米国務長官「人権弾圧の証拠」 ウイグル文書で中国批判

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2019/11/27 5:31

26日、記者会見するポンペオ国務長官(ワシントン)=AP

26日、記者会見するポンペオ国務長官(ワシントン)=AP

【ワシントン=永沢毅】ポンペオ米国務長官は26日の記者会見で、中国政府による新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族への弾圧の様子を示した中国当局の内部文書について「中国共産党が人権を踏みにじっている証拠だ」と述べ、中国政府を批判した。拘束されたウイグル族の即時解放を改めて求めた。

ポンペオ氏は文書が「ウイグル族への残虐な拘束と組織的な弾圧の詳細を示している」との認識を表明。文書の公表によって、中国に政策変更するよう圧力を求める米国への協力の輪が広がることに期待を示した。

文書は国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が報じたもので、大規模な監視システムを通じて多数のウイグル族を危険分子とみなし大量に拘束。中国語の使用や民族文化を捨てるよう強要しているという。米紙ニューヨーク・タイムズも同様の文書を報じている。

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