さあ、今日はロイヤルプレコの「歯」を見てみましょう。
普通ロイヤルは、あご一列辺りに7-9本の歯があります。幼魚は4本くらいからが普通(余り小さな
個体を見たことが無いので)で、地域によっては10数本の歯を持ちます。大型はやはり歯の数も
増えますが、決め手は、口の大きさに比例している印象があります。
そこで今回ご紹介するのは、歯が抜けた後です。
消耗品の歯ですから、ある程度使われると抜け落ちます。水換えの時にたくさん歯を拾われる方も
いるでしょう。パナクエの歯は、とても短くて寸胴。丸いカップが先に付いた ひしゃく のようです。
歯の多いシングーやトカンチンス、タパジョスロイヤルなどでも、規模は小さいながらこのひしゃくが
ずらっと並んだ歯をしています。
今回のモデルはノーマルロイヤル。抜けている部分は隣の歯と隙間が空いており、下から
新しい歯がせり出てきています。
矢印にご注目。新品(?)の歯が空いた隙間めがけて移動中。新しい歯が古い歯を内側から押し出す
ように生えているのも確認しています。
実はたまに、「うちのロイヤル、歯が抜けたままになっているのですが・・・・」と言う質問を
頂きます。これは往々にして、人工飼料ばかりを待ち受け体制で食べてばかりいるロイヤルに
見られることが多いようです。木を削らずに、餌を食べる。このことが直接影響しているのかは
調べていませんからはっきりと言えませんが、木を削らないでいるロイヤルは、そのうち
歯のターンオーバーが少なくなり、歯が抜け落ちたままになってしまう事もあるようです。
と言っても、普通は全てが抜け落ちるわけではありませんし、そのうち忘れた頃に他の歯が生えている
事がほとんどです。幼魚でこれを見るのは比較的少ないですが、大きな個体では
もっと積極的に木を削らせる工夫が必要になってくると思います。
木を削ってくれません。と言われる方もいますが、まずは野菜を与えてみても良いと思います。
きゅうり、ブロッコリー、ジャガイモ、にんじんなどなど、人間が食べておいしい野菜は、
けっこうロイヤルにも好評です。