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【ドラニュース】

梅津、来季10勝して知名度UP。地元・宮城の復興支援活動に意欲。名古屋の病院を慰問

2019年11月26日 紙面から

慰問に訪れ、子どもとタッチする(左から)梅津、石川翔、伊藤準=名古屋市天白区の名古屋記念病院で(中嶋大撮影)

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 中日・梅津晃大投手(23)が25日、名古屋市天白区の名古屋記念病院を慰問した。プロ入り後、初の社会貢献活動を経験した右腕。来季の飛躍を期すとともに、将来的な地元・宮城県の復興支援活動に考えを巡らせた。同じく初めて病院に慰問した石川翔投手(19)は、けがなしで1年間を乗り切る決意をにじませた。

 「頑張ってね」。かけられる激励の言葉に自然と表情もほころぶ。「喜んでもらえてうれしいです」と話した梅津。その脳裏には、ある考えが浮かんでいた。故郷での社会貢献活動だ。

 「地元にも何かできないかと思ってます。まだ震災の傷は癒えていない。経験している自分だからこそできることはあると思うので」

 2011年3月11日に日本列島を襲った東日本大震災。当時、中学2年だった右腕。自宅の中はものが倒れ、食器は粉々に。1カ月ほど停電が続き、家族それぞれで役割分担。次男・晃大は手動の発電機で電気を起こすことと配給待ちの列に並ぶ係だった。「非日常すぎて夢みたい」という日々でも記憶にはしっかりと刻まれている。

 中日では山井が毎年、被災地の宮城県気仙沼市に訪問している。今年は梅津が同行する計画があったが、都合がつかず来季以降に持ち越しとなった。「行きたかったんですけど…」。オフの予定管理の難しさも知った。

 意欲を見せる一方で気に掛けることもある。「僕はまだ訪問して喜んでもらえる選手じゃない」。今季は右肩痛で出遅れたものの、32年ぶりとなる新人投手の初登板から3連勝を達成。最終的に4勝(1敗)を挙げた。だが全国的な知名度はまだまだ。「何か力を持っているわけじゃない」。地元出身者という色眼鏡なしに見てもらえる実績を引っ提げて足を運びたい。

 必要なのは結果。来季の目標を「10勝」に設定し、ナゴヤ球場で肉体改造に取り組む。来季は交流戦の楽天戦が地元・仙台市の楽天生命パークで開催予定。さらに5月は生まれ故郷・福島で巨人戦(いわき、郡山)の2試合が組まれている。東北のファンに存在感を見せるには格好の舞台だ。

 

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