脇田は麻薬取締官【ゼロティ4巻より】

忙しいので簡単なまとめ。

時間ができたらまた上げ直します。

 

『ゼロの日常』4巻で脇田=麻薬取締官の伏線?

ラム候補の1人、米花いろは寿司の板前の脇田兼則は読者の間でラム最有力候補とされています。

ですが私は彼はラムではなく麻薬取締官であり現在はラムの影武者の役割を担っていると推測しています。

 

「裏切りのステージ」で唐突に存在が明らかになった麻薬取締官は安室と協力関係にあるという記事を過去に投稿しています。

実はつい先日発売された『ゼロの日常』4巻でも脇田がマトリであるという伏線が張られています。

それがTIME.9「頼んだぞ」

『ゼロの日常』といえば本編とはかけ離れたほんわかとしたストーリーが特徴ですがこの回は冒頭から本編を彷彿とさせる不穏な空気が漂っており読んでいます。

「カラス」「黒と白」「烏鷺の争い」風見の「(公安)の協力者と接触する」など前半は今までとはテイストが異なっています。

 

「頼んだぞ」は「心のこもったストラップ」の裏側を描いた風見がメインの作品です。

その最終ページで大きなキーワードが出てきます。

榎本梓がクロスワードの問題の答えを安室に尋ねるシーンです。

「『屋根にとりつける風向きを知る道具とは?』っていう…クロスワードの問題があるんですけど…これって風見鶏ですよね?」

しかしマスは3文字分しかない。ここで安室が「風見」でも正解と言い梓が納得。

梓と風見は面識があるものの対面時に風見が偽名を名乗っていた為梓は風見の名前を知らない。

(私の考察上は知っている可能性があります)

しかしクイズを通して彼の本名を呼ぶことになるという面白い展開です。

 

そしてコミックスでしか見られないおまけページに描かれたのは風見鶏のイラストでした。

その風見鶏ですがなぜか黒く塗りつぶされています。

風見鶏は魔よけとして利用されるものです。

魔よけ=魔を取り除く=魔取り=マトリ

風見鶏は麻薬取締官を表していると思います。

黒く塗りつぶしているのはマトリが本編の闇に深く関与する存在だからではないかと。

 

このマトリは脇田か

本編に深く関与する麻薬取締官こそ脇田兼則というのが私の推理。

まず扉絵に注目。

安室が左目を閉じてウィンクしています。

ラム候補の中で唯一左目が義眼とされているのが脇田です。

つまりこれは脇田に関連するエピソードということ。

上記の通り本編とリンクした話ですが「心のこもったストラップ」はマスコットの左目が取れていたので自然と脇田が思い浮かびます。

左目を閉じた安室(ゼロティ)、左目が取れたマスコット(本編)つまり本編でもこのスピンオフでも脇田を連想させる要素がある話なんです。

 

ここで魔よけの鶏=マトリを出したのはやはり脇田の素顔が麻薬取締官であるという新たな伏線なのだと思います。

安室はゼロティの中で何度も左目を閉じたウィンクをしています。

この作品は彼から見た日常を描いているので彼の日常ではない人物は必然的に描かれません。

彼が左目を何度も閉じたウィンクを披露していることからも脇田はラムではなく安室の仲間と考える方が「ゼロティ」という作品の設定上も自然というのが私の見解。

 

このマトリをイメージしたのではないかと思う「風見鶏」が梓の口から飛び出したのも興味深い。

私の考察上梓は脇田の娘です。

風見が口にし、また『ゼロの執行人』でも登場した「公安の協力者」というワード。

これは脇田のことを指していると同時に娘の梓も加わる可能性がまた高まったかな、と。

私の考察では既に安室と梓は協力関係ですが。

  

2巻で梓が見た夢はマトリの「G」と記しましたが今回は「風見鶏」でマトリを表した可能性があります。

『ゼロの執行人』の小麦粉が強調されたシーンは完全にマトリを表してると思っていますが。

気付いていないところで彼女の口からマトリを表す言葉なんかが他にもあるかもしれません。

これを機に梓の出番の多いゼロティを読みなおしてみたいですね。

新たな発見があるかもしれません。

 

実は私の中で脇田はラムではなく安室の協力者という考察は揺るぎないものの脇田と「麻薬取締官」を連想させるワードがあまりに無さ過ぎて脇田がマトリという考察に以前ほど自信が持てなくなっていたのも本音だったのでおまけページで風見鶏が黒く塗りつぶされていたことで当たっているという気はしてきました。

「頼んだぞ」は脇田を連想させる扉絵、脇田を連想させた本編とシンクロした回、公安の協力者、風見鶏と私の脇田=マトリの考察を肯定してくれる材料が揃った回なので考察している立場としてはありがたかったですね。


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Add Starkenbuchi25NIGA
  • はいぼーる

    記事の更新楽しみにしていました(´▽`)/
    今回の考察もとても深くて気づかないものばかりでした。
    梓さんは脇田の娘で安室の協力者という立ち位置にいますが、組織との戦いでこれからどのように関係してくると思いますか?
    また組織が無くなったあとは安室と恋人に発展すると思いますか?

  • 葉山 (id:hayama0-0)

    はいぼーるさん、お読み頂きありがとうございます(^∇^)
    榎本梓が脇田の娘で現在は安室と協力関係というのはあくまで私の考察上ですが的中していたとしても対組織とどのように戦うかは全く分かりません(笑)
    彼女は『ゼロの日常』においてもプロフィールが更新されないなど謎に包まれた人物です。
    ですが演技力が高いのは間違いないと思います。
    梓の演技力に関しては4巻のおまけにも伏線がありましたのでまた記事にしたいと思います。
    本当に梓が組織戦に絡む場合、ひとつ「これかな」と思う立ち位置は頭に浮かんでいますがまだ判断材料が少ないので今後考察したいと思います。

    安室と梓が恋人関係になるかどうかですが作品から感じとる限り青山先生は安室が人気キャラだから配慮するという事はしない印象を受けています(笑)
    組織殲滅後でなくとも相手が梓かどうかは別にして恋愛する可能性は青山作品上有りうる話かと。
    ただ彼は本編では謎の人物扱いなので恋愛関係は本編で描かない可能性もあるかもしれません。

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