独自ドメインは
・.com .net .jpなどのTLD(トップレベルドメイン)選択
・TLDの左側にくる文字列
によって決まるドメイン名である。例えば、このブログのドメイン名は「bloglifer.net」であり、「.net」と自分で決めた「bloglifer」の文字列の組み合わせである。
.com、.net、.jpなどのTLDはどれを選択するか、どの「ドメイン名登録サービス」で購入するかにより値段も変わる。 日本のドメイン名登録サービスだと
が有名である。
ドメイン名登録サービスについても購入後に後悔しないよう、事前に基本的な知識は頭へと入れておくべきだ。
この記事では 独自ドメインを取得する前に知っておくべき
▶ 独自ドメインを取得するメリット
▶ TLD(トップレベルドメイン)、ドメイン名を決める際に知っておくべきこと
から
▶ おすすめのドメイン名登録サービス
まで詳しく紹介していきたいと思う。
独自ドメインを取得するメリットとデメリット
独自ドメインを取得するメリットとしては
・独自ドメインの所有権を持つことができる
・Google AdSenseを掲載できる
独自ドメインを取得するデメリットとしては
・お金がかかる
・評価のない状態から始めなければならない
以上の点があげられる。デメリットを踏まえた上で、独自ドメインを取得すべき人をあげるなら、ビジネスでの運営を考えており、サイトを資産として増やしていきたい人になるだろう。
下記で詳しく述べていく。
独自ドメイン取得のメリット
独自ドメインを取得すると、ドメインの所有権を持つことができる。広告収入を得ているサイトはコンテンツ(記事)そのものはもちろん、記事のURLに付いたGoogleの評価も資産となる。これが独自ドメインを取得する最大のメリットだ。
特にGoogleの評価がプラットフォームと切り離してもコントロールできるのは大きい。これによりプラットフォームを追い出されてもサイトを復活させられる。例えば、はなブログのドメインを使ってブログを書いていた場合、はてなブログから追い出されてしまったら、今まで積み重ねてきたGoogleの評価も0となる。独自ドメインでない場合、売上があったとしても、ブログサービスの規約次第で追い出され、その後の復活は難しくなるだろう。
また、Google AdSenseと呼ばれるクリック型広告が貼れるのも独自ドメインだけになる。Google AdSenseにより収入を得たいなら、独自ドメインを取得しなければならない。
Google AdSenseはアクセスを収入に変える手段として効果の高いサービスの1つである。記事内に明確な商品やサービスの紹介がなくとも収入をあげることができるため、初心者から上級者まで収入を得る手段として持っておくべきだ。
独自ドメインのデメリット
独自ドメインのデメリットとして、まず取得にお金がかかる点があげられる。例えば、ブログはもちろんネットショップでも、ドメイン代にお金を取らないで利用できるサービスは多い。このはてなブログも独自ドメインを取得する必要はなく、無料で始められる。
料金はTLDやキャンペーンによっても異なる。1年目は安くても、2年目以降では数千円程度のお金を取るTLD、ドメイン名登録サービスが多い。
また、評価のない状態から始めなければならないのも大きなデメリットになる。現在のウェブサイトは多くがGoogleなどの検索エンジンからの流入に頼っている。アクセスが無ければ殆ど価値も無いといえ、短期的には別の方法での集客が必須になるだろう。
はてなブログを利用する場合も
http://hatenablog.com
http://hatenablog.jp
http://hateblo.jp
といった独自ドメインに対するサブドメインの利用ができる。サブディレクトリ型としてブログやチャンネルを持つこともできる。
https://www.youtube.com/channel/○○○/
○○○は自分で決める事が出来る任意の英数字(一部記号)。
すでに評価の付いている独自ドメインのサブドメインもしくはサブディレクトリとしてURLを設定した方が、最初はアクセスも集まりやすい。ただ、ソーシャルなどで拡散する環境にあったり、知名度のある企業が運営するなど、一定のアクセス数、信用が得られるなら、独自ドメインでも評価上大きなハンデにならない。
TLD(トップレベルドメイン)、ドメイン名を決める際に知っておくべきこと
.comから始まったTLD(トップレベルドメイン)はメジャーなものからマイナーなものまである。はてなブログではユーザーの7割が.comや.net、.jpいずれかのドメインを使用している(独自ドメインではてなブログを運営しよう! ドメイン取得から設定までを徹底解説 - 週刊はてなブログ)。
お名前.comでは540種類以上のTLDから選択できる。2015年11月には1096のトップレベルドメインが存在し(トップレベルドメイン一覧 - Wikipedia)、利用されていないものも含めると、2019年4月現在は更に数も増えている。
TLD(トップレベルドメイン)を決める前に知っておくべき点
TLDもドメイン名も、Googleの評価において「直接的に」影響はしない。マイナーなTLDでも評価において大した違いはないと言われている。
ただ、.comなどメジャーなTLDだと、すでに利用者がいたり、スパムとして使われた過去がありGoogleの検索結果に載らない、Google AdSenseが表示できないなどのペナルティを受けていることもある。また、価格が安いためスパムに使われていた過去のある.xyzなどはGoogleのインデックスがされなかったとの噂もあった(あくまで噂レベル)。加えて、TLDにはそれぞれ管理団体があり、マイナーなTLDだと、運営会社の継続が難しくなり、将来的に利用できなくなるといったリスクも考えられるだろう。
以上を踏まえると、マイナー過ぎないTLDが無難である。1円など安すぎるドメインも避けた方が良いだろう。
また、過去にスパムなどに利用されていないかどうかを調べるため、取得前にInternet Archive: Wayback Machineなどへドメイン名+TLDを入力してみよう。Internet Archiveなどのサイトでは、過去に投稿されたコンテンツが見れる。過去に同じ名前で運営していた人がいない場合は表示されない。
ドメイン名を決める前に知っておくべき点
TLDより前に来る単語は長くても短くても、日本語ドメインでもGoogleの評価においては「直接的に」影響しない。ただ、Googleのアルゴリズムが変わると、URLにクエリが含まれるドメインが評価され、上位に表示されるのが目立ったりしていた。また、ユーザーの利便性だったり、見つけやすさの観点で言えば、「間接的に」影響するのは間違いないと思う。
従って、商品やサービスのサイトならブランド名、それ以外ならサイト内容に関係のある名前の方が良いだろう。
ちなみに、サイト内容に合わせて、ドメイン名を日本語に英訳したもの、ローマ字にしたもの、どちらが良いかは一概には言えない。クエリによって異なるからだ。
例えば、「青汁」の英訳は「green juice」でローマ字はaojiruになる。green-juice.comでもaojiru.comでも評価上、大きな違いはない。ただし、日本語のコンテンツならローマ字の方が関連性の強いことが多い。また、英単語に複数の意味があり、それぞれ意味が大きく異なる場合はローマ字の方が関連付けやすいだろう。
おすすめのドメイン名登録サービス
ドメイン名登録サービスはドメインの購入から管理までを行うドメイン業者である。日本(日本語)のドメイン名登録サービスだと
が有名である。
知名度ではお名前.comとムームードメインのツートップだろう。しかし、宣伝メールが不快なほど多いため、個人的にお名前.comはおすすめできない。
レンタルサーバーを借りているならムームードメインでも良い。ただ、レンタルサーバーを借りておらず、かつGoogle AdSenseの導入を考えているなら、無料サーバーが使えるエックスドメインにした方が良いだろう。
下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
宣伝メールが多い「お名前.com」
お名前.comは知名度から多くの人に好まれて利用されているドメイン名登録サービスである。また、管理画面では豊富な機能を提供しており、サブドメインへのリダイレクトもできる。
にもかかわらず、お名前.comをおすすめできない理由として、とにかく宣伝メールが多い点があげられる。ドメイン購入のプロモーションだけでなく、最近は【要確認】の文字を題名に入れ、有料のドメインプロテクションサービスの宣伝がとにかく多い。本当に重要なメールに混ざて送られてくるので確認するのも手間になっている。
また、お名前.comは価格的にもそこまで優位性はない。キャンペーンだったり、1年目の価格で安いイメージを持っている人もいるかもしれない。しかし、2年目以降の値段を上げたりしている。
宣伝メールが気になる人や価格の点では選ばない方が良いだろう。
リダイレクト設定ができない「ムームードメイン」
ムームードメインも利用者の多いドメイン名登録サービスである。宣伝メールも殆ど無く、使いやすいドメイン名登録サービスである。
欠点として、ムームードメインの管理画面でサブドメインへとリダイレクト設定ができない点があげられる。サブドメインへとリダイレクトができないとGoogle AdSenseのコードを認識してもらえない。
別途レンタルサーバーを契約すればレンタルサーバーを通してリダイレクトの設定はできる。ただ、レンタルサーバーを契約しておらず、また契約するつもりの無い人、かつGoogle AdSenseの審査申請をしたい人はムームードメインでの契約を避けるべきだ。
無難なエックスドメイン
エックスドメインはお名前.comやムームードメインよりもマイナーなドメイン名登録サービスである。エックスサーバーと連動しており、サービスの点では充実している。
エックスドメインでは無料サーバーが使えるため、エックスドメインだけに契約している人でもリダイレクトが可能になっている。
将来、レンタルサーバーを借りる予定の人にもおすすめだ。
>>> エックスドメイン【サーバー契約でドメイン料金が無料】
ドメイン名登録サービスの変更
ドメインを管理会社を別のドメイン管理会社(レジストラ)に移すことを「ドメイン移管」と呼ぶ。2年目に価格を高くしたり、宣伝メールなどにうんざりしている場合はドメインの移管も検討しよう。ただし、ドメイン移管の手続きには最長1ヶ月弱の時間がかかる。また、移管完了後、すぐに設定を調整しないと、ウェブサイトが表示されない。
様々な点で面倒が生じるので、ドメイン名登録サービスを選ぶ段階で、慎重になるべきだ。
初心者におすすめの無料ブログサービスを知りたい人は下記記事を参考に。