大相撲九州場所で43回目の優勝を果たした横綱白鵬(34)=宮城野=が、千秋楽から一夜明けた25日、福岡市内のホテルで会見。優勝50回の大台を今後の目標に掲げた。
4場所ぶりとなる令和初Vを力に、新たな前人未到の頂へ視界が開けてきた。これまでは、来年の東京五輪までの現役続行を目指してきた第一人者が、力強く上方修正した
「目標は45回。その後は50回ですかね。令和元年11月25日、皆さんの前で言ったことを忘れないでね。2年後か3年後か分かりませんけど。ということは、東京オリンピックを越すなあ」
来年3月には35歳。九州場所優勝9回で最多に並んだ千代の富士が、35歳5カ月で記録した横綱最年長V(1958年の年6場所制以降)の更新にも、意欲を見せる形となった。
数々の記録と並んでモチベーションとなるのが、若手の成長だ。新三役で11勝し、大関候補に名乗りを上げた朝乃山を「左前まわし右四つというのが、似ているところもあります。ようやく今年、花を咲かせた」と名指しで期待。その上で「型を持って型にこだわらない」と金言を贈った。