、為替両替手数料はかからない。しかし、欧米の株式、債権を中心に組み込まれているため、為替レートによっても、日本円での評価額は変わる。例えば、円安・ドル高になると、日本円での評価額は上がる(逆に円高になると評価額は下がる)。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに含まれているバンガードのインデックスファンド

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに含まれているバンガードのインデックスファンドinvestor.vanguard.com

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはバンガードのインデックスファンドを通し、世界の株式と債券へ半分ずつ投資する投資信託である。つまり、バンガードのインデックスファンドで構成されている。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドではバンガードのインデックスファンド9種類を株式・債権が半分ずつになるよう購入していく。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは

バンガード・U.S. 500 ストック・インデックス・ファンド(Vanguard S&P 500 ETF:VOO)(現在の保有数は0%

バンガード・インスティテューショナル・インデックス・ファンド(Vanguard Institutional Index Fund Institutional Shares:VINIX)

バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド(Vanguard European Stock Index Fund Institutional Plus Shares:VEUPX)

バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド(Japan Stock Index Fund:VANSTOC)

バンガード・パシフィック・エックスジャパン・ストック・インデックス・ファンド(Vanguard Pacific ex-Japan Stock Index Fund)

バンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド(Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund:VANEMPA)

バンガード・U.S.・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド(Vanguard U.S. Government Bond Index Fund)

・バンガード・ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド(Vanguard Euro Government Bond Index Fund)

・バンガード・ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド(Vanguard Japan Government Bond Index Fund)

以上の9種類が組み込まれている。しかし、現在はVOOの組み入れをしておらず、VINIXを組み入れている。VOO、VINIX内での上位組入銘柄はマイクロソフト、アップル、アルファベット(Google)、アマゾン、バークシャー・ハサウェイとほとんど違いはない。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに組み入れているバンガードファンドの組入比率から通貨、総経費率(信託報酬)、ベンチマークまでまとめると下記のようになる。

  組入比率(2018年末時点) 通貨 総経費率(信託報酬) ベンチマーク

バンガード・U.S. 500 ストック・インデックス・ファンド

(Vanguard S&P 500 ETF:VOO)

0% 米ドル建て 0.03% S&P500 Index

バンガード・インスティテューショナル・インデックス・ファンド

(Vanguard Institutional Index Fund Institutional Shares:VINIX)

28.12% 米ドル建て 0.035% S&P500 Index

バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド

(Vanguard European Stock Index Fund Institutional Plus Shares:VEUPX)

9.62% ユーロ建て 0.23% MSCI Europe Index

バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド

(Japan Stock Index Fund:VANSTOC)

3.54% 円建て 0.23% MSCI Japan Index

バンガード・パシフィック・エックスジャパン・ストック・インデックス・ファンド

(Vanguard Pacific ex-Japan Stock Index Fund)

1.83% 米ドル建て 0.23% MSCI Pacific ex-Japan Index

バンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド

(Vanguard Emerging Markets Stock Index Fund:VANEMPA)

5.64% 米ドル建て 0.27% MSCI Emerging Markets Index

バンガード・U.S.・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド

(Vanguard U.S. Government Bond Index Fund)

26.34% 米ドル建て 0.25% Bloomberg Barclays U.S. Government Float Adjusted Bond Index

バンガード・ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド

(Vanguard Euro Government Bond Index Fund)

18.90% ユーロ建て 0.25% Bloomberg Barclays Euro Government Float Adjusted Bond Index

バンガード・ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド

(Vanguard Japan Government Bond Index Fund)

5.98% 円建て 0.25% Bloomberg Barclays Japan Government Float Adjusted Bond Index

2018年12月28日時点(saison-am.co.jpsaison-am.co.jpより)

 

これらを組み合わせ、欧米を中心に、世界の株式と債券へ半々ずつ投資している。

 

 

日本の証券会社で個人が買えるバンガードのインデックスファンド

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに組み入れられているバンガードファンドで日本の証券会社でも広く扱いがあるのは

・バンガード・U.S. 500 ストック・インデックス・ファンド(Vanguard S&P 500 ETF:VOO)

ぐらいである。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに組み入れているバンガードファンドを個別に買っていくのは難しい。

 

バンガードのインデックスファンドの購入でかかる手数料

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに組み入れているバンガードファンドは日本の証券会社で扱いが殆どない。しかし、バンガードファンド自体は数多く販売されており、SBI証券で67種類、楽天証券で55種類購入できる。

 

各バンガードのインデックスファンド(ETF)を購入する場合にかかる手数料としては

1.総経費率(信託報酬)

2.為替コスト

3.取引手数料

がある。

どの証券会社を利用しても総経費率は変わりはない。総経費率(エクスペンスレシオ)は1年間でかかる経費の総額であり、毎日少しずつ回収される。投資信託の信託報酬と似た性質のものである。上記のように、0.03%から0.27%に設定されている。

 

バンガードのインデックスファンドは米ドル建ての外国金融商品になる。ここから為替コストおよび投資信託よりも高い買付手数料が請求される。

日本の証券会社で米ドル建て商品を買うにも、通常は日本円から米ドルへ両替しなければならない。この日本円からドルへの両替でかかる手数料が為替コストになる。

為替コストで見ると、頻繁に買付手数料無料のキャンペーンが行われている住信SBIネット銀行およびそれに対応するSBI証券がもっともおすすめである。

 

住信SBIネット銀行の外貨買付手数料無料キャンペーン

2019年7月22日から9月27日までアメリカドルの為替コスト0円、全9通貨買付手数料無料キャンペーン(netbk.co.jpより)。

住信SBIネット銀行は通常時でも1ドルあたり4銭(0.04円)の手数料と格安である。

 

住信SBIネット銀行の外貨普通預金にある外貨は、SBI証券口座へ入金できる。SBI証券へと入金し、外貨を元手に外国株・ETF、外貨建MMF、外貨建債券の元手として使える。

SBI証券の外貨入金手続き

SBI証券の外貨入金手続き。SBI証券ホームページの右上の「入出金・振替>外貨入金」で住信SBIネット銀行で購入した外貨をSBI証券へ移動できる。

 

アメリカのインデックスファンド買付手数料について、人気証券会社のSBI証券、楽天証券、マネックス証券いずれもネット上の注文なら約定代金の0.45%(税込0.486%)になっている(上限手数料は税込21.6ドル)。買付手数料はNISA口座を利用すれば無料にもできる。ただし、NISA口座でも、売却時には0.45%(税込0.486%)、上限21.6ドルの手数料を取られる。

 

手数料について、人気ネット証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)間での差はない。差が付くのは日本円からアメリカドルへと両替する際の為替両替手数料になる。為替両替手数料で見ると、頻繁に買付手数料無料のキャンペーンが行われている住信SBIネット銀行およびそれに対応するSBI証券がもっともおすすめである。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの賢い買い方

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの賢い買い方

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを構成するバンガードのインデックスファンド9種類は日本の証券会社で揃えられない。従って、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを参考にし、自分でポートフォリオを組みたいなら、株式も債権もそれに近いETFで代替するしかない。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとアメリカETFを手数料で比べると下記のようになる。

  セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(楽天証券) バンガードのインデックスファンド(SBI証券)

買付手数料

0.486%、上限手数料は税込21.6ドル(NISA口座では0)

信託財産留保額(売却手数料)

0.1% 0.486%、上限手数料は税込21.6ドル(NISA口座でも売却時の手数料はかかる)

総経費率(信託報酬)

年0.62% 年0.03%から0.27%

為替コスト

0(日本円での購入のため不要) 1ドルあたり0.04円~(キャンペーン時は無料)

NISA口座で購入するなら、アメリカのETFの方が若干手数料は安くなる。総経費率が低いため、長期で保有するほど差が付くだろう。ただし、売却時にかかる手数料を含めれば、投資信託ともあまり違いはないだろう。

 

また、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを買うには

1.セゾン投信口座を開設する

2.ゆうしょダイレクト

3.iDeCoへ組み入れる

いずれかしか無い。

セゾン投信で扱いのある投資信託は

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

以上の2つだけである。セゾン投信口座ではこれ以外の株や投資信託などを買えない。2つの投資信託を買うためだけの口座である。ちなみに、セゾン投信にはNISA口座もある。NISA口座では利益にかかる税金が免除される。

 

セゾン投信以外でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを買えるのはゆうちょダイレクトかiDeCoのみである。SBI証券や楽天証券といったネット証券ではiDeCoでのみセゾン投信の投資信託が買える。

iDeCoなら手数料以上に負担となる税金がかからない。加えて、掛金の額だけ控除されるため、手数料以上にメリットを受けれる。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを買うなら、iDeCoに組み込むのがおすすめである。