概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』から登場するシステム。
バトル中にポケモンがぬしポケモンすら可愛いレベルに超巨大化するという特殊な現象で、現在のところガラル地方でのみ確認されているという。
マグノリア博士が発見したガラル粒子と呼称される赤い素粒子によってダイマックスが可能とされ、発動させられる場所は限定されており、ガラル地方のポケモンスタジアムは一部を除き粒子放出量が充分なポイントに建造されている。以前は頑丈な石組み造りのスタジアムで行われていたが、現在は収容人数が見込める様にナックルスタジアム以外は改修されている。
そして、特殊な鉱物を組み込んだアームバンド型デバイス「ダイマックスバンド」があれば、トレーナーが任意のタイミングでポケモンをダイマックスさせることが可能となる。ジムバトルでは推薦状だけでなく、バンドに必要なアイテム『ねがいぼし』も必須であり、特別なトレーナーだけが厳選されている最たる理由でもある。
一度ポケモンをモンスターボールに戻した後、そのボールがビリリダマサイズのデータグリッド状の物へと変わり、そこからダイマックスしたポケモンが登場する。
また、ダイマックス状態にあるポケモンも捕獲する事は可能な様で、その際はモンスターボールが同様の変化を遂げ、迫力満点のゲットシーンが展開される。
ダイマックス中は一部の能力値が上昇し、さらに全ての技が強化された「ダイマックスわざ」に変化。またエフェクトとして、発動中は空模様がマゼンタ色の渦巻く暗雲へと変わる。
但し、ダイマックスには制限があり、1回のバトルで1度しかダイマックスできず、タイプ技も元の技の属性と威力に応じた特別なものになり、3ターン経過すると元の大きさに戻ってしまう。
また控えポケモンと交代しても元の大きさに戻ってしまうので、交代技やききかいひなどには注意が必要。
また、変化技は全てまもると同じ効果に変化する(一応範囲的にはまもるの上位互換)ため変化技ありきのポケモンには使いづらい場合も。
ダイマックス中に倒されるとそのポケモンは爆発し倒れる。
ダイマックス同士のレイド『マックスレイドバトル』では集まったポケモンが4回倒されるか、10ターンまでにゲットするのが条件。対象のHPが半分以下になると強固な見えない壁を発生させ捕獲させないような抵抗を受ける。捕獲出来ないと暗雲が集積しやすくなり全員吹き飛ばされ強制終了させてしまう。1発でゲットしなければ巣穴から立ち去ってしまう。
倒すかゲットするかはプレイヤーの自由。それでも大量のアイテム(きのみ、回復アイテム、技レコード)が報酬として残される。
全てのポケモンがダイマックス可能で、中にはダイマックスすると能力だけでなく、姿も変化するキョダイマックスを使用できるポケモンも存在する。
上記の様にわざが強化される、特定のポケモンの姿が変化するのという意味では「メガシンカ」と「Zワザ」の良いとこ取りな要素であるとも考えられ、本作ではその二つの要素は登場しない。
一方であなをほるやそらをとぶ等「1ターン戦線離脱して次ターン攻撃」する技が相手のダイマックスターンを浪費させる手段として注目を集めている(Zワザと同じくまもるを貫通されるため)。
元々全てのポケモンには身体を縮小・無力化させてボールに収まる能力が備わっており、一部のポケモンは技「ちいさくなる」で能動的に行使が可能。ダイマックスは上記の要因でその性質が逆に発現したものではないかとの考察も存在する。
ダイマックスしたポケモンの仕様
- HPが最大2倍まで増加する
- ひるまない
- 交代させられる効果を受けない
- 「みちづれ」を無効化する
- 「けたぐり」や「ヘビーボンバー」などの体重依存技を無効化する
- こだわりアイテムの効果を無視する
- 「アンコール」「かなしばり」等の技を縛る効果を受けない
随時追記をお願いします。
ダイマックスわざ一覧
※キョダイマックスわざについては「キョダイマックス」の記事を参照。
技のタイプ | ダイマックスわざの名前 | 追加効果 |
---|---|---|
ノーマルタイプ | ダイアタック | 相手全体のすばやさを1段階下げる |
ほのおタイプ | ダイバーン | 天候を「ひざしがつよい」にする |
みずタイプ | ダイストリーム | 天候を「あめ」にする |
でんきタイプ | ダイサンダー | エレキフィールドを展開する |
くさタイプ | ダイソウゲン | グラスフィールドを展開する |
こおりタイプ | ダイアイス | 天候を「あられ」にする |
かくとうタイプ | ダイナックル | 味方全体のこうげきを1段階上げる |
どくタイプ | ダイアシッド | 味方全体のとくこうを1段階上げる |
じめんタイプ | ダイアース | 味方全体のとくぼうを1段階上げる |
ひこうタイプ | ダイジェット | 味方全体のすばやさを1段階上げる |
エスパータイプ | ダイサイコ | サイコフィールドを展開する |
むしタイプ | ダイワーム | 相手全体のとくこうを1段階下げる |
いわタイプ | ダイロック | 天候を「すなあらし」にする |
ゴーストタイプ | ダイホロウ | 相手全体のぼうぎょを1段階下げる |
ドラゴンタイプ | ダイドラグーン | 相手全体のこうげきを1段階下げる |
あくタイプ | ダイアーク | 相手全体のとくぼうを1段階下げる |
はがねタイプ | ダイスチル | 味方全体のぼうぎょを1段階上げる |
フェアリータイプ | ダイフェアリー | ミストフィールドを展開する |
変化技 | ダイウォール | ダイマックスわざ含めた全ての技を完全に防ぐ |
また、とつげきチョッキを持たせるとダイウォールが使えなくなる。
余談
その怪獣映画のごとき絵面はかなりのインパクトを誇り、ネット上では「ただでさえ巨大なホエルオーやアローラナッシーがダイマックスしたらどうなるのだろう」という声が続出した。
逆に、最も小さなバチュルなら人間サイズに収まるのではという声も。
なお実際のゲーム画面では巨大化したライチュウとギャラドスが同じ大きさで処理されているため、期待には沿えないものと思われる。
何にせよ、どんなポケモンでも巨大化できるという夢の広がる公式設定であり、Pixiv等のネット上でも、自分の好きなポケモンを大きくしてじゃれついている微笑ましいものや、
何故かトレーナーの方(主に女性キャラ)が巨大化するといったネタ絵まで、幅広く描かれ始めている。
関連タグ
ポケモン剣盾 巨大化 ポケモンバトル
ネタバレ注意。
「全てのポケモンがダイマックスできる」という触れ込みのダイマックスであるが、実際には一部のポケモンはダイマックスする事ができない。
これは別に触れ込み詐欺というわけではなく、ダイマックスさせると設定上問題があるという方が大きい。
該当するのはザシアン・ザマゼンタ・ムゲンダイナの3匹。
・作中ではダイマックスしている最中もポケモンの元々の大きさは変わっていないと説明されているので、正確には『巨大化しているのではなく、ポケモンの姿を拡大する形でエネルギーを形成することで見た目が大きくなっている』のだと思われる。