フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯に出場した日本勢が24日、札幌市内で一夜明けの取材に応じた。女子2位の紀平梨花(17)=関大KFSC=は演技の質を高めて、GPファイナルでロシア勢に対抗することを誓った。
大会連覇を逃す、総合2位だった紀平が一夜明け取材に応じ、あらためて今季鮮烈なシニアデビューを果たしたロシアの新鋭3人との戦いが、厳しいものであることを吐露した。
「昨年(のファイナル)はノーミスすれば大丈夫だった。でも、今回はノーミスしても加点がどれだけ多いとか、レベルの取りこぼしなどで、順位がすごく変わってくるぐらい厳しい戦いになる。本当に完成度の勝負になるので、しっかりクリーンな演技がしたい」
12月5日に開幕するGPファイナル(イタリア・トリノ)は2連覇を目指す大会だが、今年のタイトル防衛は甘くない。今季のGP2戦を見ると、スケートカナダで4回転ジャンパーのトルソワに、NHK杯では同じトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に持つコストルナヤに、それぞれ10点前後の差をつけられての敗戦を強いられたからだ。
「4回転サルコーはファイナルまでに完成度を高められれば入れようかなと思うが、(試合直前の)最後に決める」
代名詞のトリプルアクセルをSPとフリーで計3本成功させ、さらに4回転サルコーを日本女子として初めてシニア大会で跳べば、雪辱の可能性は高まる