入館者5万人突破を祝う来場者(京都府福知山市内記・福知山城)

入館者5万人突破を祝う来場者(京都府福知山市内記・福知山城)

 明智光秀が築城した福知山城(京都府福知山市内記)の年度入館者が初めて5万人を突破した。大河ドラマの放映を前に、早くも「光秀効果」が表れている。このほど、同城本丸広場で記念セレモニーがあり、来場者とともに記録更新を祝った。

 福知山城は1579年ごろ、光秀によって築城された。1873年の廃城令で石垣・銅門以外の大半が失われたが、1986年に市民の寄付金を集めて天守閣が再建された。
 本年度の入館者は11日に5万人を突破し、12日終了時点で50478人になった。天守閣が再建されて以降の最高は87年度の48792人だった。
 入館者数は93年度から減少傾向で、水害の影響などもあり2万人台で推移した時期もある。昨年4月に光秀が2020年の大河ドラマの主人公に決定し、増加に転じた。福知山城の職員は「以前は1日に50人ほどだったが、最近は300人もの入館者がある。大河ドラマが決まり、広く報じられるようになったからでは」と話す。
 記念セレモニーでは、来場者の中から抽選で選ばれた人に記念品が贈呈された。福知山観光協会のキャラクター「光秀くん」と「ひろこさん」との記念撮影もあり、5万人突破を喜び合った。
 夫(71)と訪れた女性(56)=精華町=は「ガイドさんに教えてもらい光秀の歴史を学べた。来年の大河ドラマも楽しみ」と話していた。