南半球の最高峰リーグ、スーパーラグビー(SR)参戦5年目となる日本チームのサンウルブズは26日、来年2月に開幕する20年シーズンの第1次メンバー15人を発表した。日本人では早大主将のSH斎藤直人(22)が、4年後のW杯フランス大会に向けた“新星候補”としてただ一人選出された。
記者会見した大久保直弥ヘッドコーチ(HC)は言葉に力を込めた。
「若い選手はチャレンジし続けるべきだ。斎藤くんには田中史朗、流大の次の時代のSHとして、ベテランにプレッシャーをかけられる存在になってほしい」
日本人選手が大学生の斎藤だけになったのには理由がある。従来は多くの選手がトップリーグ(TL)の各チームに所属したままサンウルブズに参加してきたが、今季はTLとSRの日程が完全に重なる。各チームが東京五輪に向けた7人制日本代表候補に加えてサンウルブズにも選手を送り出すのも困難を極める。この日発表された15人に日本代表経験者はゼロ。渡瀬裕司CEOは公表できない“内定”選手が約10人いることを明かしたものの、選手層の薄さは否めない。
だが、この状況は若手にはチャンス。斎藤は昨秋の日本代表候補合宿に参加したが、今春のケガもあってW杯日本大会の代表選考対象に入れず、「本気で狙っていたから悔しかった」と振り返る。
その悔しさを対抗戦でぶつけ、12月1日の早明全勝決戦に臨む早大を主将として引っ張っている。斎藤にとって、このサンウルブズでの活動は、4年後のW杯に向けた“第一関門”。次代の日本代表を目指し、2020年限りでのSR除外が決まっているサンウルブズのラストシーズンに挑む。
▼斎藤直人(さいとう・なおと) 1997(平成9)年8月26日生まれ、横浜市出身の22歳。早大スポーツ科学部4年。165センチ、73キロ。SH。3歳のときに横浜ラグビースクールでラグビーを始め、桐蔭学園高では2年時に高校日本代表、3年時に全国高校大会(花園)準優勝。早大では1年からレギュラーで、3年時にはジャパンAに選ばれた。