ステラは、NHKの番組を中心にテレビ・ラジオの情報をお届けする週刊誌です。

Wekly Topics

【ラジオ】
第40回「BKラジオドラマ脚本賞」
入賞した3人が授賞式に出席!
[本誌 12/6号(11/27発売)に掲載]

 NHK大阪放送局(BK)が主催する「BKラジオドラマ脚本賞」。1980年から始まったこの賞は、連続テレビ小説〈ええにょぼ〉を担当した東多江子をはじめ、テレビやラジオで活躍する数多くの脚本家を輩出してきた新人作家の登竜門だ。

 2019年度は19歳から85歳まで、前年を大幅に超える147編の応募があり、その中から最優秀賞と佳作が選出された。

 最優秀賞を受賞したのは、三谷武史さんの『家鳴り』。空き家となった実家の処分を巡るヒューマンドラマだ。「現代的な問題を静ひつなタッチで描き、人物造形もしっかりしている」と、審査会では高評価が集まった。授賞式に臨んだ三谷さんは「『BKラジオドラマ脚本賞』は、私たちシナリオコンクールに応募を続けている者にとってはなかなか大きな賞で、有名な先生方を輩出している歴史ある賞です。その中に並ばせていただけるということを、大変光栄に思っております」と喜びを語った。

 そして、佳作には、若い男女のラブストーリーを描いた、菅浩史さんの『いつもの待ち合わせの駅での奇跡』と、看護師の女性を主人公に、生き別れとなった父との再会と心の葛藤を描いた、八田明子さんの『六甲おろしの子守唄』が選ばれた。
 受賞に際し、菅さんは「シナリオでは、いろんなセリフを書けるという自負があったんですけれど、ここでは気の利いたことが全く言えなくて、ただうれしいです。本当にありがとうございました」とコメント。
 また、八田さんは「まだラジオの脚本を書き始めて時間がたっていないので、いろんな意味で、ラジオでやっちゃいけないな、というようなことを、実はずいぶんやってしまったと、応募したあとで気がつきました。それでも次につながると思っておりますので、これからも頑張って書き続けてまいりたいと思います」と抱負を述べた。

 最優秀賞の『家鳴り』は〈FMシアター〉(NHK―FM)で、今年度中に放送の予定。


左から、菅浩史さん、三谷武史さん、八田明子さん。

ステラホームページへ
S