商品情報
| 機種 | ニンテンドーSwitch |
|---|---|
| ジャンル | RPG |
| 発売日 | 2019年11月15日(金) |
| 価格 | 各5,980円+税 |
| 販売元 | 任天堂 |
| 発売元 | 株式会社ポケモン |
| 開発 | ゲームフリーク |
| CERO | A |
※不正なリーク情報や大きなネタバレ等、発売前に公式から開示されていない内容の掲載は、発売後2,3週間は自制してください。
概要
正式名称は『ポケットモンスター ソード』『ポケットモンスター シールド』。
2019年2月27日の『Pokémon Direct』にて、株式会社ポケモン社長の石原恒和氏から発表されたポケットモンスターシリーズ本編の完全新作。初代から数えて第8世代の作品となる。
「色」「宝石」「アルファベット」「天体」ときて今度は剣と盾、つまり武器の名を冠している。
ハードはニンテンドーSwitch。携帯機で誕生し活躍してきたポケモンシリーズが、いよいよ本格的に据置機に移行することとなる。
ただし、ニンテンドーSwitch自体が「据置機にも携帯機にもなる」という特殊なコンセプトを売りにしているハードであり、本作に先立って携帯機としての特性に特化したタイプのニンテンドーSwitch派生機であるNintendoSwitchLiteが発売されてもいる(本作仕様の特別版の発売も決定している)ので、携帯機種からの完全な移行とは言い切れない面もある。
Switchでのポケモンシリーズは既にLPLEがあるが、PVで明かされた内容ではシステム的には第7世代であるサン・ムーンやUS・UMの型式を受け継ぐようである(ジムリーダーの存在が明かされているので第6世代までの様式に戻ったとも言える)。
これまでのシリーズ同様のオンライン要素もあるが、その他のNitendo Switch向けソフト同様、オンラインサービスを利用するには有料サービスNintendo Switch Onlineの利用権購入が必須となる。
記事名の「ポケモン剣盾」は公式Twitterがハッシュタグに使用している公式略称。略称に漢字が使われるのは、ポケモン金銀以来20年ぶりである。
過去作のようにアルファベットを使用する場合は「ポケモンSWSH」と呼ばれる。
リメイク作品・USUM以外に合わせて略称をアルファベット1文字ずつにすると「SS」となるが、銀のリメイク版「ソウルシルバー」と被ってしまうため、このようになったと思われる。
製作陣曰く『最強のポケットモンスター』をテーマにしているとの事。
これは「最強のグラフィック」と言う意味らしいが、育成・対戦面にも少なくないテコ入れが行われており、旅パのポケモンも対戦の第一線で戦える様に考えたと語られている。またシリーズで初めてオートセーブが導入されるなど、遊びやすさの面でもテコ入れが施されている。
2019年5月29日の事業戦略発表会に於いて、3DSを含んだポケモンバンク及びLPLEとPokémon GOのハードウェア枠の垣根を越えたアプリ「Pokémon HOME」を20年初頭で連動する事が発表された。
購入特典が複数用意されている。ソード・シールド同梱版ではダイマックス仕様のヨーギラス&ジャラコのデータコード。セブンネットショッピング購入特典は主人公衣装のドレスコード、ポケモンセンター購入特典はグッドスマイルカンパニー制御三家フィギュア&イメージボードである。その他の店舗でも特典が異なる。
ゲームデータだけのダウンロード販売も行われている為、パッケージ版や付随する特典等に拘らなければ入手困難になる事態は基本的に無い販売形式になっている。
舞台
物語の舞台はガラル地方。
マップの下方に田園風景が、上方に雪山やレトロチックな近代都市が存在し、公式では「さまざまな表情を持つ地方」と紹介されている。ミステリーサークルやルーン文字に似た文字が刻まれた石碑など、伝説の手がかりと思わしき遺跡が其処彼処に見受けられる。
ポケモンバトルが最大のエンターテイメントとなっており、各地にポケモンジムが存在する。ジムリーダーとのバトルはテレビ中継をされるほど。
主人公やNPCの服装から見て寒冷な気候と思われ、モデルはグレートブリテン島……つまりイギリスを南北逆転させたものと思われる。
登場キャラクター
主要人物
今作の主人公かつ、プレイヤーの分身。
主人公が幼い印象だった第7世代と比べると、ポケモンXYのカルム・セレナの様な身長が高めでスマートな出で立ち。
秋物や冬物と捉えられるファッションをしている(服装はブレザー系やポケモンロゴが入ったシャツ、スカジャン、ベレー帽など)。当然衣装替えも可能だが、今回からは髪型の変更やヘアカラー、コンタクトレンズの装着だけでなく眉毛のセットアップも可能となった。
特に女の子は典型的なスコットランド風ファッションをしているため、海外ではよくネタにされているようだ。
今作のポケモン博士。ポケモンの巨大化現象「ダイマックス」を研究している。
女性の博士はアララギ博士以来であり、ナナカマド博士以来の高齢の博士。
マグノリア博士の孫娘で、助手も務める若きポケモン研究者。
ライバルたち
往年のライバルに相当するキャラクター。
後述のダンデの弟で、兄のような立派なチャンピオンになるために主人公と一緒に旅に出る。
性格はやんちゃで元気ハツラツ。
主人公のライバルの1人の青年。
ローズから推薦状を貰っているので、高いプライドを持っているが、とそれに見合った実力を持っており、主人公には不遜な態度を取っている。
チャンピオンになるのを目指している一方、各所で「ねがいぼし」という石を根こそぎ集め回っていたりと、内なる野心を秘めているようで…。
主人公のライバルの1人の可憐な少女。
パートナーのモルペコと共に旅をしており、とある目的を達成する為にチャンピオンを目指している。その見た目から繰り出される冷静な試合運びから彼女に魅了されるファンも多く、後述するエール団は彼女の熱狂的なファンでもある。
ジムリーダー
バトルを楽しむことをモットーとする農家風の人物。
みずタイプの使い手。
スポーティーな装いの褐色肌の女性。
一見穏やかだが、負けず嫌いで熱い闘志を心に宿している。
かくとうタイプの使い手。『ソード』バージョンのみでバトル出来る。
100年の歴史を誇るガラルカラテの申し子。
非常にストイックな性格で、感情を表に出すことはあまりない。
ゴーストタイプの使い手。『シールド』バージョンのみでバトル出来る。
幼くしてジムリーダーになった優秀なトレーナー。
極度な対人恐怖症で、人目を避けるために顔に仮面をつけている。
チャンピオン
公式戦無敗の実力の持つ、ガラル地方のポケモンリーグチャンピオン。
人柄もありガラル地方では絶大な人気を誇る。パートナーはリザードン。
弟は主人公のライバル・ホップで、マグノリア博士の孫娘・ソニアとは幼馴染。
悪の組織
ジムチャレンジを行うトレーナーの妨害行為を行うトレーナーの集団。マゼンタと黒をあしらったパンクロッカー風のコスチュームを身に纏っている。
マリィをチャンピオンにする為に様々な妨害行為を働き、ブブゼラやマリィが描かれたタオルを掲げてマリィの事を全力で応援している。
その他
ダイマックスを導入したバトルによりガラル地方のポケモンリーグを世界的な物にした。
才能を見抜く目も持ち、ダンデやビートをジムチャレンジに推薦したのも彼。
ローズの秘書。冷静沈着な性格の持ち主。
ローズの会社で副社長も兼任し、実質的な経営を任されている。
突如現れた二人組。
端正な顔立ちだが、それぞれが剣と盾をあしらった奇抜な髪型をしている。
ガラル地方に伝わる伝説のポケモンについて、何か知っているらしいが…。
新ポケモン
ガラル御三家
カロス御三家と同様に、今回は単タイプで統一されている。
サルらしい身軽さに加え、木の枝を道具のように扱うことができる知能を持つ。
ほのおタイプのうさぎポケモン。鼻の所の絆創膏のような部分が特徴的。
カートゥーンに登場しそうなウサギに似て、アチャモやニャース、ホルビーなどを思わせるデザイン。
みずタイプのみずとかげポケモン。シャワーズ同様に水に溶け込む能力を持つ。
みずとかげ…ではあるものの、ヒトカゲやキモリとはまた違う、両生類にも似た姿にも見える不思議なデザインのポケモン。
伝説のポケモン
黄金の剣のようなものを咥えている。
繰り出される華麗な攻撃は、相対するものをも魅了する。
『シールド』版に登場する伝説のポケモン。
盾のような鉄壁の鬣を身に纏う。
威風堂々とした振る舞いは、相対するものを圧倒する。
本作で初登場する第8世代のポケモン一覧
それ以外はポケモン一覧を参照
新システム
ダイマックス
ガラル地方で確認されている、特定の場所でのみポケモンが巨大化する現象。特別なトレーナーだけが持てる道具ダイマックスバンドが必要であるが、特殊な鉱物を用いる。
全てのポケモンに適用され、能力が飛躍的に上がり、技もダイマックス技へと強化されるが、1試合につき1匹かつ3ターンまでという制限付き。
キョダイマックス
ダイマックス出来るポケモンの内、特定のポケモンのみに発生する現象。姿が大きくなるだけでなく、メガシンカの様に姿形も変化するのが特徴で、「キョダイマックスわざ」という専用のダイマックスわざを使う事が可能。
アーマーガアや、カジリガメなど今作で初登場するポケモンだけでなく、ピカチュウをはじめ第1世代の1部にも確認されたが、発動出来る個体はごく限られた営巣でしか遭遇できない。会えなくとも力を貯められ、一定量でボールや技マシンと交換可能。
ワイルドエリア
見渡す限りの自然が広がり、複数の街に繋がっているという広大なエリアで、ポケモンでは初のオープンワールドとなっている。
ガラル地方で最も多くのポケモンが生息しており、場所や天気によって出会える種類が変化する他、ランダムとシンボル両方のエンカウントが発生する。
様々なポケモンや道具を探すために、カメラを操作することができる。
スマホロトム
今作のポケモン図鑑は、前作『サン・ムーン』に登場したロトム図鑑 の進化版。
ポケモン図鑑としての機能以外に、自転車に装着することで地上をより早く移動したり、水上を移動することもできる。
マックスレイドバトル
特定の野生ダイマックスポケモンに4人のトレーナーで協力して挑むバトル。
その内の1人のみ1回だけしかポケモンをダイマックスやキョダイマックスがさせられず、仲間との協力が非常に重要となる。
おそらく『ポケモンGO』のレイドバトルを意識していると思われる。
サポートトレーナー(人数が足りない、もしくは1人プレイの際に数合わせに登場するNPCトレーナー)には
ポケジョブ
企業や大学からの依頼を手持ちやボックスのポケモン達が手伝うシステム。公募はパソコンから随時行われており、得意分野があるポケモンに任せた方が優位に進めやすい。
ポケジョブに送り出したポケモンは経験値やきそポイントを入手できるのみならず、珍しい道具をもらえることもある模様。発注にはポケモンセンターのパソコンに常駐するナビ『ロトミ』に介してもらう。
ガラルのすがた
前作の『SM』から登場した、現地の環境に適応するため独自の姿へと変化したリージョンフォームのポケモン達。
姿も生態も大きく異なるほか、他の地方には無いガラル独自の進化を遂げる種類も確認されている。
ランクバトル
『USUM』までのレーティングバトルに似た、新たな通信対戦システム。
ポケモンキャンプ
冒険中に自分のテントを設置して、いつでもどこでも自分の手持ちポケモンと触れ合う事が出来るシステム。
また、きのみや食材を使ってガラル地方で大流行している不思議な料理「カレーライス」を作り、ポケモン達と一緒に食べる事が可能。
マジカル交換
ロトミがいるパソコンに任意のポケモンを預けプレイし続けると、その最中に意中に合ったポケモンがやって来る通信交換の一種。
あかし
捕獲された野生ポケモンの内に紛れてごく希に持っているリボンの一種。『ときどきみる』『はらぺこ』などいくつかの名称がある。所謂おまけ要素。
過去作からの変更点
使用できるポケモンの制限化
過去作から本作に連れていくことができるポケモンはガラル図鑑に登場するポケモンのみとなる。23年続いたポケモンでは2回目の実質的な互換切りであり、以前からユーザー間で噂されていたリストラが現実になったと言える。
これは総数が800種を超え、グラフィックの向上によって表現も豊かになったポケモン全てを、限られた開発期間内に十分なクオリティとバトルバランスの元で仕上げる事が厳しくなった為と説明されており、本作からは一つの世代で全てのポケモンを使う事は出来なくなるとの事。
なお、登場しなかったポケモンも『Pokémon HOME』を介して別の作品で活躍させようとは企画しており、決してないがしろにはしないと語られている。
この大々的な変更は2019年6月12〜13日のインタビューで説明され、長い議論や熟慮の末に踏み切った苦渋の決断であったと説明されている。
この制限化により既存の準伝説・禁止級のほとんどがリストラされているが、唯一、ゲーム中で入手可能な準伝説ポケモンがいる
一部技の削除
ポケモンだけではなく、技もリストラされた。
登場しないポケモンの専用技を筆頭に一部の技が削除されており、見る事も使う事もできなくなっている。
これに加えおんがえし、やつあたり、どくどく、めざめるパワーなど、一部の技のわざマシンが削除されている。
この為、今回はめざパ判定の人がいない。
ビークインの専用技の1つであるかいふくしれいも習得技から削除されるなど、一部のポケモンはアイデンティティすらもぎ取られてしまっている。
今後、第7世代以前のポケモンを連れてこられるようになった際の扱いは現時点では不明である。アップデートで追加される可能性も、そもそも連れてこられない可能性もある。
メガシンカ、Zワザ、レート対戦の廃止
上記のダイマックスが、メガシンカとZワザの要素を掛け合わせた様なシステムの為か、本作ではそれらの強化手段は登場しないとの事。
前作までのレーティングバトルは、上記のランクバトルに差し替えられるらしく、ネット対戦環境そのものが無くなる訳ではない。
性格補正と遺伝わざの後天的な変更
今作でも性格が存在するものも、「ハーブ」と言うアイテムを使用する事で性格補正が可能になった。
また、遺伝技は性別関係なく2匹の同じポケモンを預け屋に預けたいると、タマゴ技を覚えている方のポケモンが覚えていないポケモンの技を覚えるようになった。
一部のポケモンの進化条件変更
前世代まであった場所による進化を遂げるポケモンの進化が、進化の石を使っての進化に変更された。
該当するのはクワガノン、イーブイの進化系2種。
ただ、完全になくなった訳では無く、一部のポケモンはとある場所に行かないと進化しない。
技レコード
第5世代で無限に使用できるようになった技マシンの仕様は本作でも引き継がれているが、それとは別に赤/緑など1回しか使用出来なかった世代の技マシンの仕様を再現したレコード版として登場する「旧世代版技マシン」。ビンテージものであり、1回使用すると壊れてしまう。
LPLEから受け継いだ要素
・フィールド上でのポケモンとの遭遇がシンボルエンカウント式になり、エンカウントの回避や戦う相手を任意で選べるようになった。
なお、シンボルエンカウントはポケモンの生体に合わせて挙動が変わっている。まず、格闘タイプのポケモンは大体が戦う相手を求めているためか襲ってくる。中にはエルレイドやルカリオといった他人の気持ちがわかるポケモンであっても襲ってくるため、少々図鑑設定と異なる部分がある。
また、肉食のポケモンはたいていが襲い掛かってくる。ニューラやレパルダスなど、ネコ科のポケモンは特にそれが顕著だがクスネ系統など襲い掛かってこないポケモンもいる。
また、縄張り意識が強いポケモンも襲い掛かりやすい傾向にあり、心優しい設定のポケモンであるオノノクスであっても、縄張りを荒らしたと判断されると襲われてしまうので、戦闘を回避したいときは注意しよう。
当然のことながら人間の存在を気にしないポケモンもいれば、逆に逃げ回るポケモンもいる。また、他人の気持ちを察知するポケモンは人間を観察するように近くまで寄ってくる挙動を取ることが多い。ワイルドエリアではそれらを観察するだけでも十分に楽しめるほど。
・過去作における道具「がくしゅうそうち」のように、実際に戦闘していないパーティーポケモンも経験値が得られるような効果が特殊な道具無しで常時発揮されるようになった。
・ポケモンの捕獲でも経験値が得られるようになった。
・とあるアイテムを手に入れた後は、いつでもどこでもボックス内に送ったポケモンと手持ちのポケモンを入れ替えられるようになった。
余談
剣と盾が融合したポケモン「ギルガルド」はタイトルや地方のモチーフ的にも本作にピッタリであり、当然ながらタイトル発表時トレンドに上がる事となった。
前作の例があるため、何らかの強化や見せ場に恵まれるとは限らないと思われたが、『ダイマックスカメラ』やCMにてガラル地方に出現する事が確定的になった。
しかし、ガラルのギルガルドは期待に反しナーフされていた。
種族値自体が下方修正されており、専用技であるキングシールドの弱体化、めざめるパワー、どくどくといった一部の主力技のわざマシンが削除され、実質使用不可能となっていた…。
DPt以降のポケモンシリーズではベースになったと思わしき神話が数多く存在した事から、今作のモチーフは舞台のモデルがイギリスであることもあり、アーサー王伝説またはケルト神話になると予想されている。
今作の新ポケモン全体の特徴なのだが、妙に『たかさ』がデカい奴が多い。
特に序盤鳥最大の大きさを誇るアーマーガア(2.2m)、600族で最も大きいドラパルト(3.0m)、ホエルオーを越え、全ポケモン最大の大きさを持つ伝説のポケモン・ムゲンダイナ(破格の20.0m)が代表的である。他にも見た目によらずデカいポケモンは多い。
また、逆に見た目以上に小さいポケモンも多い。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ポケモン ポケモンシリーズ一覧
剣 盾 イギリス
ScottishPokemonTrainer
その他のシリーズのタグ
- 第1世代:RGBP (赤緑、RGB)……リメイク(第3世代):FRLG 、リブート(第7世代):LPLE
- 第2世代:GSC (金銀、GS)……リメイク(第4世代):HGSS
- 第3世代:RSE (ルビサファ、RS)……リメイク(第6世代):ORAS
- 第4世代:DPt (ダイパ、DP、DPPt)
- 第5世代:BW、BW2 (ポケモンBW、ポケモンBW2)
- 第6世代:XY (ポケモンXY)
- 第7世代:SM/USUM (ポケモンSM/ポケモンUSUM)
- 第8世代:剣盾(ポケモン剣盾)