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ローズ(ポケモン)

ろーず

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター。本人はメイン画像左。
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概要

ポケットモンスター ソード/シールド』に登場人物のひとり。
スーツ姿と髭が特徴の中年ほどの男性。巨大企業の社長で、鉱山の所有権や街の発展に貢献している。
ガラルポケモンリーグの委員長であり、ダイマックスを導入したバトルによりガラル地方のポケモンリーグを世界的に有名にした。
一方で有名に成りすぎており、お忍びで冴えないジョギングスタイルで赴いても外では野次馬が人盛りに集まってしまっている(尤も野次馬に対しても邪見にせず律儀にサインやリーグカードを配布しているようで、秘書のオリーヴにそうした旺盛すぎるサービス精神を注意される場面もあった)。
ジムチャレンジ準優勝経験者で、現チャンピオンダンデを嘗て推薦した過去もあり、才能を見る目もある。今回もビートを推している(再会した時は名前をど忘れしていたが)も、ダンデが推している主人公にも注目している。

ちなみにゲームスタート時、過去作では通例ならその地方のポケモン博士(本作ならマグノリア博士)が発言する「ポケットモンスター... 縮めて『ポケモン』」の文言と解説は、剣盾では彼がスタジアムの観客に問いかける形で進行する(合わせて呼び出すポケモンはゾウドウ)。下のネタバレを考慮しても、良くも悪くも剣盾を象徴している人物と言っていいだろう。

関連タグ

ポケモン剣盾 ガラル
タマランゼ…こちらはアニメ版に登場したポケモンリーグの会長。














※ここから先は物語の核心とも言える重大なネタバレとなっております。
ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いします

















ちょっと いいかな?

きみから すれば わたくしは
ひどいことを しているのだろうね
微塵も 理解できないのだろう

だがね わたくしには
ガラル地方が 永遠に
安心して 発展するために
無限の エネルギーを もたらす
信念と 使命が あるのだよ!


いいかね? ガラルの 未来を
守る 計画を ジャマするなんて
もってのほか なんですよ!




ネタバレ

正体

彼がトップを務めるマクロコスモスグループは、今作の敵組織ポジションである。

ただし、ストーリーの終盤でこちらの妨害をしてくるという形での「敵」組織ポジションであり、今までのような「悪の組織」ではない、真っ当な会社である。

彼自身も個人的な私欲や支配欲によるポケモンや人の支配、世界の征服・破壊を目的としていたわけではない
パッケージにある伝説のポケモンを悪用し、ガラルの支配や破滅を目論んでいた…と考えるのが今までのポケモンの王道の悪の組織のボスからしたら自然だが、今回に関してはそうとも言い難い
そもそもザシアンザマゼンタは存在が仄めかされるばかりで、実際に登場するのはローズと戦った後なのである。

では何を目的としていたかというと…

彼は化石エネルギー頼みのガラルのエネルギー事情を本気で憂慮していた。

1000年後にはガラルのエネルギー(正確にはその源である化石エネルギー)が枯渇する」と。

そんなガラルのエネルギー問題を、ブラックナイトを引き起こしてムゲンダイナを目覚めさせ、強硬手段で解決しようと目論んでいた。

そう、あくまでガラルのエネルギー問題の解決という『ガラルの遠い未来』を思って行動したのである。

主人公に敗北しても「悪の組織のボス」として主人公を恨んだり貶したりはせず、あくまで表の顔である「リーグ委員長」として、主人公の健闘を称えている。
物語を紐解いてみても、ガラルの支配やエネルギーの独占といった歴代悪のボスが持っていた野心などはなく、本気でガラルの未来を考えていたが、ダンデに計画への協力を拒まれてしまった為、今回の凶行に及んだ事がわかる(ちなみに両者の問答だけを見ると、「1000年後という先を見据え過ぎている」ローズに対し、「翌日の決勝という目先の利に執着する」ダンデと色々対照的ながらどっちもどっちになっている)。
組織の構成員も自己中心的でポケモンを道具としか見ていないような『見るからに悪人』という者は少なく(秘書であるオリーヴも、敵としては珍しくポケモンを大事にしている事が伺える描写が見られる)、大半は『企業のいち従業員』として立ちはだかっているのもまた異質。とはいえ自身が目をかけ優遇してきたせいで天狗になって過剰な行動を起こした忠臣を「やり過ぎた」と叱責し切り捨てる辺り、委員長や社長としての立場相応の冷酷非情な判断も辞さない一面も伺える(それでも処分は資格はく奪に留めてトレーナー生命まで断たず、その後公の場に出たことにもお咎めなしで流した辺り、再起や改心を期待していた可能性もある)。
それでも、他人の資質を見極める力は高かったが、代替可能な次世代エネルギー(ポケモンにも優しい人工ダイマックス)の開発やら効率的に発揮出来る機構の構築(デバイスの効率化)、利益と繁栄重視からくる自然環境への悪影響と弊害(鉱山採掘によってワイルドエリアが天候不順、スパイクタウンの過疎化、ブラックナイトの暴走から来るダイマックスポケモンの制御不能)など誰もが驚く柔軟な発想力と、子供でも少し考えれば解る国の栄枯盛衰…即ち先見の明が乏しかった。

なお、彼は計画が失敗に終わった後に自首しており、自身の行動が「悪」であった事は理解していた様子
なので決して根っからの悪人というわけでもない、というよりも対立した別の正義と考えた方が正確なのかもしれない。
ポジションとしてはヒガナやウルトラサンムーン版におけるルザミーネに近いと言える。

しかし、今を生きる主人公らにとっては、彼の「(現代目線で)未来を見据えすぎた」思想は紛れもない「」でしかなく、プレイヤーにとってもまた、所詮は「罪無き者を困らせ、周囲を悲しませる排除すべき敵」でしかなかった。

彼の『悪行』を「ムゲンダイナをエネルギーとして使おうとしていた」点とするのは少々酷である。
何故なら

  • ポケモンを犠牲にエネルギー源とした『最終兵器』で実際にカロスを滅ぼしたAZ
  • 最終兵器と同じエネルギー源である「∞エナジー」を用いて発展してきた、ORAS時空のデボンコーポレーション
プレイヤーも恩恵を得てきた、そして決して悪人とは扱われていない、これらの存在を棚上げするに他ならないからだ。
特に前者は「愛していたポケモンを戦争で殺された」という私怨で多くのポケモンや人間を殺戮しており、実際に出した犠牲と悪辣さではローズよりも上とすら言える。
そもそも協力を断ったダンデも上記のように優先順位の違いから「翌日に」実行するのを断っただけであり、「決勝戦が終了した後でなら協力する」と発言していることから、(どこまで計画の内容を認知していたかは不明だが)実質タイミング以外は共感、賛同していた節さえある。一般的に見てムゲンダイナの利用そのものには然したる問題はなかったようだ。

ガラルの未来を思って行動に出たが、結果は集めた『ねがいぼし』を与え過ぎたエネルギーの暴走によりダイマックスポケモン達がナックルスタジアム中を大暴れして、ガラルは大混乱となった。
結果的に、彼はムゲンダイナのポケモン図鑑にも名指しで名を刻まれた、『ポケモン』の長い歴史上でも史上初の悪人という、償おうにも償えない烙印を押される事となる…。

長々と書いてきたが、マクロコスモスの、ローズの目的、ひいてはソードシールドの終盤のストーリーがわかりにくければ、かみ砕いて考えてみよう。

1000年といえば、現実で言えば平安時代中期から現代くらいの開きである。
藤原道長が摂関政治をしていた時代、現代の化石エネルギーの枯渇の話をしても理解されたはずがない。
そもそも産業の構造も、時代背景も、何もかもが違いすぎるのだ。つまり、1000年も経てば時代背景も価値観も、根本から変わってしまう可能性も当然ある。

彼はそこを鑑みないまま事に至ったというのが彼の『悪行』であり、理解も得られなかった『悲劇』なのだろう。

手持ちポケモン

ポケモンタイプ
シュバルゴむしはがね
ギギギアルはがね
ナットレイはがねくさ
ニャイキングはがね
ダイオウドウ(キョダイマックス)はがね


前作のグズマに続いて特定のタイプの統一パーティとなっており、彼ははがねタイプのポケモンを使用する。
ちなみに実は主人公以外で唯一ダイマックス時のボールを両手投げしている

真の関連タグ

マクロコスモス(ポケモン)
悪の組織ボス(ポケモン)
ムゲンダイナ
哀しき悪役
憎めない悪役(ゲーム)

檀黎斗仮面ライダーエグゼイド)、愛染マコトウルトラマンR/B)、デビン・ウェストンGTA5)……当初は主人公に協力的だったが、後に悪の一面を表していった社長繋がり。デビンに至っては容姿もそっくりである。

歴代の悪の組織ボス
ロケット団サカキ第一・二世代
マグマ団マツブサアクア団アオギリ第三世代
ギンガ団アカギ第四世代
プラズマ団ゲーチス第五世代
フレア団フラダリ第六世代
スカル団グズマ第七世代
エーテル財団ルザミーネ第七世代

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