基礎データ
| 全国図鑑 | No.882 |
|---|---|
| ぶんるい | かせきポケモン |
| タイプ | みず / ドラゴン |
| たかさ | 2.3m |
| おもさ | 215.0kg |
| とくせい | ちょすい / がんじょうあご / すなかき |
概要
ポケモン剣盾に登場するポケモン。「カセキのサカナ」と「カセキのリュウ」を組み合わせて復元する事でゲットできる。
一見、アローラナッシーを彷彿させるシルエットだが実際はダンクルオステウスのような古代魚の上半身がステゴサウルスのような下半身の尻尾に接合した外見をしている。
陸上で速く走れたため、大きなアゴと併せて他生物に対しかなり強力だったらしいが、シールドの図鑑テキストでは陸上走行用の足を持ちながら水中でしか呼吸ができないという生物として破綻した生態であるとされ、ショッキングな外見など、同作の化石ポケモンの中でも特に強烈な印象を与えている。
一応、普段は水中にいて餌をとるときなどは短期間だけ陸上で活動する生物と解釈することはできる。
ただ、明らかに合成された姿なのに、ソードでは太古の時代に実際に生息していたと推測するような体の記述があり、プレイヤーを困惑させている。(ちなみにその絶滅理由は脚力とアゴのおかげで無敵すぎて獲物を食いつくしたからというもの)
同じサカナの頭を付けたウオチルドンの方は、呼吸が不自由であるという記述があり、頭部が逆さなせいで呼吸も食事も不自由というこれまた破綻した生態を持つ。
一方で、実際に観察するとどちらもキャンプや戦闘では問題なく活動しており、図鑑テキストの信憑性は不明。
呼吸についてはシールドでしか言及されないので、ソードのプレイヤーにとっては地上活動の生物としか認知できない作品構造になっていたりもする。
かなりブラックなデザインだが、動いてみるとカセキメラ達の中でも早々に違和感が無くなってしまうポケモンだったりする。前傾姿勢で歩行する様子は恐竜のそれであり、カッコイイという意見も。
ノシノシと力強く走る姿とは対照的に表情豊かで不思議な愛嬌があり、結構かまってちゃんなため、大型犬のような感覚をおぼえ魅了される人が発売早々に続出している。
なんかズルい。
なお、「頭を尻尾の先に付けていた」というミスは一見あり得ないように感じるが、実は現実の古生物学者もやらかしたことがあるミスだったりする。
もっとも、それをやらかされたのはウオノラゴンの元ネタと思われるダンクルオステウスでもステゴサウルスでもなく、ましてうっかり2種を合成したわけでもなく、奇しくも同作で登場した「くびながのかせき」の元ネタと思われるエラスモサウルスを復元する過程での出来事だったりするのだが……
性能
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 90 | 90 | 100 | 70 | 80 | 75 |
タイプはキングドラやパルキアと同じみず・ドラゴンの複合タイプである。
パラメータは物理寄りのバランス型で、見た目のわりに案外尖りの無い平坦な能力。
最大の強みは本種とウオチルドンだけが使えるエラがみ。威力85・命中100の安定したみず物理技で、先制できれば威力が2倍というぶっ飛んだ効果があり、さらにがんじょうあごの対象となる。
先制時の威力は85×2×1.5(タイプ一致)×1.5(がんじょうあご)で382.5となる。
こだわりスカーフやおいかぜのサポートで先手を取ってエラがみを使う戦法がシンプルに強く、上手くハマれば相性がいまひとつでも一撃で倒せるほどの火力を誇るため、対戦にもさっそく顔を出している。
マックスレイドバトルにおいても、火力の高さや演出時間の短さもあって人気が高まっている様子。
この382.5という目覚ましい破壊力は、水タイプの威力を上げられるあまごいなどの天候変化技およびとくせい、バトン戦略やダブルバトルによる各種バフなどによりまだまだ上げられるというとんでもない可能性とロマンを持っている。
上手く重ねられれば一撃で倒れない相手は誰一人いなくなるとまで言われており、エラがみに心血注ぐトレーナーも次々と出てきている。古代最強の名は伊達ではない。
ただしバフの重ねがけが中心となる戦略ほど崩されやすいという欠点は無視できず、ちょすいやかんそうはだなどによりエラがみそのものを無力化されることもある。当たれば並大抵の相手は消し飛ぶが良くも悪くもロマンであることは念頭に置き、まずはバフをどの辺りで妥協するか、他のポケモンとの連携はどうするかをよく考えよう。