クジラのハツお刺身。新鮮すぎてクジラ肉を見直した
クジラって食べたことありますか。わたしは実家でたまに食卓に並んでました。
クジラに紛れて、イルカも食卓に並んでいたのですが、子どものわたしは「まだ食べられるのがクジラで、くさいやつがイルカ(でも、だいたい一緒)」という記憶ができあがった。
イルカは本当に臭くて(おいしいやつを食べたことがないのかもしれない)、食卓に並んでいても食べたくないレベル。それに比べて、他の魚によりは臭いがあるものの、それはそれで美味しく食べられるってのがクジラでした。
臭いっていうか、臭いんだけど、血の匂いがすごくするんですよね。わたしは特に赤肉しか食べたことがなかったので、それ以外の部位(脂肪とか尾っぽとか)食べたら、味の感想は異なると思います。
でも、赤みはどうしても血の匂いがしてしまう。そんな記憶で生きてきた28年間でした。その記憶を塗り替えられたのが、つい先日のこと。
コレは本当にクジラですか?
仕事関係の方に、「クジラのハツ」をもらった。このクジラを紹介していたのが、いろんな美味しいものを知っていていろんな生産者さんと繋がりがある方なんだけど、「とにかくおいしいクジラ肉なんだ!」と前々から言っていたのは知っていました。それでも、自分の中には生きた記憶があるので、「まぁ行ってもクジラだからな」という感覚で、始めはもらうのもためらった。
でも、ごま油と葱で食べたらおいしいと聞いたので、一度くらいは食べ見てもいいかもと思い、自宅で刺し身にしてみました。刺身用だったから。
食べてみたら、全然血の味がしないんだこりゃ。困ったな、わたしの記憶が全部ウソだったみたいに、おいしいハツだった。
臭みが全然なくって、むしろ臭いのを想像していたらツッコみたくなるぐらいなんだけど、もちろん日本酒とも相性最高。
よく冷えた本醸造あたりをクイッとやりたいところだったけど、家にあった「天吹 純米吟醸 ひやおろし」を。一升瓶で買うと、なかなか減らないよね。
クジラのハツを食べるときは「シャクシャク」という歯ごたえを楽しみ、お酒の優しい旨味に癒やされたのでした。
日本にも4人位しかいない買付のトップクラスのお店のクジラだった
大量にもらったので、ひとりで食べるのも忍びないと、近所の友人を誘って2人で食べてみた。友達が「そもそもクジラってどういうシステムで流通しているのか」と質問してきて、「ヤマグチ、知りません」となってしまったので、早速くれた方に聞いてみた。
実はすごいクジラだったらしい。
- クジラ漁は半年計画で行われている
- 計画が決まった時点で、どの業者が買うか申し込む
- 半年後、クジラ漁が行われて、予約済みの業者に振り分けられる
- どの業者に、どの部位が渡るかはわからない
- 業者の中には買付ランクというものが存在している
- その中でもトップクラスに位置しているのが4人くらいしかいない(何階層あるかは知らぬ)
- クジラが商業用に獲っていいってなったのは、半年前のことで良い状態で流通させられる人が少ない
- 漁を行われて、最初に業者に送られるときは、みんなチルドの状態
- その後、各業者ごとに再度下処理をしてチルドo冷蔵などで飲食店とかに流通
- クジラの味わいを決めるのは、「血の処理」と、「チルド→チルド(冷蔵ではない)で流通すること」
- 買付業者はそれをクリアしている
とのこと。
すべて受け売りなので、わたしの認識違いもあるかも?(わかるかた居たらおしえてください。)
まぁとにかくそんならしいのです。トップ4人のうちのひとりのクジラ肉なんだもん、おいしいわけだった。