菅義偉官房長官は28日午前の記者会見で、国の税金を使って首相が主催する「桜を見る会」をめぐり、反社会的勢力とみられる人物が参加していたと指摘を受けていることや、招待者名簿の廃棄などについて、説明した。主な内容は次の通り。
――27日の会見で長官は、「反社会的勢力と確認していない」と述べたが、反社会的勢力と疑念を抱かれる人物が出席していた責任をどう考えているか。
「セキュリティーに関することであり、お答えを差し控えたい。一般論として、必要な場合は個別に警察に聞くことはある」
――一般的に反社会的勢力とみられる人物と接触した事実が明らかになれば、調査確認や一定の制裁が科される。こうした社会通念は(菅氏の例も)適用されるか。
「会場で多くの方と写真撮影し、私自身は(一緒に写真を撮った男性とは)面識はないという話をした。個別対応についてはセキュリティーに関することであり、お答えを差し控えたい」
――政府として反社会的勢力の参加を調査する考えはないのか。定義の問題もあって困難、不可能という認識か。
「調査はセキュリティーに関することであり、お答えを差し控えたい」
――27日の会見では、「反社会的勢力の定義は一義的に定まっているわけではない」と述べた。2007年に政府が犯罪対策閣僚会議で取りまとめた指針では、暴力団やその関係企業、総会屋などを挙げ、「暴力、威力、詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」と記述がある。
「犯罪対策閣僚会議ではその通りだ。ただ、さまざまな場面で使われることがあり、定義が一義的に定まっているわけではない」
――政権にとって都合が悪いので、遅滞なく名簿を廃棄したという疑念が出ている。名簿の電子データを復元する考えはないのか。
「削除したデータを復元をすることはできないと聞いている」
――データ復元が技術的にでき…
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