西播

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重要伝統的建造物群保存地区選定を目指す龍野地区の昔ながらの町並み=たつの市龍野町下川原
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重要伝統的建造物群保存地区選定を目指す龍野地区の昔ながらの町並み=たつの市龍野町下川原

 兵庫県たつの市は、旧城下町の町並みを受け継ぎ、「播磨の小京都」とも称される同市龍野地区について、重要伝統的建造物群保存地区の選定を国に申し出た。重伝建地区は全国に118地区ある。選定されれば県内では北野町・山本通(神戸市)、出石(豊岡市)、篠山城下町地区(丹波篠山市)、福住(同)、大屋町大杉(養父市)に続き6例目。

 申し出は24日付。対象範囲は市が6月、龍野伝統的建造物群保存地区に決定した約16ヘクタール。地区内の保存の方針、建物や景観に関する保全整備の施策などを定めた保存活用計画も合わせて提出した。

 保存地区は城下町の中心部から揖保川沿いに広がる、江戸中期の旧町人地の地割り(=敷地の区画)を残すエリア。江戸~昭和初期の町家や醤油蔵が多数現存する。1945(昭和20)年以前の伝統的建造物に該当する建築物、門や土塀などの工作物のうち、保存に向けて所有者の同意を取り付けているものは277件に上る。

 今後は国の審議機関、文化審議会が検討に入る。歴史的景観を伝え、価値が高いと判断されると、同審議会が重伝建地区に選定するように文部科学大臣に答申する。(松本茂祥)

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