【音MADアドベントカレンダー】ラップミュージックに学ぶ、気持ちの良いセリフの合わせ方
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【音MADアドベントカレンダー】ラップミュージックに学ぶ、気持ちの良いセリフの合わせ方

2018-12-04 21:30


    【追記】Return of the Obra DinnというADVゲームが面白かったので音MAD作者の皆様もぜひ遊んでください。








    音MADアドベントカレンダー、4日目です。
    本日はセリフ合わせ音MADの源流の一つ(?)、ラップミュージック(ヒップホップ)を参考にした音MAD講座です。


    「音MADと女装」というテーマで書こうか最後まで迷いましたが、自分が漠然と感じているセリフ合わせの楽しさを文章化したいなと思い、こんな記事となりました。
    よろしくお願いします。


    1.ライミング
    「ライミング」とは「韻を踏むこと」です。
    ラップミュージックといえばこれを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。



    蜂と蝶/SOUL SCREAM
    0:30~
    「森羅万象 陰と陽 蜂と蝶のよう 対極なす対象たるタイトルを催す」→
    「sinrabansyou intoyou hachitotyounoyou
     taikyokunasu taisyoutaru taitoruwomoyoosu

    このように、母音を合わせるモノが一般的です。

    音MAD的に言えば、八九寺真宵(物語シリーズ)の、
    「〇〇〇ギさん(〇〇〇gisan)→阿良々木だ(araragida)」
    「かみました(kamimasita)→わざとだ(wazatoda)→かみまみた(kamimamita)」等の掛け合いなんかが韻に当たるでしょうか。
    「ダジャレ?」と思われた方もいそうですが、まぁ似たようなものです。(怒られそう)



    〇〇〇ギさん(〇〇〇gisan)→阿良々木だ(araragida)」等の掛け合い。
    言葉遊びが楽しい物語シリーズならではのリズミカルな音MAD。


    上記のようなシーン縛りや、語尾キャラなんかは韻が踏みやすいかもしれません。

    ただ、音MADでのライミングは、素材が限定されている以上すごく難しいと思われます。
    全編韻を踏むというのはちょっと非現実的なので、サビ等(ラップ的に言えばフック)の盛り上がらせたい箇所で使うのがベストかと。
    もしくは、良い感じに合わせてたらいつの間にか韻を踏んでいた、みたいな。

    ぶっちゃけあんまり気にしないほうがいいかも……。



    ポエトリーリーディングという、韻よりもメッセージ性やストーリーテリングを重視する派生ジャンルもあります。
    むしろこっちの方が音MADには近い?


    2.フロウ
    「フロウ」とは、ラップの歌い方、歌いまわし、メロディーのことです。
    電波ソングやテクノ要素も内包する音MAD的には韻よりもこちらの方が重要と私は考えています。



    独特なフロウが印象的な黄猿と鎮座DOPENESSのMCバトル


    音MADのセリフ合わせのフロウは
    ・元素材・元キャラの話し方、声質、
    ・セリフの合わせ方(リズム)、セリフ選び
    ・選曲
    この3つが絡み合って出来上がるものとでも言えますかね……。

    フロウは、飽きさせないということが大切です。


    RIP SLYMEは、4人のMCがそれぞれ異なる特徴的な声を持っており、聴いていて飽きません


    音MADに例えればセリフの合わせのリズムや素材自体の声質にバリエーションがあると飽きにくくなるかなと思います。


    以下、例。

    けものフレンズの博士・助手が似た台詞を繰り返すことを活かし、セリフ合わせがラップの掛け合いのようになっています。
    異なる声が交互に聞こえることで、ワンパターンになりがちなキャラ縛りの音MADの弱点が克服されています。
    セリフの合わせ方(フロウ)もシャッフルビート風をメインにしつつも、三連符や休符を駆使して単調なリズムにならないよう配慮されていますね。



    こちらの動画は選曲と場面選びの調和が素晴らしいです。ドラムやコーラスが入ってくるタイミングも示し合わせたかのように完璧ですね。
    元々が詩的なセリフのせいかシーンを切り替えずそのまま音MADに落とし込んでもなんだかラップっぽく聞こえますね。
    アニメと原曲、双方の魅力を引き出す理想的な音MADです。



    上記の動画は、曲のアウトロ・1分10秒頃より、大きく展開が変わります。
    「小吉、大喜利、お月見、おっきぃ、ゴキゴキ、料理、左は西、ワーイ」
    「syokichi、oogiri、otsukimi、okkii、gokigoki、ryori、hidarihanisi、wa-i」
    どちらかというと打楽器的な合わせ方が多かったサビ部分から一転、怒涛の頭韻・脚韻に加え、セリフ合わせのリズム(フロウ)も変わりましたね
    それまで大きな動きがなかった映像にも編集が施され、魅せ場となっています。




    3.パンチライン
    「パンチライン」とは、ラップの歌詞(リリック)で、最も聴かせたい、最もインパクトのあるフレーズのことです。



    真吾保管計画/Shing02
    3:25~ 『もうたくさん!誰でも思いつく社会批判 だって毎回決まった言葉を「就職して名刺・名刺・名刺」 (修飾して名詞、名詞、名詞)って結局サラリーマンと一緒』
    遊び心あふれる掛詞による痛烈な皮肉。



    Grateful Days/Dragon Ash feat.ACO,ZEEBRA
    1:40~ 『俺は東京生まれ HIPHOP育ち 悪そうな奴は大体友達』
    良くも悪くも日本語ラップを代表するリリックです。


    音MAD的な解釈では、コメントで言及される、あるいは弾幕のように書き込まれる等、視聴者側の印象に残るフレーズ・決め台詞でしょうか。
    パンチラインが重要となるのはセリフ合わせメインに限らないかもしれませんね。


    以下パンチラインっぽいセリフ例を列挙していきます。

    1:05~ 「プロレタリア文学!」
    タ行、パ行等の破裂音や「ん」「っ」等の撥音が多く含まれている単語はしっかりとしたセリフ合わせ向き。
    ちゃんみおメインのヴァースをがっちりと閉めるようなイメージです。


    0:56~ 「いいか? マンダのりゅうせいぐんはつよい」
    決め台詞があるキャラ・人物はそれだけでアドバンテージです。ここぞというときに使いましょう。
    「いいか?」といった問いかけもこちら側の感情を揺さぶってきますね。



    1:25~ 「障り猫とバトル上で必要な情報は……ry」
    長台詞。キメるのは難しいですが、うまくいった時は喝采もの。


    0:56~ 「ねーちゃん!あしたっていまさッ!」
    Bメロの掛け合いメイン&おとなしめな展開からサビへと繋がる叫び声が動画を盛り上げています。
    フロウの項目と重なりますが、一本調子を抜け出すような叫び声等はとても効果的です。

    0:58~ 「中央市場前 築地市場 (次は)築地市場 市場 四条です」
    怒涛の駅名繋がりでの韻踏みパート。
    この部分だけセリフの合わせ方(フロウ)もポリリズムになっていて印象深いです。


    3:15~ 「勇者(ヒーロー)は理屈を超えていく 勇者(ヒーロー)は闇を吹っ飛ばす」
    ゆゆゆの映像と、ピンポンの名セリフが絶妙に絡み合った素晴らしいフレーズ。
    当該部分の映像では字幕の出し方も凝っていて、まさに見せ場。


    要は「ここすき」を目指せば良いのです。




    なんだかラップを取り上げた意味があまりない記事になってしまいましたが、締め切りが近づいてきたので終わりです!




    ピロシキ~
    ダスビダーニャ




    おまけ
    私がよくセリフ合わせの参考にしてる(したい)ヒップホップ。


    一人MCバトル。ユーモラスな対比のさせ方が面白いです。


    クッソカッコイイトラックにノリノリなヴァースが楽しい。



    この空気感。



    スリリングなトラックとまくし立てるようなラップが強烈。


    とにかく心地いい



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