● 性器形成が男視点のセックス観では
● 男性視点での医療
● 治療? 医療?
病名・障害名がついた人は、
病者・障害者ということになる。
違和とは認知である。
認知を障害としているのだから、
治療は「認知の改善と対処方法を身に着ける」のはずだ。
しかし一般人の感覚は
性別違和の【認知の改善を図る】→患者を尊重しない、人権侵害
性別違和に【身体を変えて違和の解消を図る】→患者を尊重する、人道的
なのでは?
診断名がついた認知、それに合わせて身体を変える、
本当にそれでいいのか?
拒食症患者が、やせているのに「やせなくては」となっている場合に、
その認知と患者の意向を尊重するか?
しない。生存に関わる。
生存に関わらなければ患者の認知と意向尊重が医療なのか?
障害と診断した認知に合わせて、健康体を損なう処置が?
体にメスを入れてでも精神の健康を?
いやだから、その精神の状態を障害としてるわけでしょ?
認知の障害に、健康体を損なう治療? 治療???
● 性器形成が男視点のセックス観では
自分のセックスへの嫌悪なら
男性は外性器の除去
女性は生理の停止/消滅
が最重要の対応ではないだろうか。
女性の生殖器は体内にあって見えないのだから、
器官そのものをなくさなくても、
器官による作用がなくなればいい?
生理をなくすのが目的なら、
今は消退出血を起こすのが三か月に一度でいいピルがあるので、
手術と比較してピルを選ぶのも選択肢だと思う。
絶対に妊娠しないことを目的にするなら、卵管結束手術か。
ともかく、
外性器と生殖機能を失くすことは、技術的に難しくない。
難しくないというと語弊がある?
控えめに言うなら「十分に可能である」。
しかし、生来にない生殖器の形状を形成するのは難しい。
さらにしかし。
生殖器の形状を形成しようとするのはなぜ?
他者の目視としては、
MTFでは目視不可なのだから関係ない。
FTMは浴場で無いとおかしい? 疑似の形状があれば男性?
率直に言って、
性交のためなのでは?
でも、陰茎を膣に挿入する性交が、なぜ必要なの?
一方または双方が疑似の性器で挿入することが、なぜ必要?
性愛としての性行為に、挿入が必須?じゃないでしょ?
言いたいのはつまり、
【性愛=セックス=挿入(射精)】
この固定観念が、疑似の生殖器を形成させるんじゃないの?
その固定観念は、男視点で強固に形成されたものでしょ?
生身の体での行為が、
男性同士でも成立、女性同士では不成立。
余談
男がレズビアンを否定するのは
・セックスに男を必要としない
・セックスを挿入射精としない
このふたつが
・ちんこ至上主義の気分の良さ(支配感)
・ちんこ≒男≒オレを求められているという幻想
を壊すからだろう。
● 男性視点での医療
性同一性障害を診察し診断するのも
性適合手術をするのも
医師であり、医師の多くは男性である。
これ実はものすごく重大なことだと思う。
男性が男性性を高める治療 ということならまだしも
男性が女性に、女性が男性に、を望む、両性にまたがることを、
ほぼ男性視点のみで行っているであろうこと。
もし医師の9割が女性で、医療界が女性視点で、
性同一性障害の診察も診断も性適合手術も
ほとんどが女性医師によるものなら、
挿入性交を前提としての性器形成手術があるかどうか。
FTMの性器形成については知識がないが、
MTFの性器形成は椿彩菜氏の自著の記述を読んだ。
印象としては、除去より形成のほうがずっとつらそうに感じた。
手術そのものよりも、術後。
形成は本当に必要なのかな。
もしGIDかつアセクシャルだとしたら、形成を望むかな。