日本高校野球連盟(八田英二会長)は29日、大阪市内で理事会を開き、投手の障害予防に関する投球制限などを正式決定し、発表した。決定事項は以下の通り。
(1)原則として、3連戦を回避する日程を設定する。
(2)1週間500球以内の投球制限は、来年のシーズンインから日本高野連および都道府県連盟が主催する公式戦で実施する。投球は、500球に到達した打者完了まで可能。3年間は試行期間として、ペナルティはないが、このルールを適用して投手交代させる。降雨などによるノーゲーム、再試合の投球数は、500球の制限にカウントする。
(3)3年後には見直しをする意向で、その間のデータ収集では地方大会の投球数データを収集。可能な範囲で地方大会の準々決勝、準決勝後に投手の関節機能検査の実施を検討する。
また、日本高野連が配布する健康調査票の活用や、「投手の障害予防に関する有識者会議」からの答申で指摘された、ノーゲームの翌試合を「継続試合」とするかどうかなど今後、審議検討していく。
また、来年のシーズンインから「申告故意四球」をルール通り適用することも決まった。
先ごろ竹中雅彦事務局長が亡くなったことから事務局の人事異動も発表された。事務局長補佐を務めていた小倉好正氏(61)が29日付で事務局長に就任した。