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 首相主催の「桜を見る会」をめぐり、立憲民主党などの野党統一会派共産党など野党は25日、追及チームを議員76人態勢の追及本部に格上げし、新たに発足した。れいわ新選組など幅広く野党が結集し、現地視察など調査を強化する。

 本部長に立憲の福山哲郎幹事長、本部長代行に共産の小池晃書記局長が就任。福山氏は同日の会合で「この問題を『小さいことだ』と言う人もいるが、魂は細部にやどる。このようなひどい状況をつくっている安倍政権だからこそ、森友学園加計学園、英語の民間試験といった問題が次々と起こる」と指摘した。

 参加議員が76人と増えたため、役割ごとにそれぞれ5~13人の8班に分けた。安倍晋三首相の後援会を探る「山口・下関ルート」、前夜祭会場の「ホテルルート」、首相夫人の関与を調べる「昭恵夫人ルート」など、調査対象ごとに分かれて調査する。

 そのうち、「名簿調査」班のメンバーらは同日、野党議員の資料要求があった5月9日に推薦名簿を廃棄したという内閣府を訪問。細断に使ったシュレッダーを見せるよう求めたが、「稼働中」などとして、職員に拒まれた。小池氏は「文書を捨てるだけでなく、シュレッダーまで見せないとは隠蔽(いんぺい)体質ここに極まれりだ」と批判した。(小林豪)