おひさしぶりです!
長らく更新が延びてしまい、ごめんなさい。 年末のプレコの病気で凹んでいたわけでもなく、
正月にぼーっとしていた訳でもないんです。
仕事とプライベート、充実しまくっていました。 仕事はまだまだ大変ですが、あまりにもお待たせ
してしまいましたので、ここらで更新しないとネタの鮮度が低下してしまいますもんね・・・。
私の魚は、結局中型のロイヤルは全部行ってしまいました。 あ、ノーマルロイヤルだけは
1匹も落ちていません。
プラチナ(15cm)、ゴールドライン(23cm)、ペルーグリーン(22cm x2)、
WTP (10cmくらい x5)、プラチナ(10cm x3)が駄目でした。トリムやアグアも大丈夫です。
また治療中の自分の反省会は、別の機会にここで公開しようと思います。
それでは今日の本題です。
年末、テキサスのナサンから新しい記事を受け取りました。 彼と、私の恩師でもあるNY大の
スチュワート、そしてペルーのもう一人の学者さんの3人で書いた文献です。
ノーマルのロイヤルプレコ、ブルーアイ(コクリオドン種とスットノーラム種)の3種の新記述と、
サンダーロイヤル、ホワイトテールパナクエ、グリーンロイヤルの新種記載です。
前回スチュワートに12月出版予定の文献があると聞いていましたが、この3種を新種記載
してきました。やっとです!!
スチュワートが80年代に発見したエクアドルのパナクエ、この正体がグリーンロイヤル系の
ロイヤルです。 実に30年の月日を経て、世に出ました。もう記載地では採れないこの魚、
一番近いのが現存するグリーンロイヤルの中でも、特に黒色が濃いタイプ。
私も写真公開を彼に止められていましたが、これで紹介できます。 一部の方は
昔私がTシャツにして着ているのを見た事があるかもしれませんが・・・・
名前は Panaque titan (パナクエ タイタン)。 オリジナルはパナクエ タイタニッカスでしたが、
あのタイタニックトリムが出てから、彼はその名を使いたくないようでしたので、改名。
これからはグリーンロイヤルを見たら 「タイターン♪」 と声をかけてあげてください。
サンダーロイヤル。 これはナサンの恩師、アームブルースター教授が喉から手が出るほど
ものにしたかった魚。 私が歯の数が違う事や、コロンビアロイヤルには無い歯の細さを
言い出してからかれこれ9年。 自身の記事の英訳(初稿は在学中の2002年)などを
渡しつつ、ついに3年前、目の前で写真を見せてあげました。 グウの音も出ない表情でしたが、
一緒に居たサバジを呼んでにっこり。 それまでシングーでブラジルに許可を申請していたようですが、
タパジョスまでこぎつけて記載に至ったようです。 相変わらずシングー行きは許可が下りたのか
分かりませんが・・・。 ナサンも記載名に恩師の名前をプレゼント。
その名もPanaque armbrusteri (パナクエ アームブルーステリー)。 だっさー
ちなみに、私がプレコ大図鑑で引用している情報はほぼ全てがこのアームブルースター教授
から。 その私から見ても、サンダーに彼(ジョン)の名が付くのはとてもがっかり。
しかし、ナマズの研究でご飯を食べて行くのはとてつもなく大変なのです。 という事で、
私が発見した魚でもないし、ま、いっかなー。
最後はパナクエ最大種のひとつ、WTP。 ナサンはあのWTAの名付け親です(彼はとても
ロマンチックな名を付けました。)が、今回はこれまたプレコ分類の大御所、Schaefer(日本語読み
良く分かりませんが、シェーファーでしょうね)の名を付けました。
名前をPanaque schaeferi (パナクエ シェーファーリ)。 こんなものでしょうか。
今回見直された、コロンビアのノーマルロイヤルやブルーアイの話はまた次回!
これでまた記載論文を読まずに、この記事を基にしてどこかで原稿を書いてしまう人も
居るでしょうが、公開します。 記載原文を読みたい方は、メールしてね。