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魔導具師ダリヤはうつむかない 作者:甘岸久弥
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240.一艘の船

「皆さん、本当にありがとうございました!」


 工房に戻ると、ダリヤは深く一礼する。その横、イヴァーノとヨナスも続いて礼をした。


「実験結果をまとめましたら、配布致します」


 イデアの手元には実験結果の束がある。イヴァーノと二人、記録をまとめてくれた。

 三人で話し、参加者それぞれにまとめたデータを回すことにした。


「素材の耐久性チェックや時間経過確認がございますので、ここから製品化まではしばらくかかるかと――今後もお力添えのほど、どうぞよろしくお願いします」


 イヴァーノの挨拶に、数人が深くうなずいた。


「服飾ギルドは全面的に協力致します」

「もちろん、冒険者ギルドも同じく協力致します」

「うちの魔導具師と錬金術師達にも手伝わせよう。いい学びになる」


 別室の方々へ無理を言ったにもかかわらず、皆が協力的だった。

 ありがたいことこの上ない。


 ここからは、製品に近いものを試作すると共に、耐久性、安全性、そしてある程度の時間経過を確認する。

 他にも、日光による劣化はないか、水に長時間触れた場合はどうかなど、確認したいことはかなり多い。

 文献がある素材であれば予想がつくが、残念なことに、スライムには文献そのものが少ない。


 ダリヤだけでは進められる内容ではないので、商品化については各ギルドに協力を、実験関連もイデアの他、スカルファロット家の魔導師・錬金術師・鍛治師に手伝ってもらうこととなった。

 ダリヤの役目は、引き続きの商品開発と試作、そして量産型のチェックになりそうだ。


「じつに素晴らしい素材ばかりで、何ができるか楽しみです。これでロセッティ商会はますます繁栄なさいますね」

「実用化すればかなり利益が見込めるな。完全な製品の前――例えば『クッションの中身』としてでも、利益契約書は入れられる。安全性が確立できたら順次、入れる方がいいだろう」


 アウグストに続き、レオーネが、商業ギルド長らしい勧めを述べた。


 商業ギルドに利益契約書で登録した魔導具は、開発者の利益が守られる。

 前世の特許に近く、売り上げから一定の金額が開発者に入る。


 同じ物、似たような物を隠れて作ることも可能だが、その場合、商業ギルドでの取引は一切できなくなる。その上、信用はがた落ちになるので、王都での商売はかなり厳しくなる。

 開発者にはありがたい仕組みだ。


 もっとも、秘かに外国へ輸出されたり、特定顧客に内密に卸したりされるなどまでは対応できない。

 制作品・制作方法を秘密にしたい場合、利益契約書を入れないのはそのためだ。


 ダリヤは勧めてくれたレオーネ、続けて、テーブルを囲む皆に向けて言った。


「わかりました。では、私の制作魔導具での利益契約書ができましたら、お手数ですが、皆様その時にご署名をお願い致します」

「は?」

「え?」

「何?」


 全員が一斉にダリヤを見た。

 動きがあまりにそろって、ちょっと驚いた。


 自分の台詞を思い返せば、『各自、一製品毎に利益契約書を入れる度、商業ギルドに署名に来い』と聞こえたかもしれない。

 ダリヤはあわてて補足する。


「皆様、お忙しいのは存じておりますので! 商業ギルドまでご足労頂かなくても、利益契約書はよく精査して、その都度、順に回す形で署名をして頂く形にしますので……割合はこれからご相談になりますし、ちょっと、署名の回数は多くなるかと思うので、そこはご迷惑をおかけしますが……」


 一体、何回確認と署名をしてもらわねばならぬのか――申し訳なさに声を小さくしてしまうと、アウグストが右手を挙げた。


「ロセッティ商会長、そこではなく――私も、利益契約書の署名を、ですか?」

「はい」

「まさか、この私も含めてですか?」

「ええ。皆様と協力してできたわけですから、ここにいる全員の名前を入れたいと思います」


 アウグストとフォルトに確認されたが、別におかしいことではないだろう。

 利益配分の割合は作業量的に別になるが、意見を言い合い、実験してできたのだ。誰がいなくてもできなかった。

 そこまででふと思う。もしやギルドという組織的にまずいのだろうか。


「ギルドの役職の方は、個人で利益契約書に名前を入れてはいけないといった決まりなどがありますか?」

「そういったものはまったくないぞ。私の名は喜んで入れて頂こう」


 レオーネが笑顔で言ってくれたのでほっとする。

 アウグストとフォルトは、今まで魔導具開発に協力する機会がなかったせいだろう。


「会長、私とマルチェラはロセッティ商会員ですので除外となります。皆様、今後の試作や調整はこちらで行う形になりますので、利益率としてロセッティ商会で六、他四割を均等割りでお願いできれば幸いです。ご納得頂けるようであれば、個人のお名前で署名をお願い致します。なお、イデア様、スカルファロット武具工房様につきましては、別途、今後の研究援助をご相談させてください」


 イヴァーノが説明を変わってくれた。

 すでに割合までもきっちり考えていてくれたようである。わかりやすくて助かった。


 ベルニージ、グイード、レオーネ、フォルト、アウグスト、ヨナス、ルチア、イデア。

 八名なので、四割を均等割りすれば約五パーセントである。

 ただ、この割合でいいのか、少なくないのか、ダリヤにはまるで見当がつかない。


「願ってもない話だ、ありがたく受けよう」


 レオーネが即、返事をしてくれた。

 やはり商業ギルド長、今日は助けられっぱなしだ。


「ロセッティ商会へ感謝申し上げます。今後もご協力できることがあればお声をおかけください」

「光栄です。私ができることはすべて行わせて頂きます。ご入り用でしたら、スライムの次は、王蛇(

キングスネーク)と鎧蟹アーマークラブを養殖致しますし、足りない魔物は、うちのギルド長に獲りに行かせますので」


 アウグストの冗談に、笑い声がさざめいた。


 グイードがヨナスと何か話していたが、声が低すぎて聞こえない。

 ルチアがこそりと『もしかして、意外に近いうちに貯まる?』と言っていたので、ルチア工房貯金のアテにされているようだ。そうなればうれしいが。


「たった半日で金貨の雨を浴びそうだが――ロセッティ商会の希望はなんだね?」

「皆様、ロセッティ商会と共に末永く、『一艘いっそうの船』にお乗り頂ければうれしく思います」


 ベルニージの世辞を入れた問いかけに、イヴァーノが商人らしく、大変きれいにまとめてくれた。


 まとめ方がうますぎたのか、部屋はちょっと静かになった。

 男性陣の多くが感心しているらしい、イヴァーノにまっすぐ視線が向いている。

 それをすべて笑顔で受け止め、彼は続けた。


「あとは呼び名――商品名でしょうか? イエロースライムの布、イエロースライムのクッションと呼ぶのも製品として浮くかと思いますので」

「イエロースライムの貢献度からすると、合っていると思うのですが……」


 イデアが残念そうである。

 わからなくはないが、ちょっとその名前はどうかと思う。


「こちらはある程度の防刃機能もあるし、丈夫だ。『軽度防御布』でいいのではないか?」

「そうですね、それならばわかりやすいです」

「イエロースライムのクッションは、素直に『衝撃吸収剤』でいいのではないでしょうか?」

「同意します。鍛冶師や武具職人が扱う機会が多くなりますから、ひねらない方がよさそうです」


 あっさりと決まりそうだ。

 浪漫はないかもしれないが、わかりやすくていい。

 だがふと、ここにいないヴォルフなら、どんな名前を付けるだろうと考えてしまった。

 魔剣の名付けが癖になっているのかもしれない。


「あとは土魔法・火魔法でできる、この小さな粒です。軽石を極小に砕いたような石なので……『軽石粒』とか?」

「それは何かが違う気がするぞ……」

「泡のような感じで、中身は砂みたいなものですから。でも、『泡砂バブルサンド』というのも今イチですかね」

「泡のように軽い砂……語感優先で、『砂丘泡ドゥナボーラ』あたりでどうでしょうか?」

「『砂丘泡ドゥナボーラ』……いい響きです」

「フォルト様は詩人ですね、素敵なイメージになります」


 微風布アウラテーロの時といい、今回の砂丘泡ドゥナボーラといい、さすがフォルトである。

 自分の命名センスのなさに関しては、もうわかっているのでいい。


「レッドスライムのあの大きめの粒は、ベルニージ様が赤ん坊や病人のベッドに使えるかもとおっしゃっていましたが――」

「医療関係への使用を考えると、わかりやすさ優先の方がいいでしょう」

「では、『人肌保温材』は? ちょうどそのぐらいだろう」

「そうですね、それならぴったりです」


 こちらはあっさり決まった。確かにわかりやすい方が安心だ。


「グリーンスライムで繊維が作れなかったのが残念です……」

「グリーンスライムでしたら、干した物だけでも価値があると思うのですが……」


 無念そうに言うフォルトに対し、イデアがちょっと不満そうである。

 スライムへの深い想いはわかるが、それは一般的な価値ではない。


 大体の名称が決まったところで、本日は終了となった。

 すでに夜だ。それぞれに帰り支度をし、ようやく工房から出ようとする。


「ああいった名前をすぐに思いつかれるのは本当に凄いですね」

「服飾ギルドにいるのがもったいないほどだね。フォルト殿、今度、歌劇でも書いてみてはどうだい?」


 フォルトに、感嘆の声、からかいの言葉が続く。

 ありがとうございます、と微笑んだ彼に、レオーネがひどく真面目な顔で言った。


「ルイーニ殿、近いうちに妻への恋文の添削を願えないか? 報酬ははずむ」

「ふふっ……いいですよ。お隣で拝見致しますので、おいしいワインをお願いします」


 吹き出しかけたフォルトが、なんとかこらえて切り返している。

 真顔で褒め言葉と冗談を告げたレオーネに、ダリヤ達もつい笑ってしまう。


 なお、これが本気だと理解しているのは、イヴァーノだけだった。

いつもありがとうございます。

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