無事是名馬-。このことわざの意味を身に染みて理解している。「来年は1年間投げることです。ずっとけがで満足に投げられたときがないですから」。病院での慰問を終えた石川翔は決意に満ちた表情で答えた。
1年目だった2018年は4月に両足三角骨の除去術、12月にはへんとうの除去術も施した。さらに今季は3月に右肘形成術。シーズンを棒に振った。今季の春季キャンプで1軍に抜てきされるなど潜在能力の高さは示している。だが、まずは投げなければ始まらない。
現在は、右肘に負担がかからないフォームを模索しながらリハビリを続けている。この日の慰問で「1軍で活躍している姿を見てもらえるように頑張りたい」と決意を新たにした右腕。もうけがに泣く日々は過ごさない。