映画のボツ脚本・準備稿を訳して読んでみるブログ

海外のSF映画やホラー映画のボツ脚本や準備稿をぼちぼち和訳して読んでみるブログです。

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156 タンク車の運転席 昼間

マックスは肩からベアクロウを抜こうともがいている。そのとき、彼はなくなったドアの向こうを野生児が飛び去るのを見る。
マックスは伸ばせるだけ腕を伸ばして…野生児を捕まえ、タンク車の運転席に放り込む。
マックスと野生児が外を見たそのとき、ジャイロコプターが激しく揺れて地面に墜落する。


157(判別不能)

略奪者たちはタンク車に群がり、スメグマ・クレージーの一人が別のタイヤを撃つ。モホーク・バイカーも撃ち…別のタイヤを破裂させる。


158 タンク車の運転席

マックスは床の上を転がる散弾を指して野生児に叫ぶ…
野生児は散弾を拾い上げ、マックスは彼に銃を手渡す…
あのゲイボーイ・バーサーカーがまたボンネットの上に這い戻り、クロスボウに手を伸ばしている。
野生児は最初の散弾を逆さまに差し込もうとしている…

マックス
ちがう!逆だ!

野生児は最初の散弾を銃に差し込む。そしてもう一発も…
彼はガチャンと薬室を閉じ、ゲイボーイ・バーサーカーに狙いをつけようとする…だがどこに引鉄があるのかわからない。
ゲイボーイ・バーサーカーがクロスボウを取り上げる…
マックスは銃を取って構え、撃つ…
ゲイボーイ・バーサーカーは車体の側面へ消える…
マックスは銃口をベアクロウ・バイカーの肘のくぼみに押し当てる。
彼は撃つ…
ベアクロウ・バイカーがタンク車から転落する…片方の腕と、マックスの方に突き刺さったクロスボウつきの手甲を残して。


159 タンク車の後部 昼間

ヒューマンガスはラウドスピーカーで怒鳴りながらタンク車の攻撃を指揮している。
四連装銃つきのロードレーサーが前に出てきて矢を発射する…
さらに二つのタイヤが引き裂かれる…
タンク車ががたがた揺れる。
野生児は助手席側の窓から外を見る。
マックスは必死にタンク車を安定させようとしている。
野生児は粉砕されたフロントガラスを通ってボンネットの上に這い出る…
マックスが見守る中、野生児はボンネットに置かれたクロスボウを取り上げる。

マックス
戻るんだ!危ないぞ!

野生児には彼の言葉が理解できない…
マックスが捕まえて引き戻す前に野生児は屋根に上がる。
別のタイヤが破裂して、タンク車はまたがたがた揺れる。
マックスはリア・ウインドウごしに、野生児が運転席の屋根からタンク車の上へ飛び移るのを見る。野生児が視界から消える。


161 タンク車の上面 昼間

野生児はタンク車の上面を這いながらクロスボウの弓を引こうとする…
弓があまりに強すぎて、彼には引くことができない。


162 タンク車の後部 昼間

また別のタイヤが撃たれる…
そしてまた別のタイヤが。駆動輪がひとつホイール・リムから脱落する。


163 タンク車の上 昼間

タンク車が急に傾き…野生児は側面の有刺鉄線の中に滑り落ち…クロスボウは道路に落ちてしまう…                         

164 タンク車の後方 昼間

パパガロはローンウルフ・マシンを道路に戻している…彼は略奪者の群れを追跡し始め、タンク車の右側に出ようとしている。
前方左に、ウェズのレッカー車がタンク車の横に並ぼうとしているのが見える。
あちこちでタイヤの破片が地面を叩いている…タンク車は一方に傾いて…速度が落ちている。


165 タンク車の側面 昼間

野生児はもう一度タンク車の上面に登ろうとしている。ウェズのレッカー車が画面に入ってくる。
ウェズが撃つ…
クロスボウの矢が野生児の犬皮の服に突き刺さり、彼はタンク車の側面に釘付けにされてしまう…
彼は逃れようとする…犬皮の服を裂いて矢を外し、タンク車の上面へもう一度手を伸ばす。
ウェズがもう一度撃つ。
矢は野生児の腕を貫き、彼をタンク車に釘付けにしてしまう…


166 タンク車の前面 昼間

マックスは壊れたタンク車を必死で運転している…彼はギアをシフトダウンし、ハンドルと格闘する。
パパガロが運転手側に並んできて叫ぶ。

パパガロ
飛び移れ!もう終わった。飛び移れ!

マックスは野生児を探して周囲を見回す…
タンク車は道路を外れ、路肩の盛り土に乗り上げ、やがて停まる。

パパガロ
飛び移れ!

マックス
あの子は!?

パパガロ
忘れろ!飛ぶんだ!

マックスはためらう。
略奪者たちがタンク車の上に集まってきて、パパガロはエンジンを吹かし…土埃を巻き上げる。
マックスはジャンプする。ベアクロウ・バイカーの片腕はまだ彼の肩に刺さったままだ。
彼はローンウルフ・マシンの車体後部のロールバーをつかみ、車に乗り移ろうとする…そして足がかりを見つける。マシンは轟音を上げて走り去る。


167 走行不能のタンク車 昼間

ヒューマンガスは走れなくなったタンク車に追いつく。ウェズともう一人のモホークがタンクの上にいる。
ウェズがハッチを開ける…
モホークがタンクに片手を差し入れ、苦しげな声を上げる。
彼が取り出したのは一握りの砂だ。
下ではヒューマンガスが放出口のホースを開けている。
道路に砂がこぼれる。
彼の上方で、野生児が片手だけでぶら下がっている。激痛を感じているにもかかわらず…彼はにやりと笑ってみせる。

別のモホーク
全部これだ…ガソリンはないぜ。

怒りに青ざめたウェズが、柔らかな口調でしゃべる。

ウェズ
ガソリンがどこにあるかはわかってる。

ウェズはさっと向き直ってクロスボウを撃つ…
矢がヒューマンガスのマスクに深々と突き刺さる…
大男は地面にくずおれ、死ぬ。

他の略奪者たちが到着する。彼らの車が急停車し、スメグマ・クレージー二人とゲイボーイ・バーサーカー二人がジェリカンを頭上に振りかざして飛び降りてくる。
ウェズともう一人のモホーク、他に二人が撃ちはじめる。
あとから来た4人の略奪者たちが地面に倒れる。        

 

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