勉強は、机の上のものだけではないはず。
今日できなかったことを明日はできるようになる、どんどん今の自分を超えていくことだと思います。
今の自分が知識を得て、大きく膨らんでいくようなイメージでもいいかもしれません。
この記事を読めばテストや資格試験はもちろん、日常生活でも大きく「成長」する力を身につけることができます。
集中力にはあまり自信がない…。
でも、勉強して身につけたいことがある・試験がある、など。
大人になっても、いつまでも勉強は必要ですよね!
でも、自分に最適な勉強法を確立しないまま闇雲に勉強するのは、正直シンドくないですか?
私も数年前に独学で宅建の勉強をしましたが、大人になってからの勉強は学生の頃と違い、
自分でテキストを選んだり、勉強時間も勉強方法も自分で選べる自由がある分、
非効率になってしまうリスクがあるんですよね。
時間は有限だからこそ、効率的に効果的な勉強をしたいと思いますよね!
そこで今回この記事では、PHP研究所 山口真由「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」から、「7回読む」勉強方法をを紹介したいと思います。
試験を控えている人も、成長のための勉強を心掛けている人も、この記事を読んで時間を効率的に使ってほしいと思います♪
ぜひ記事を最後まで読んで、実際に実践してみてくださいね!
「7回読み」の特徴
「7回読み」の特徴は、3つあります。
- 「読むこと」の負荷が小さいこと
- 情報をインプットするスピードが速いこと
- いつでも、どこでもできること
ひとつずつ見ていきましょう!
1.「読むこと」の負荷が小さいこと
自分は集中力がないから勉強がつらい
という人でも、「7回読み」なら大丈夫!
「7回読み」なら1回1回は流し読みなので、
集中してしっかり理解しなきゃ!
という気負いは不要です。
本に向かって集中するのが苦手な人でも安心して取り組めるので、「苦手」という人にこそ、ぜひ「7回読み」勉強法を取り入れてもらいたいです。
2.情報をインプットするスピードが速いこと
文章を「読む・書く・話す・聞く」の4つの速度で比べると、最も速いのは「読む」です。
(これは、流し読みの場合です。文字をしっかり追いながら頭の中で音読した場合は聞く・話すと同じくらいの速さになりますね)
ノートを書き写したり、講義を聞くよりも、読むほうが圧倒的に多くの情報を短時間にインプットすることができます。
3.いつでも、どこでもできること
本1冊あれば、いつでも・どこでもできるのが「7回読み」です。
他に必要なものもいらず、時間も自分の好きなように調節できるので、スキマ時間を活用することができます。
忙しいビジネスパーソンでも手軽に取り入れることができますよ。
また、「7回」という数字に縛られる必要もありません。
7回では理解が不十分だと感じるならば、それ以上に本を読みこんで理解を深めていきましょう。
サラサラ読んで数を打つ!「7回読み」
「理解する前には、まず『認知』というプロセスが必要である」
「認知」と「理解」とは、似て非なるものです。
たとえばある文章を見て、「こんな言葉が書いてある」と視覚的に感じ取るのが「認知」。それに対して、イメージを汲み取り、意味を読み取り、メッセージを把握するのが「理解」です。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 132ページより引用
よーし!「理解」しよう!
と意気込んで本を読み始めるのは、初対面の人といきなり大親友になろうとするようなものです。
難しいですよね、疲れちゃうし。
必要なのは、まずは「知り合い」になることです。
知り合いになること、そして次第に友達になることは「認知」の段階です。
少しずつ本に書かれている文章を頭に刷り込んで、だんだんと本と仲良くなるイメージです。
難しい話や言葉に出会っても、何度か目にすることで抵抗感が和らぎます。
7回読みは、本と仲良くなる作業です。
回数を重ねるごとに、最初は初対面だった本が、知り合いになり、だんだん慣れ親しんだ友人になり、十分に信頼できる親友になります。
「認知」し、「理解」することを効率良く行えるのが7回読みの長所です。
「7回読み」に適したテキスト選び
一冊しか読まないわけですから、細心の注意が必要。なぜなら、その一冊が情報として不十分なものだと、頭に入れる知識にも「抜け」が出てしまいます。
そこで大事なのは、「網羅性」というキーワードです。
学ぶべき内容を余すところなくカバーできている本(というよりそう信じることができる本)を選ぶこと、これが鉄則です。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 141・142ページより引用
「7回読み」は、基本書の反復をする勉強法です。
なので、テキスト選びはとっても大切!
学校の試験勉強であれば、授業で使っている教科書でバッチリですが、資格試験の勉強などの場合には自分でテキストを選ぶ必要がありますね。
その際に1番重要なのは「網羅性」です。
試験に出ることが丁寧に解説されていないテキストでは、いくら読み込んでもダメですよね…。
そこでテキストを選ぶ際には、大型書店に足を運んでみましょう♪
実際に自分でテキストを手で持って、触って、中を確認してみましょう。
気にしたいのは、その本の雰囲気・デザイン(レイアウト)・厚み・質感・ページのめくりやすさ…など、自分と相性が合うかどうかを基準にしたいですね。
これから親友になっていくテキストだから、気に入ったもののほうが使いやすいんです。
勉強スタイルで選ぶのもいいですよ。
例えば、移動時間に勉強することが多い人なら、分厚い1冊よりも上下巻になっていて分けて持ち運びできるようなものにするとか♪
ネット注文は本の雰囲気を感じ取ることができないため、オススメできません。
ネットで注文する際でも、1度書店で実物を確認してみてください。
「7回読み」の具体的方法
輪郭線作りの3回読み
【1回目】 ここでは、「見出し」を頭のノート上に写し取る感覚で読みましょう。文章にも目を通しますが、主には章のタイトル、項目ごとの大見出し、中見出しなどを意識し、見出しどうしの関係を把握しましょう。こうして、全体像を大まかに感じ取ります。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 152ページより引用
サラサラとページをめくっていきましょう。
工場の流れ作業のように、見出しを拾いながらどんどん次のページへと進んでいきます。
参考に、著者の山口真由さんは、300ページほどの本を30分程度で読み切るそうです。
このあと回を重ねても、30分~1時間で1冊読み切る程度の速さがいいですね。
1日1回のペースで読み進めれば、1週間で「7回読み」を完成させることができます。
【2回目】 1回目を読んで「見出し」が頭に入った段階で、全体を流し読みします。項目だけではなく、より細かいレベルで読んでいきます。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 152・153ページより引用
全体の構造や、話の順番を流れで把握していきます。
こんなことが、こんな順番で書かれていて、結局どうなったのか…といった大まかな内容がわかります。
【3回目】 この段階も2回目と、基本的に同じです。つまり、全体を軽く流し読みしている段階です。2回目にはアウトラインがわかるようになりますが、これはまだうっすらとしたもの。そのアウトラインをより詳細、かつ、明確なものにしていくのが、この3回目読みの作業です。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 153ページより引用
輪郭線の内側に絵を描いていく2回読み
【4回目】 ここからは、文章の中のキーワードを意識して読みます。よく出てくる単語、詳しく説明される用語を目に留めておきましょう。ただし、それを「理解しよう」「覚えよう」とはしないこと。「頻出語」「詳しく書いてある」と感じ取るだけで十分です。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 153・154ページより引用
何度も出てくる単語は自然と目につくものです。
「何度も見たな、重要なのかな」
という感じに、気にするようにしてみましょう。
【5回目】 作業内容は4回目と同じです。4回目との違いは、キーワードとキーワードの間の説明文を意識すること。つまり、そのキーワードがどのように説明されているのかに目を向ける段階です。キーワードとキーワードの間をつなげば、その段落の要旨をつかめるようになります。要旨をつかむことは、本を読む上で一番大きな仕事なので、4回目と5回目の2回に分けて行います。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 154ページより引用
絵の細部を描いていく2回読み
【6回目】 ここからはディテールにも目を向けます。私達、法律家の読む本で言えば、細かな事例の説明などがその典型です。ひとつの判例に対して、「この判例で論点になったポイントはここで、それについてこんな説がある」というのが要旨であり、「その説に基づいた事例として、この判例のほかにはこんなものがある」という説明がディテールにあたります。その部分に意識を向けながら読んでいきます。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 154ページより引用
【7回目】 6回目を終えたら、頭の中のノートにだいたい本が写し取れているはずです。しかし、まだ鮮明ではないので、7回目でしっかり定着させます。
「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」 155ページより引用
まだなんとなく頭に入っていないかも…
と不安に思う箇所があったら、不安な部分だけ読むのもヨシ。
再度8回目9回目を繰り返してもOKです!
「能動的」に知識を作る
6回目以降は、今までの5回読みで得た情報を答え合わせしていく感じで読み進めてみましょう。
情報をただ受け取るだけでなく、 能動的に読み進めることで、より理解が深まります。
この言葉はこういう意味だったかな?
うん、やっぱり合ってる!
といった具合に、自分で確認していきながら読み進めます。
改めて結論:なぜ「7回読み」が有効なのか?
- 「読むこと」の負荷が小さいこと
- 情報をインプットするスピードが速いこと
- いつでも、どこでもできること
おわりに
いかがでしたか?
「7回読み」は流し読みを繰り返すことで、本1冊まるまる自分の頭の中に写し取るイメージの勉強法です。
この勉強法は自分に合ってない、と思う人もいると思います。
でも、東大首席弁護士の著者が実際にこの勉強法で、東大に進み、首席で卒業し、財務官僚になり、弁護士として活躍していることを考えると、やってみる価値は十分にあると思います!
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
この記事で紹介した本は、こちら。
PHP研究所 山口真由「東大首席弁護士が教える 超速「7回読み」勉強法」
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!