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内景 移動指揮センター 司令室
カークヒルの大量の電子装置が並ぶ中、トラウトマンは座っている彼の背後を、やや落ち着かなさげに歩き回っている。
彼は、電子機器の棚二つに挟まれて場ちがいに置かれている自動販売機に向き直る。
彼はコーヒーを出そうとしない自動販売機を殴りつける。
トラウトマンは、特殊作戦士官のカークヒルが数百万ドルの機器の真ん中で小銭を取り返そうと空しく機械を叩いているのを見つめる。
外景 飛行士たちのテント
擬装用の天幕の隣にあるテントが、ドイルや彼の整備士たちのための宿舎になっている。
木箱がテーブルや椅子として、50ガロン入りのドラム缶が裏壁として使われている。
ドイルはランボーやブリューワーと一緒に計画の検討を続けている。
ドイルはブリューワーが何の気なしに煙草に火を点けたことに気づく。
ブリューワーはポンプの周囲にジェット燃料のプールがあるのをちらりと見る。
ランボーがブリューワーの唇から煙草を摘みとる。
彼はブリューワーの眼を見ながら、火のついた煙草を燃料のプールへ弾き飛ばす。
煙草の火が消える。
ランボーはふらりと歩いて行ってしまう。
外景 ベースキャンプ 滑走路 夕暮れ
ランボーとブリューワーが走っている。プレハブ式の滑走路の金属板が彼らの足の下で鳴っている。2人が近づいてくると、ブリューワーが息をつきながら作戦を暗唱しているのがわかる。
ブリューワーは呆れて眼をくるりと回してみせる。
外景 ベース・キャンプ 夜
照明灯の下、ランボーとブリューワーが格納庫近くの地面にうつ伏せになって、腕立て伏せを繰り返している。
2人はぜえぜえ喘ぎながらうつ伏せに横たわる。ブリューワーが先に立ち上がる。
ランボーが腕立て伏せの体勢を取るが、今度は片腕だけだ。彼は腕立て伏せを始める。1回、2回、3回…
内景/外景 装備品テント 昼間
ブリューワーが暗緑色の箱を抱え上げ、テントの中にあるテーブルに置く。それは上部に複雑な操作盤の付いた、大型の野戦無線機のように見える。
彼は折り畳み式の皿型アンテナをトントン叩く。アンテナはカールコードで本体とつながり、三脚に載っている。
彼は近くにあるMTOC(移動指揮センター)を指差す。
彼はランボーの表情に気づく。
内景 ランボーのテント 夕暮れ
ランボーが背中を丸めて寝台に座り、何か細かな作業をしている。
手元のクローズ・アップ
彼は艶消しの黒に塗られたピストル型クロスボーのトリガー機構を、外科医のような精密さで研磨している。
アングル替わって
ランボーがクロスボーを構える。弓は引かれているが、矢は装填されていない。カチャッ。クロスボーは滑らかに作動し、彼は満足する。
内景 装備品のコンテナ 夜
輸送用の木箱のクローズ・アップ。蓋に金てこが差し込まれ、開けられる。
ブリューワーをとらえたアングルで
彼は望遠スコープのような装置を取り出す。
画面引いて
ブリューワーが輸送用の木箱に囲まれているのがわかる。彼は何も置かれていない長いテーブルにそのスコープを置くと、次の木箱に取りかかり、ざらついた蛍光灯の明かりの下で作業を続ける。
いくつかのアングルからのクローズ・アップ ジャンプ・カットで
ブリューワーがプラスチックの梱包材から電子試験装置を取り出し、テーブルに置く。
彼が自動小銃を持ち上げ、機関部をチェックする。
他の電子装置が、テーブルに並ぶピカピカの機械類に加わる。
別の、より小さい自動火器、マック10短機関銃が箱から取り出される。
クローズアップで、ブリューワーの手がマック10の銃身にサイレンサーをねじ込んで行く。
内景 ランボーのテント
ランボーの手元のクローズ・アップ。特殊部隊用のライル・ナイフ(ナイフ作家のジミー・ライルが制作した戦闘用ナイフ)を握っている。彼は刃に沿って入念に砥石を動かしている。
内景 装備品のコンテナ
ブリューワーがオシロスコープを使って、暗視スコープを調整している。満足すると、彼はライフルの上面にそれを取り付けはじめる。
内景 ランボーのテント
ランボーの超クローズ・アップ。ほぼ真っ暗な中、彼は二種類のグリーンのカモフラージュ・ペイントで、顔を縞模様に塗っている。
その効果で、彼はこの世のものではないように見える。
内景 装備品のコンテナ
ヘッドホンを着けたブリューワーが、望遠マイクの音声プロセッサーを通して試験信号を聞いている。彼は望遠マイクをアサルトライフルに取り付ける。
内景 ランボーのテント
ランボーの手のクローズ・アップ
ランボーの手にも緑色のカモフラージュ・ペイントが塗られている。
彼はロウソクを使って、ライル・ナイフの刃に巧みに煤をつけて黑くしていく。
内景 装備品のコンテナ
ブリューワーが長テーブルの端に立っている。そこには信じられないほど様々な装置や銃器、補給品、工具セット、水筒、糧食がパーティーのように広げられている。
ドイルがそのそばで寝そべって、作業用の蛍光灯のまわりを飛び回る虫たちを見つめている。
2人は振り返って、照明の光が届かない暗がりからランボーが見つめているのに気づく。
ブリューワーは並んだ品々をちらりと見る。
彼は背を向けて、暗闇に消える。
ブリューワーがいぶかしげにドイルの方を向く。
カット替わって
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