ほぼ日刊イトイ新聞

2019-11-28

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「もち考」
 とでも名付けたいようなお気楽な駄文。

 「気仙沼のほぼ日」のお開きの会に、
 「おこわ」を差し入れしてくれた人がいた。
 気仙沼ニッティングの最高の編み手さんで、
 編み手さんたちの先生の役割をしている田村さんだ。
 小豆の赤い色をつけてなくて、甘く煮た豆が入っている。
 そういう「おこわ」だったが、これが滅法うまかった。
 すぐに思い出した、田村さんは震災前は
 「もち屋」さんだったと聞いたことがある。
 「おこわ」に使われているもち米がやたらにうまい。
 ご本人にそのことを訊いたら、即答してくれた。
 もち米は岩手のヒメノモチという品種が一番で、
 特にある地域のものが最高なのだという。

 ぼくは東京に帰って、すぐに岩手のヒメノモチを調べて、
 20キロのもち米を注文してしまった。
 重そうだから、「ほぼ日」に直に送るようにした。
 どうするか、なんにしようかは考えずに送った。
 有志に相談すると「もちを食べよう」とすぐ答えがきた。
 いちどに2升のもちができる「電動もちつき機」を
 私物として買って、これも会社に届くように送った。
 評判わるかったら家に持って帰って、
 さらに家での評判がわるかったら謝ることにした。

 で、昨日はいつもの水曜のミーティングの後、
 とにかくもちを食おうというイベントをやったのである。
 からみもち、あんこもち、しょうゆ、さとうじょうゆ、
 海苔、きなこ、すりごま、甘みそなどを用意して、
 小さな団子にちぎったつきたてのもちを、
 だいたいひとりが5〜6個食べたんじゃないかな。
 残ったら、お土産にすればいいということで、
 大量にもちをつきまくった弊社キッチンであった。

 もちは腹持ちがいいと言われているが、ほんとうだ。
 夕食は丸の内「きじ」のお好み焼きを食べたのだけれど、
 それより前に食べたもちが、まだ腹のなかにあるようだ。
 体重が特に増えていたわけではないが、満腹感がすごい。
 以上、本日の駄文である、なんの教訓もありましぇん。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
それにしても、みんな、けっこうもちが好きだと知ったね。


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