映画『夜霧よ今夜も有難う』ネタバレ・あらすじ・感想。裕次郎も良いが浅丘ルリ子さんがめっちゃチャーミング。

お茶の間映画館
スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』公式サイトにて作品情報・キャスト情報もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

夜霧よ今夜も有難う | 映画 | 日活
横浜でクラブを経営しつつも、海外逃亡に手を貸すという裏の仕事にも手を染めている男(石原裕次郎)の前に…
夜霧よ今夜も有難う

『夜霧よ今夜も有難う』(93//1967
英題『A Warm Misty Night

【監督】
江崎実生
【企画】
高木雅行 野上龍雄
【出演】
石原裕次郎)
浅丘ルリ子
二谷英明

スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』のオススメ度は?

2.5

2つ半です。

まあまあ楽しめます。

『カサブランカ』そっくりです。

石原裕次郎、貫禄が出てきました。

浅丘ルリ子さんがチャーミングです。

スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』の作品概要

『夜霧よ今夜も有難う』は1967311日に公開された石原裕次郎・浅丘ルリ子主演の日本映画。日活製作。アメリカ映画の『カサブランカ』(1942年)ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン主演の日本版。

スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』のあらすじ・ネタバレ

外国航路船に乗る男が神戸港に寄港して婚約者に電話してプロポーズする。婚約者は喜び勇んで男の元へ向かうが交通事故に遭いいけなくなる。男は女を待つが来ない。やがて男は船を降り、バーを開きながら逃がし屋稼業も始める。そこへかつての婚約者が外国人の夫と現れる。男の心は激しく揺さぶられる、、、。

スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』の感想・評価・内容・結末

今観るとかなりツッコミところ満載の映画です。まずアメリカ映画の『カサブランカ』そっくりです。カサブランカは空、飛行機で逃げますが、こちらは船で逃げます。またバーで歌うのはカサブランカでは黒人のピアニストがピアノを弾くとハンフリー・ボガートが「その歌はやめてくれ」と言うのに対して本作は相良徹(石原裕次郎)自身がピアノの弾き語りをしています。いやいや、似ています。と言うよりパクっています。でも当時はそれでも良かったんじゃないでしょうか。わかりませんが、、、、。

この映画の石原裕次郎はかなり貫禄のある体つきになっています。『太陽の季節』でデビューして10年くらい経っていますからもうい大スターです。足が長いですね。それに細いです。相手役は浅丘ルリ子さんです。とてもチャーミングです。細いです。この時期の女優さんはオードリー・ヘプバーンに憧れていた人が多いそうで、皆さん細いです。浅岡さんのダンスシーンが見ものです。あと二谷英明さんがアジアのどこかの外国人役出ていますが、若干無理があります。どう見ても日本人です。まあ、その辺りは気にしない方がいいのかもしれません。

Amazon プライム会員【30日間無料体験】

さて、映画は外国航路船に乗る相良徹(石原裕次郎)が神戸に寄港した際に婚約者の北沢秋子(浅丘ルリ子)に電話してプロポーズする場面から始まります。喜び勇んで相良の元へ向かう秋子は交通事故に遭ってしまいます。相良は待ちぼうけです。それから4年の月日が経ちます。相良の表情は暗いです。何かを引きずっている表情です。それは秋子との件です。相良は船乗りをやめてバーを経営しながら逃し屋をやっています。そこへ秋子が訪ねてくるという話です。秋子には夫のグエンがいました。相良はショックを隠せませんが、4年前の恨みもあります。秋子のつれなくします。

映画はヤクザ、警察が絡んで中々激しい展開を見せます。最後には秋子と夫は日本を脱出します。めでたし、めでたしです。ただ違和感を覚える演出が多々あります。まず女性の気持ちを無視するような表現があります。秋子は相良の婚約者でしたが今はグエンの妻です。相良とのことをグエンに話すとグエンは「君は相良の元へ帰りなさい」と言います。これってありでしょうか?まるで女性を物のように扱っています。さらに相良の元を訪れて許しを得た後で二人はキスをします。これもありでしょうか?なんか薄っぺらい女という印象を持ってしまいます。

まあ、50年前は女性に対する意識もかなり低かったとわかる映画とみれば良いのですが。当時は女性たちも何も言えなかったのでしょう。映画業界は男性優位の時代があったのです。今でも男性主導のところもありますが、だいぶ是正されてきています。どちらかというと女性の方が元気ですね。これは良いことです。

しかし改めて石原裕次郎の年表を見ますと、殺人的なスケジュールで映画に出演しています。年間4、5本は当たり前です。浅丘ルリ子さんも同様です。日本映画が栄華を誇っていた時代の日本社会はさぞかし元気良かったと羨ましく思います。

スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』(93分/日/1967) NHK BSプレミアム

11月28日(木)午後1時00分〜2時34分

スポンサーリンク

まとめ 映画『夜霧よ今夜も有難う』一言で言うと!

スポンサーリンク

合わせて観たい映画

【石原裕次郎出演作品】

映画『太陽の季節』

石原裕次郎衝撃のデビュー作

映画『太陽の季節』ネタバレ・あらすじ・結末。石原慎太郎衝撃のデビュー作で芥川賞受賞作品。若者のエネルギーの爆発と新時代の生き方を表現。
石原慎太郎の短編小説を映画化。(湘南あたりの)裕福な家庭に育った若者の無軌道な生活を通して、暴走化する感情が物質化する新世代・新時代を描いた作品。文學界新人賞を受賞。翌年1956年(昭和31年)1月23日には、第34回(1955年下半期)芥川賞を受賞。その後フランスのヌーヴェルバーグのゴダール、トリフォーに影響を与えたと言われている。

映画『嵐を呼ぶ男』

暴れん坊ドラマーの裕次郎です

映画『嵐を呼ぶ男』ネタバレ・あらすじ・結末。時代が石原裕次郎だった。昔から芸能界は恐ろしかった。
映画『嵐を呼ぶ男』は以下のサイトで作品情報・キャスト情報をご確認ください。 YouTubeで予告映像もご覧ください。 『嵐を呼ぶ男』(100分/日本/1957) 原題『The Stormy Man』 【監督】 井上...
スポンサーリンク

映画『夜霧よ今夜も有難う』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
江崎実生
脚本
石森史郎 江崎実生
企画
高木雅行 野上龍雄
撮影
横山実
美術
坂口武玄
音楽
伊部晴美
録音
沼倉範夫
照明
藤林甲
編集
鈴木晄
スチール
井本俊康
相良徹(石原裕次郎)
北沢秋子(浅丘ルリ子)
クエン(二谷英明)
仙吉(高品格)
ビル(郷えい治)
ヒロミ(梶芽衣子)
宮武刑事(佐野浅夫)
チャン(鈴木瑞穂)
鬼頭(内田稔)
佐伯(二本柳寛)
大崎(深江章喜)
西(榎木兵衛)
若松(長弘 )
関口(杉山俊夫 )
和枝(伊藤るり子)
A Warm Misty Night
製作年 1967年
製作国 日本
配給 日活
上映時間 93分

:)