「本当は話したいのに、学校ではなぜか声が出ない…」
「どうしてしゃべらないの？と親や兄弟、先生にまで責められて…」
こうした状態は「場面緘黙（かんもく）」と呼ばれ、小児期に多い不安障害の症状の一つ。
家庭などでは普通に話すことができるのに、学校や職場など“特定の場面”では、不安や緊張から話せなくなってしまうという症状です。
当事者やその家族から「小学校の時から、学校でだけで話せず、苦しんできた。大人になって場面緘黙という言葉を初めて知った」「子どもが場面緘黙と診断された。番組でとりあげ、理解を広めてほしい」など、切実な声が寄せられました。
また、下記の質問にも多くの声をお寄せいただきました。
◆質問1：ご自身または家族などが場面緘黙と診断された方（または、そう疑われる方）、どんな時・場所では話せて、どんな時・場所では話せなくなりますか？また、その症状が原因で、どのようなことに苦しんでいますか？
◆質問2：家族や学校、職場など、周囲の人たちに、どのような対応やサポートをしてほしいと考えますか？
※このカキコミ板は、2015年5月のハートネットTV「チエノバ」で募集したものです。番組の記事はこちらから。
※場面緘黙（かんもく）に関する記事はこちらから。
投稿日時：2015年04月17日 12時56分
私は高校生を転校したのをきっかけに発症しました。当時通っていた精神科では高校生で発症することもあると言われ驚きました。それ以前にも、今思うともしかしたら…と思うことはありました。
私の場合は先生と個室で二人きりならなんとか話ができました。周りに人がいたり声を聞かれているかも、話しているのを見られるかもと思うと硬直してしまいました。1.2年の頃は授業中に発言をしなくてもいいように先生が配慮してくださいましたが、3年生になり、自分だけ当たらないと、疎外感の様なものを感じるようになり、先生にお願いして当ててもらうようになりましたが、口パクや隣の人にも聞こえないような声しか出せませんでした。喋れない以外にも緘動もあり、動作はのろまで、学校で食べたり飲んだりできない、咳、くしゃみ、鼻すすりができない。避難訓練の時は動けなくなって一人だけ机の下に潜れない、今までの人生で挨拶は大切と教わってきたので挨拶ができないのは人として終わっていると思っていました。
喋れないならこんな喉いらない。声帯を切ってしまいたいと思っていました。
みんなと声を出して笑いたかったです。
現在は環境が変わりある程度は人並みになったかなと思いますが、高校時代に得られなかったコミュニケーション力に不安を抱いています。Ａ型作業所に通っていますが、楽しいと思えますし、自分でも明るくなったと思いますが、自分の気持ちをなかなか伝えることができません。
高校時代は先生と手紙のやり取りをして恵まれていたと思います。
私の考えでは緘黙の人が、唯一、安心して話すことができる家では、思い切り話して思い切り笑って思い切り泣いて…そんな当たり前のことが当たり前にできる場所でなければならないと思います。
投稿日時：2015年04月18日 01時27分
場面緘黙症当事者です。
小学３年の頃には症状があり、高校１年の２月に場面緘黙症だと知りました。
自己診断です。
小学生の頃は家ではうるさいくらい話す、学校では暗くて授業中の音読は出来ても話しかけられたら頷くしか出来ない、給食を食べれない、学校のトイレの使用が出来ない、体育で球技などの団体競技で動けない、緘動など
中学では学校でお昼が食べれるようになったけど、他は全く
高校は担任に話すことへの強要と責められたことが原因で退学、他の学校に編入しました
今は専門学校を先月卒業し、劇団員をしながらバイト探し中です
緘黙症当事者で演劇が出来るのってもしかしたら珍しいかもしれないけど、劇団＝居場所みたいな感じで高校の時も演劇部には精神的に助けられた
私は一生演劇でやっていく、そう決めたはいいけどやはりバイトもしないとダメなのでバイト面接を受けまくってる最中ですが、電話が苦手だったり、面接を受けてもなかなか受からないという状況です
１０年以上、緘黙症の治療せずに過ごしてきて周りより動き等が遅かったりとか話す時も未だに声が出にくかったり…
きっと治療しても完治は無理なのかなって
投稿日時：2015年04月17日 23時32分
小学4年生の息子が場面かんもく症です。
学校では、四年間一度も話したことはありません。
普段は家では家族とだけは話せますが、家に他人が一人でも居るときには家族とも話さなくなります。
外では、全く知らない人の中では
普通に私達とは話せるし、大きな声でも話せます。
しかし、友達や知り合いを見つけた途端に無言になります。
学校では、息子が話せなくても出来る発表や、仕事をクラスメイトと同じように自分にもできることがあるんだ！という場は常に与えてもらいたいです。
かんもくの子は、自分からはなかなか自分をアピール出来ないため自分の学校での存在感がなくなっていってします。それが本人にとっては一番辛いことなのかな？と私は思います。
息子には自信をなくしてほしくない。
親の私が出来ることは、周りに場面かんもくを知ってもらい広め理解してもらうことが、気づいてもらえず苦しんでいるかんもくの子供や大人を救える事なのではないかと思っています。
投稿日時：2015年04月17日 23時21分
元場面緘黙当事者です。
同じ緘黙といっても症状の度合いや置かれている立場、人それぞれなので考え方も色々あると思いますが、私は親御さんの捉え方としてまゆみさんの考え方いいなって思いました。
私は緘黙だけでなく緘動もひどくて学校で過ごす事がとても辛かったのですが、本来的な性格としては反面負けず嫌いで自分の存在を認めてもらいたかったり評価されたかったりもしました。
だからなのか、国語の音読は役に入る感じで非常に得意でした。いつもの自分とは違い大きな声で感情を込めて読む事が役者スイッチのおかげでできました。周囲からは奇異に見られただろうけど、先生に評価してもらえたのはとても嬉しかったです。
緘黙の子は自分からアピールする事は不安だし恐怖が大きくて出来ないけれど、だからと言ってどんどん周囲に存在を忘れられていくような事はさらに追い討ちをかけると思います。
緘黙児は能力がないという訳ではなくアピールや表現に困難さがあるので、そこをどう上手くサポートしてあげられるかが大切だと思います。親御さんは心配でしょうが、一から十までしてあげるのではなく寄り添いつつも、ちょっとひいて見守ってあげる位が良いように思います（＾＾）
投稿日時：2015年04月24日 20時45分
わが家の次女がかん黙です。
現在六年生。元々家族以外とはあまり積極的に話す方ではなかったのですが、高学年になるにつれ、恥ずかしいだけでは片付けられないくらいに硬直してしまったり全く話せなくなることが多くなり、これはちょっと何かあるかもしれないな、と。
長野大学の高木先生に相談をしたことが場面かん黙を改めて考えるきっかけになりました。
家の中ではおしゃべりが過ぎるぐらい会話が弾みます。ところが学校で発言や挙手をする事が全くできません、人から話しかけられてもほぼ会話をする事ができないです。たいてい私が代弁する事になります。
わが家の場合は周りにかん黙の事を知ってもらい、まだ、始めたばかりですが学校や地区では話さなくても意志が伝えられるような工夫をしはじめています。それでもまだまだ浸透していないためか恥ずかしいからだと誤解されている部分もあるため私も学びながら次女が過ごしやすい環境を作りたいと思っています。
投稿日時：2015年04月17日 22時10分
診断はされていませんが場面緘黙症の傾向がある者です。
幼稚園の頃から家では「うるさい」と言われるほど話せるのに学校では話せなくなっていました。
新学期に自己紹介をする時、授業で立って何か発表しなければならない時、全く話す事が出来ずに立ちつくしたまま授業を終わらせてしまったことがありました。
今はこのような症状は少し和らぎましたが、幼少期に身に着けられなかった他人との距離や周りとのコミュニケーションの取り方に悩んでいます。
自分から初対面の人に話しかけることは今でもできません。
投稿日時：2015年04月17日 22時04分
今小学2年生の娘はかんもくちゃんです。
去年1年かけて話ができるようになった先生はいません。
なので娘が学校で何かされた事を私に話、それを伝えても信用されません。
校長が新年度に代わり、
挨拶が出来ない、声が小さい事を
叱咤されていたことも他の子供から聞かされました。
そういった引き継ぎはないのでしょうか？
また、去年は一人で発表が出来ません。とかピアニカを吹いてくれませんとか、毎日くる担任からの電話、さすがの親もストレスで500円玉ハゲになりました。
そして、その電話を受けている私の姿を見ている娘は余計に辛くなるようでした。
かんもくの子供に言葉を強制させないで欲しい。
何か一人で出来なくても責めないで欲しい、親に一つ一つ連絡しないで欲しいです。
かんもくの子供に少しの距離感と時間をもらうことはできないのでしょうか？
本人がここは大丈夫！とか、この人ならと安心して過ごせるようになるまでの時間を取る事はできないのでしょうか？
支援はなぜされないのでしょうか？必要な時に必要だけの支援は特別なことになるのでしょうか？
小学校入学前に書いた沢山の書類
入学してからも何度も足を運んで説明したのに、全てが無駄になっている現状です。
教育現場の先生方の知識不足を
毎日感じると同時にどんどん娘が
先生方を避けるようになっています。
もっと教育現場の教員も知識を持ってもらいたいと思います。
投稿日時：2015年04月17日 21時45分
私は元場面緘黙症でした。
今は場面緘黙の後遺症に悩んでいます。
人と話す時に自分から話せない、挨拶などをされると咄嗟に声が出ないなど…。
今まで喋れないことでコミュニケーションをとって来なかったので、今になって人との付き合い方に悩むことが多いです。
投稿日時：2015年04月17日 14時03分
せんちゃんさん/20代/
診断はされていませんが、私も元緘黙症だったのだと思います。
小学校の6年間、特定の場面で話すことが出来ませんでした。
授業中指名された際や学習発表会の劇等、自分に発言の機会が与えられている場面では話すことができました。しかし、それ以外の場面では発言ができず、首を上下左右に振り「はい」「いいえ」を示しコミュニケーションをとっていました。
中学校入学以降は少しずつ話せるようになりましたが、話すことに対する不安や緊張は今でもとても大きいです。
場面緘黙症という言葉を知ったのは、つい2、3年前で、それまでは自分だけがそういう症状を持った変わった人なのだとずっと思っていました。
現在就職活動中ですが、面接には恐怖を感じます。
投稿日時：2015年04月17日 22時59分
みこさん/30代/元当事者