大阪女児誘拐 警察訪問時に別の少女は隠れていたか[2019/11/26 20:08]
大阪の女の子が誘拐・監禁された事件で、逮捕された男の自宅にいた別の少女が警察が訪れた際、隠れていたとみられることが分かりました。
伊藤容疑者の自宅から保護された中学3年生の別の少女。7月に伊藤容疑者の自宅を4人の警察官が訪れ、中も捜したそうですが、見つかりませんでした。中学3年生の少女は隠れていたとみられます。さらに、伊藤容疑者がSNSで女の子に接触した際、本名を隠し「せつじろう」という偽名を使っていたことが新たに分かっています。25日の捜査では、伊藤容疑者の自宅から携帯電話の通信に必要なSIMカードが3枚見つかりました。
捜査関係者によりますと、SIMカードの1枚は小6の女の子の携帯から取り上げたもの。残り2枚は誰のものかまだ分かっていません。保護された少女は2人ですが、なぜ3枚のカードが見つかったのでしょうか。そもそも、SIMカードとは…。
ITジャーナリスト・三上洋氏:「SIMカードとは、スマホに入っている小さなカードのことです。このカードに携帯電話の契約データが入っているんですね。それがないとスマートフォンが利用できないということです」
ITジャーナリストの三上さんによりますと、SIMカードを抜くと電話もネットも使用できなくなってしまいますが、Wi−Fiがあれば通信が可能になり、SNSも使用できるそうです。伊藤容疑者はなぜSIMカードを抜いたのでしょうか。
ITジャーナリスト・三上洋氏:「警察の追跡を逃れるためかもしれません。SIMカードが入った状態でスマートフォンの電源がONであれば、警察はGPS(全地球測位システム)などで探知できるんですね」
伊藤容疑者は小6の女の子から携帯自体も取り上げていたそうです。となると、やはり通信の制御というより、警察の追跡を逃れる目的だった可能性があります。そして、なぜ3枚も見つかったのかという点。保護された少女たちが複数台のスマートフォンを持っていた可能性もありますが、今のところその情報は出ていません。
ITジャーナリスト・三上洋氏:「他の被害者がいて、その被害者からもSIMカードを抜いた可能性が考えられます」
果たして、他にもSIMカードを抜かれた被害者がいるのでしょうか。
ITジャーナリスト・三上洋氏:「SIMカードから契約している携帯電話会社が分かります。SIMカードが誰のものだったか分かるのは時間の問題だと思います」