反省会

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もう一ヶ月汗  経ってしまいましたが、去年末の病気を反省しておこうかと思います。






最初、一番年老いたディスカスがいないなぁ、と思ってから1日後。  浮く事も無く、流木に



挟まっているのを発見。  除去したその1-2日後、15cmほどのプラチナロイヤルに



雲母状の白斑を発見。  ・・・プレコ病かも、と思いすぐにアンモニア値をチェック。



総アンモニア(TAN)は簡易キットで0.25ppm以下。  うちの水槽はpH=7.5で水温が



83F°ほど(28℃)なので、有毒なアンモニアは0.006ppm 以下ですね。



すかさず活性炭を入れ、他の個体をチェック。  他には異常は見られませんでした。





次の日、プラチナの白斑は広がり、ゴールドラインにも白斑が見られたため、流木を全て取り除き、



1/3の水かえ。  ずっと水を換えていなかったので、大量には換えずに、木屑を取り除く



目的。  活性炭も取り除き、グリーンFゴールドを規定量投入。



この時、水が臭わないため、今回はプレコ病ではなくてエロモナス系の病気の治療で行く事に決定。



しかしいくら流木と木屑を取り除いたと言えども、水かえ後もかなりの木屑がフィルターバックに



溜まっていました。  薬は木のメイトリックスに吸着されますので、投入後2-3時間で入れる前と



同じ色に水が戻りました。





次の日、パナクエの中型個体(20cmクラス)に広がり始め、15cmプラチナとゴールドラインは



肉まで到達する患部が見られました。  ここでプラチナのみ水槽内隔離。



夕方にはほぼ全てのパナクエ(ノーマル以外)が白斑を見せていました。  1/2水かえで、グリーンF



ゴールドを規定量の半分投入。





その次の日、進行はスローになりましたが、広がり傾向である事には変わりません。  水かえと



活性炭の吸着で薬を除いてから、再度規定量の投薬。  今回はかなり有機物が少ないため、



薬の色が落ちませんでした。  しかし、プレコの呼吸がここで速くなります。  一過性のものと



思い、薬浴続行。





翌日、ノーマルロイヤル以外の全てのロイヤル、全サイズの個体に白斑を確認。  ここで異常を



察知。  いつも水槽の表面に付いている汚いヌメリやカスが無く、ガラス面がピッカピカ。



ろ過バクテリアが死亡。  すぐに薬を吸着除去し、アンモニア測定。  TANで2-3ppmあせる



これは有毒アンモニアが0.044-0.053ppm で完全アウト。  速攻でアンモニア除去薬の



投入。  ここからは魚の状況が約3時間ごとに一進一退。  じみーに進行傾向。  この日は



クリスマス・イブで、パーティーに向けて終日クッキング。  アンモニア除去薬をドバドバ入れるだけで、



水かえ出来ずじまい。





クリスマス。  家族がプレゼントではしゃぐ中、自分は中型ロイヤル全て(ノーマルは除く)を



水槽から引き上げていました。  アンモニア除去薬は即効性はありますが、ゼオライトのような



持続性は無いため、定期的に入れ続けなければいけません。  当然クリスマスはどこのお店も



閉まっています。  自分の職場は、もっぱら海水飼育の設備なので、ゼオライトは置いてありません。



その後もWTPや力尽きたチビのプラチナなどが死んでゆきました。  アンモニア除去薬も尽きる中、



大量の活性炭を入れてしのぐのみ。  活性炭投入ではアンモニア値は落ちませんでしたね。





ようやく26日、いつも通り水かえを済ませ、ゼオライト投入。ポツリポツリとWTPが落ちてゆきますが、



回復傾向に転向。  とうとう隔離していたプラチナ(最初の発病個体)が力尽き、病気終了。





今回の反省は、プレコ病でないと判断したにもかかわらず、薬を規定量に持っていこうと言う事に



こだわってしまったところに有ったと思います。  プレコの呼吸が速くなった時点で、入れた薬を



吸着廃棄し、ゼオライト投入とアンモニア値の推移に力を注ぐべきでした。  あの頃にはもう、



エロモナスの脅威は下火になっていたはずです。  システムの回復を行うタイミングをミスった



まま一晩越してしまったことで、魚に打撃を与えてしまいました。



大きな魚はそのままショック死。  チビは中型個体よりも柔軟性があるのか持ちこたえましたが、



その後回復に至るまでの体力を持ち合わせていないため、ポツポツと落ちてしまいました。





今回学んだ事は、ゼオライトとアンモニアテストの常備。  3時間ごとに状態を見極め、



薬にこだわらずに数字などを出来るだけ揃えて判断する事でしょうね。  



これはろ過の組み方や収容個体数、普段のメンテなど、ケースバイケースになるので黄金則は見出し



にくいですが、もし他に同じような症状が出た方に参考にしていただきたいと思い、公開します。



なお、トリムやアグア、ノーマルロイヤルなどには全く症状が現れませんでした。