日本マイクロソフトは11月27日、都内で「モダンPC」に関する説明会を開催。同社と主要なPCメーカーの担当者が登壇し、報道関係者にモダンPCの魅力をアピールした。
……と、最近「モダンPC」という言葉はよく聞くが、その定義はハッキリとしていない。その正体は何なのか。そして、私たちにどのようなメリットをもたらしてくれるのだろうか。
先述の通り、日本マイクロソフトは今まで、モダンPCの定義を明確にしてこなかった。しかし今回の説明会では、その要件の概要が示された。簡単にまとめると、ノートPCなら「高速なストレージを備える便利な薄型モデル」であれば、モダンPCに当てはまる可能性が高い。
日本マイクロソフトの桧山太郎コンシューマー&デバイス事業本部長は、モダンPCのメリットとして「起動や処理の速さはもちろん、薄型軽量、デザイン性、操作性に優れている」ことを挙げる。
しかし、どんなにモダンPCが優れていようとも、販売に結び付かなくては意味がない。足元のPCの販売状況はどうなのだろうか。そして、モダンPCをどうアピールしていくのだろうか。
桧山本部長によると、自社調べではあるが、消費増税やWindows 7のサポート終了の影響もあり、2019年のPC出荷台数は増加トレンドをたどっているという。
特に、消費増税直前の9月には前年同月比で80%の伸びを示したという。10月にはその反動減も見られたが、11月に入って回復傾向にあり、12月の年末商戦までは好調を維持できそうとのことだ。
同社では2018年から「モダンPC」という触れ込みで快適かつスタイリッシュなPCを訴求しているが、地方や郊外での販売に課題があったという。端的にいえば、都市圏ではモダンPC率の高いモバイルノートPCがよく売れる一方で、地方や郊外で売れ筋になりやすい15型以上のノートPCにおけるモダンPC率がそれほど高くなかったことが原因だ。
しかし15型ノートPCでもモダンPC率が上がったこともあり、最近では地方や郊外でもモダンPCが浸透してきたという。
同社の行った調査によると、モダンPCを購入した人の94%が「以前より速くなった」と回答し、その多くが起動時間にそれを感じているという。もちろん、アプリケーションの操作性や反応にも速さを感じる人も多いという。
PCを外出するときに持ち出す人も増えているようだ。
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