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126 精油設備の塔 高いアングルから 全景をとらえて 昼間
キャンプの一番奥にタンク車が停まっている。その向こうで、ジャイロ・キャプテンが自分のジャイロコプターのローターを回している。
キャンプで鹵獲された後、装甲板を取り付けられたデューン・バギーとローンウルフ・カーが、タンク車の両側に待機している。
ゲートの外ではクロスボウの射程のすぐ外に、略奪者たちの車両が扇の形に集結している。その中央にヒューマンガスのマシンが停まっている。
127 キャンプの中 昼間
マックスはタンク車の中に座り、運転装置を調べ、この車に慣れようとしている…
タンク車のステップに女戦士が立っている。
メカニックがタンク車に登ってきて、彼女はそちらへ振り向く。彼は「自分を止められるものなら止めてみろ」と彼女を睨みつける。
マックスが大型のエンジンを始動させる…
128 (判別不能)
ウェズがレッカー車の後部に立ち、彼の向こうには扇状に並んだ車たちが見える。エンジンは轟音を上げ、今にも前に飛び出しそうだ…
ヒューマンガスのマシンがゆっくりと画面に入ってくる…
彼の車の前面に縛りつけられた二人の犠牲者は、頭にフードをかけられている。
129 キャンプの中 昼間
マックスはエンジンの回転をどんどん上げていく。
女戦士がタンク車の上に登る…
パパガロが車のエンジンをかける。
女戦士は装甲板の後ろの彼女の持ち場に、野生児がしゃがみこんでいるのを見つける。女戦士は野生児の腕をつかんでマックスに渡し、マックスは彼を地面に降ろす。パパガロが誰かに野生児を連れて行けと叫ぶ…
ラスティ・ガールが走ってくる…野生児は彼女から身をかわす。マックスがクラッチを繋ぐ。タンク車はがたごとと前に動き出し、キャンプの幅いっぱいを走りながらスピードを上げていく。スクールバスのハンドルを握るビッグ・レベッカがバスを脇へ動かし…キャンプ入口の土手道で炎上したロード・レーサーの残骸と、その向こうの略奪者たちが見えるようになる。
130 キャンプの外 昼間
ヒューマンガスが自分のガン・ケースを開け、44口径のマグナムを取り出す。残っている四発の弾丸は回転式の弾倉に装填されている…
131 キャンプの中 昼間
デューン・バギーとローンウルフ・マシンがタンク車のすぐ後ろを走っている。
野生児がパパガロの車の後部に飛び乗る。
女戦士とメカニックは身体を低くして身を伏せ、タンク車は轟音を上げてゲートを出て、焼け焦げた残骸を濠の中へ弾き飛ばす。
ヒューマンガスは銃を構え、近づいてくるタンク車へ慎重に狙いをつける…
タンク車はスピードを上げて彼の方へ走ってくる。ジャイロコプターがキャンプから飛び立って略奪者たちの頭上を飛び去る。
ジャイロ・キャプテンが火のついた火炎瓶を三個投げ落とす。
火炎瓶は扇型隊形の端にいるロード・レーサーに命中し…ロード・レーサーは爆発炎上する。
ジャイロ・キャプテンは嬉しそうに歓声を上げる。
132 強行突破 キャンプの外 昼間
ローンウルフ・マシンとデューン・バギーを従えて、マックスはタンク車を燃えているロード・レーサーの方へ向ける。
ヒューマンガスが撃つ…一度…
弾丸はタンク車の前面に取り付けられた装甲板に凹みをつけるが、それ以上の効果はない。
二度…三度!
もう二つ凹みができただけだ。
タンク車は炎上する残骸を弾き飛ばし…略奪者どもの防衛線を突破して走り続ける。
133 ジャイロコプターの機上 昼間
ジャイロキャプテンは旋回して高度を下げる。
旋回しながらジャイロ・キャプテンは手にした別の火炎瓶でヒューマンガスのマシンを狙い、さらに降下する。
ヒューマンガスは顔を上げ、リボルバーの銃口を上に向け、接近してくるジャイロコプターに狙いを付ける。
ヒューマンガスが撃つ!
弾丸は命中し、右のラダー・ペダルに穴を開ける。 ジャイロ・キャプテンは火炎瓶を捨てて悲鳴を上げ、下の方を見る。彼の右足の残骸から血があふれ出している。
134 (判別不能)
マックスはちらりとジャイロコプターを見上げる。ジャイロコプターは不安定に頭上を飛び去り、地平線へ飛んで行く。
タンク車の上では女戦士とメカニックが武器を撃つ準備をしている。
彼らの背後でヒューマンガスとその部下の群れが丘を超えてきて、タンク車を追う。
突然、略奪者の車両三台が急停車して、キャンプの方へ引き返し始める。キャンプでは残りの車両が自由を求めて脱出しようとしている。パネル・バンと他の三台は黄色いバスを従えて土手道へ出て行く。車はキャンプの裏手に回り、大陸横断へと出発する。
ヒューマンガスはマイク・アンプを使って部下たちに叫ぶ。
略奪者の三台の車は方向を変え、またタンク車の追跡に参加する…ドカーン!巨大な閃光が空を満たす。キャンプから炎が吹き上がり、更に地面を揺るがす爆発が続く。
キャンプの住人たちが、自分たちの持って行けないものを破壊したのだ…
ワイプ
135 デューン・バギーの事故 ハイウェイ 昼間
タンク車がスピードを上げてこちらに走ってくる。デューン・バギーとローンウルフ・マシン、そして追跡してくる略奪者たちの車がその周囲を取り巻いているのがわかる。
マックスはギアを入れて顔をしかめる。今では彼の脚からかなりの血が流れている…
彼は助手席側を見る。ブラックスミスが運転しピスモが乗るデューン・バギーがタンク車の前方で道路に飛び乗ってくる。
スキンヘッドたちが乗ったレッカー車がデューン・バギーの運転手側へ突っ込んでくる。
デューン・バギーの後部でピスモはクロスボウを構える…それには気づかず、ピスモの背後でウェズの屋根なしレッカー車が急速に接近してくる。
レッカー車の後部に乗るスキンヘッドの一人がクロスボウを撃つ…
矢はピスモの耳をかすめていく。ピスモがクロスボウを撃つ…矢は命中するがスキンヘッドの防具で跳ね返ってしまう。そのスキンヘッドがニヤニヤ笑う。ピスモは急いで次の矢をつがえる…
2人目のスキンヘッドがピスモを狙ってクロスボウを構える。そのスキンヘッドの後頭部に一本の矢が突き刺さる。
ピスモは顔を上げて、女戦士が自分の長弓に次の矢をつがえているのを見る。
ピスモは彼女ににっこり笑う…彼の背後でウェズの腕が伸びてきて、デューン・バギーのロールバーにクレーンの鎖を巻きつける…
レッカー車がスピードを上げる…鎖がピンと張りつめて…
ピスモは空中に放り出されて悲鳴を上げる。
ウェズのレッカー車がデューン・バギーを斜めに引っぱる…
バギーはタンク車の前で横転する…マックスには他にどうすることもできない。
排障器がデューン・バギーを脇へ弾き飛ばし、バギーは道路から転がり出る。
マックスはタンク車を道路から外れさせまいと必死でハンドルを操作する…
彼はサイドミラーを見る。ロード・レーサーが二台とデューン・バギーが一台、その後ろからヒューマンガスのマシンがタンク車を追ってくる。
タンク車上面の装甲板の後ろから、メカニックが火炎瓶を投げる…
タンク車の後ろに陣取る「農夫」も同じく火炎瓶を投げる…
二個の火炎瓶は一台目のロード・レーサーに命中する。ロード・レーサーは爆発的に炎上し…もう一台のロード・レーサーの方へ曲がって道路を外れ、略奪者のデューン・バギーに衝突する。
やむを得ず道路から外れて走っていたパパガロは、きわどいところでその残骸を避ける。
136 マックス、ドアを失う 昼間
スキンヘッドたちの乗るレッカー車が運転手側のドアに近づいてくる。
2人目のスキンヘッドがカギ付きのロープを振り回し、投げつける。
ロープはタンク車の運転席めがけて飛び…運転席の窓に飛び込み…マックスの膝の上に落ちる…
レッカー車はタンク車から離れて行き、ロープがピンと張りつめる。
ロープの先端のカギがマックスの腕の上を引きずられていき、袖の一部を裂き、ドアに引っかかる…
レッカー車がブレーキをかける…マックスのいる側のドアが蝶番からもぎ取られる…
137 タンク車の後部の出来事 昼間
レッカー車の運転席に乗る一人のスメグマ・クレージーは、この攻撃の成功に勇気を得る…
レッカー車はタンク車の後部へ接近していき、彼はカギつきロープを振り回す。
「農夫」が装甲板の後ろからさっと姿を現してクロスボウを撃つ。
矢はレッカー車を外れ、四連装銃を装備したロード・レーサーの運転席に張られた金網を抜けて運転手のヘルメットに突き刺さる。
運転手はヘルメットを脱ぐ…矢は彼の頭皮にわずかに凹みをつけている。
スメグマ・クレージーはカギつきロープを投げつける…
カギは「農夫」の脚に引っかかり、彼をタンク車後部の装甲板の縁に釘付けにする。
ケーブルがピンと張り、「農夫」は悲鳴を上げる。
マックスはタンク車が急に引っ張られるのを感じ、ギヤをシフトダウンする…
レッカー車は引きずられていき、操縦不能になって方向を変える。
その荷重でタンク車の後部装甲板のリベットがいくつも飛ぶ。
装甲板は一体になってもぎ取られ…「農夫」と後輪を守る覆いが一緒にタンク車から脱落する…
レッカー車は横転し転がっていく…
138 メカニック、火炎瓶を落とす 昼間
タンク車の上でメカニックが別の火炎瓶に火をつけている…
彼は投げようと振りかぶる…
四連装銃を装備したロード・レーサーが横に並んできて発砲する。
矢のうち三発はカンカンと音を立てて装甲板に跳ね返される。
四発目はメカニックの振り上げた腕に命中する…
火炎瓶が落ち…タンク車の上面で割れて…炎が広がる。
ヒューマンガスはもう守る者のいないタンク車の後部目指してスピードを上げる。彼はロープを引き、車の前部に晒されている犠牲者たちのフードを脱がせる。
犠牲者たちが悲鳴を上げ、彼らの前にタンク車の後部が急激に迫ってくる。
139 ウェズ、最初のタイヤを仕留める 昼間
マックスは助手席側のサイド・ミラーを見る…
ウェズの屋根なしレッカー車が、牽引車の後輪の横に並んでくる。
ウェズが一つ目のタイヤを撃つ…
タイヤが破裂する…ワイヤーとゴムがバタバタと音を立てる…
ウェズは次の矢をつがえ、別のモホーク…手首のクロスボウに、異様なベア・クロウを二つ取り付けている…がレッカー車の後部でバランスを取っている…タンク車に飛び乗ろうとしているのだ。
背景にパパガロが乗るローンウルフ・マシンが姿を現す。
140 女戦士、撃たれる 昼間
女戦士は振り返って、メカニックは炎が手に負えなくなっているのを見る。彼はむなしく、服に火が燃え移るのを止めようとしている…
女戦士は立ち上がり、ベア・クロウのバイカーに矢を撃ちかける…矢は防具に当たり、バイカーはバランスを崩す。
女戦士はメカニックのいる方へタンク車の上を這っていく。略奪者の二人が矢を放ち、彼女は撃たれる。一発目は腹に巻いた防具に、二発目は大腿に…
ローンウルフ・マシンからパパガロと野生児は、彼女が前へよろけるのを見る…
レッカー車の中ではウェズが次の矢をつがえて女戦士を撃つ。矢は彼女の背中に命中し、彼女は身をよじって有刺鉄線網の中へ倒れこむ。
彼女は有刺鉄線の中でもがき、マックスはどうすることもできずにバックミラーで見ている。
141 屋根なしのレッカー車 昼間
ウェズは次の矢をつがえている。ローンウルフ・マシンがレッカー車の横に並んでくる。
野生児が金属のブーメランを投げつけ…ウェズが腕につけたクロスボウに命中して狙いを邪魔する。
レッカー車を運転しているマスクを付けたモホークは状況を見ようと振り返る…パパガロが手首につけたクロスボウを撃つ。
矢はマスクのモホークの首を貫通し、モホークは悲鳴を上げる…
屋根なしレッカー車は方向を変えてタンク車から離れていく。
ウェズはバランスを失ってよろける…
ベア・クロウのバイカーは手がかりを求めてタンク車の側面の有刺鉄線をつかむ…
レッカー車は操縦不能になり大きく針路を外れていく。有刺鉄線にしがみつくベア・クロウのバイカーを残して。
ウェズは這って運転席にもぐりこみ、車の操縦を取り戻そうとする。
142 女戦士とメカニック 昼間
有刺鉄線に服が引っかかって動けない女戦士は、タンク車のタイヤの方へずり落ちていきながら、なんとか意識を保とうとしている。
どうにか火を消したメカニックは彼女の方へ這っていく。女戦士の服が裂ける…メカニックの手が伸びる…伸びて…伸びて…そして彼女をつかまえる。
一台のロード・レーサーが二人の横に並んでくる。
マックスはその車の運転手…ゲイボーイ・バーサーカーだ…がメカニックに向けて矢を放つのを見て叫び声を上げる。
メカニックは身を震わせ、女戦士の身体が滑り…彼女の重さに引きずられて二人ともタンク車から落ちてしまう。
143 マックスの攻撃 昼間
マックスは激怒し、彼の手首を支える吊り帯を引きちぎる。彼は隣の席に置いていたショットガンをつかむ。彼は散弾銃をぐるりと巡らせて、そのロード・レーサーに左右の薬室の散弾を撃ち込む。一発目はフロントガラスを粉砕し、二発目はボンネットを吹き飛ばす…
運転するゲイボーイ・バーサーカーは傷を負っていない。
マックスはぐいとハンドルを回す…
タンク車がロード・レーサーの方へ大きく曲がり、標識をへし折ってロード・レーサーを路外に押し出す…
タンク車はロード・レーサーを弾き飛ばし、横転させ、別の略奪者の車に激突させる。
マックスはギアをシフト・ダウンし、タンク車をハイウェイに戻す。あのベア・クロウのバイカーは必死でタンク車にしがみついている…
マックスは散弾の残り4発のうち2発をつかみ、ショットガンに手早く装填する。
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